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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

12月26日 空間をメイクアップするガラスブロック新登場!

2006-12-26 | インテリア/建築
変化するその輝きは、艶めくシャドゥで彩られた変化するその輝きは、艶めくシャドゥで彩られた
美しい女性のまなざしにも似て。


そんなキャッチフレーズとともに届いた1冊のパンフレットがとてもキレイだったので、早速ご紹介しようと、スキャナで画像取り込み・・・。

ところが、この繊細な色合いはどうにも再現することができず、まぁヒドイ仕上りになってしまいました。
実際は、とてもキレイなんですけど、日本電気硝子のホームページでも見つけることができず、中途半端なご紹介で申し訳ありません。
ご興味のある方は、直接資料請求をどうぞ。
資料請求先→http://www.neg.co.jp/kenzai/

次々に新しい製品が開発され、ガラスならではの光の透過や反射を活かした展開がとても美しいのですが、今回のものは更に繊細な色彩が表現されています。

これまで、カラーのガラスブロックといえば、どちらかというと「原色」を用いたポップなものの印象が強くありました。元気でこどもっぽいイメージです。
この度新しく発表されたこの「ダイクロマティックガラスブロック」は落ち着いた、どこか大人っぽい印象を受けました。
キャッチフレーズの通り、アイシャドウのパレットかと思うような優しくて優美な存在感。
また一つ、ガラスブロックの幅が広がったような気がします。

12月21日 大山崎町の家が完成しました。

2006-12-21 | インテリア/建築
大山崎町の住宅が完成し、本日ホームページも更新されました。

私は、建売住宅として住宅という商品をつくる作業をしているわけですが、お客様がその住宅を購入された時点では、まだまだ未完成なものです。

インテリアであれば、カーテンやブラインド・ロールスクリーンなどのウィンドートリートメント、ダイニングテーブル・ソファやベッドなどの家具、それからテーブルクロスにクッションの他、ゴミ箱や時計などの小物類が空間に納まって、初めて完成します。

ですから本体は同じでも住まわれる方の趣味や嗜好によって、随分違った雰囲気を持つ住宅になります。
特に私が専門学校に通っていたときに、気を付けるように言われたのが、ゴミ箱と時計です。このほんのちいさな構成要素で、ステキな空間にも残念な空間にもなってしまうのですから、気が抜けません。

そこで、エクステリアを考えてみますと、その着地点は外構工事ではないでしょうか。
これもまた、ご購入者の方がお花を植えられたり、四季に応じて様変わりすることでその住宅をいろいろな角度から楽しむことができます。

大山崎の住宅は、この外構工事に対して、ハチセの建売住宅においては破格の予算を組んでもらえましたので、このようなプランを考えました。(トップの写真が完成後の写真です。)
車が2台駐車できることが、第一条件ですので、あまり派手なことはできませんが、外構工事をする前とした後とでは随分雰囲気が変わったと思います。


↑外構工事前

今は、冬なので少し寂しいですが、春になって花が咲き、シンボルツリーのエゴの木に葉がつくと、もっと素敵に住宅を演出してくれると思います。
 
↑外構部分写真


↑プラン図

12月19日 2007年インテリアトレンド大予測!

2006-12-19 | インテリア/建築
キーワードは
本物志向

各種のメーカー、好まれるインテリアのスタイル・・・流行を発信していく機関、それから全国の自治体に至るまで、どうやら、この言葉に集約されるような気がしてなりません。

まず、住宅に携わる各種のメーカーの商品展開を見てみましょう。

2006年のミラノサローネで発表された内容を踏まえ、各社とも、次代に発信していくべきテーマを絞り込んで来ました。
わかりやすいところで言うと、樹脂シートがかなりリアルな木目を表現しているという点です。恐らく、来年度中にはどのメーカーからも新しい木質を強調した商品が発表され、2008年を迎える頃には、トレンドの中心的な役割を担っているのではないでしょうか。


トステム 室内建具 ウッディライン(プラム色)


YKKAP 玄関ドア デュガードG-taste(レアルウォールナット色)

システムキッチンや洗面化粧台などの水まわり設備においても、その傾向は高まりつつあり、ここ数年ですっかり主流となった鏡面パネルとは対照的に、空間に溶け込む家具のような木質感が数多く展開されてくることが予測されます。


INAX システムキッチン イスト(アジャストオーク色)


INAX 洗面化粧台 L.C.(アップルブラウン色)

それでは、好まれるインテリアスタイルの傾向を考えてみましょう。

「流行」について考える時に、「たまごが先か?にわとりが先か?」ということをいつも考えます。「流行」には必ず仕掛け人が居ます。しかし、それが受け入れられなければ、その「流行」は成立しません。
そういった点から考えると「消費者」は、単純に発信された「流行」に乗っているわけではなく、きちんと選択して取り入れる。最終的な「流行」を形成しているのはやはり、「消費者自身」である。ということがわかります。

そこで、この木質素材との結びつきを考えてみましょう。

特に、団塊の世代に代表されるような、ある程度の年齢の消費者にとって、「木」が「木らしくあること」を見過ごせない方はたくさんおられるのではないでしょうか。「モダン」なテイストは、一歩間違えると「安っぽい」印象さえ与えてしまう。
どっしりした落ち着きを追求すると、やはり「木目」は捨てられない。しかし、これまでのような「オーク材」では古臭い感じが否めない・・・。

と、いうわけで、前述のような新しい木質材の展開が次代にとって不可欠な存在となるわけです。
じぃ~っと見ていると、良いものは良いですよね。
それらを若い世代の人たちが受け入れるには、差ほど時間がかからないハズです。幅広い年齢層に受け入れられる、そして、10年後も20年後も色褪せない存在感が、求められていると思います。

次に、流行の発信者サイドや自治体といった大きな力を持つ機関の方向性について考えてみましょう。

例えば、JAFCAが2006年から2007年にリビングカラーとして次のように発表しています。
カラーテーマ
Cultivation-極める喜び
色のニュアンスを深めるカラー展開を

●カラーパレットのコンセプト
 近年、先進諸国が標準化し、どの国にいっても同じような都市の顔がみられる。そのような世界標準になるために実は抑圧して壊してきたものはなかっただろうか、その生活は体も心も快適だろうか。
 今、地球規模で好まれるデザインを考えると同時に、その国の風土にあった自国独自のデザインを探す動きが活発になってきている。特に日本人の色彩感覚は四季折々の自然を取り入れながら微妙で繊細な感性があるといえるだろう。
 今回のカラーではそうした日本人の繊細な色彩感覚を基本にし、色のニュアンスを表現することを大事に考えている。

●カラーの特徴
 アップトレンドカラーは、市場動向を考慮にいれて選定している。今回はダークブラウンを中心に据え、回りに相性のよい色を配置した。全体に色調を柔らかい方向にしている。これらの色の中からいくつかの色をミックスしてもいいし、表面に凹凸、不規則に光る材料を混入する、あえてムラを作るなど、各色とも単調な表現ではなく、ひと手間加えたことが分かるような仕上がりを期待したい。
(JAFCAのサイトより引用)

さらに、2006年12月14日付の日本経済新聞には、次のような記事がありました。
「街の景観」規制で守る。
全国の自治体が、街中の景観保護に動き出した。東京都は2007年度から、高層建築物の外壁の色を規制。京都市は看板などの広告物の屋上設置と点滅式ネオンの使用を市内全域で禁止する。
(以下略。)


先日、京都で施行される条例案の概略については、私も目を通しました。内容はこれまでの生活から勘案するとかなり厳しいもので、少し無理のあるものもあります。ですから、簡単には受け入れることのできない条例だとも思いますが、「色」の部分に限定して考えると、個人的には良い内容だと感じています。

例えば、横浜市で起こったピンクマンション事件などは、私の記憶にも新しいのですが、今、(そういえば、そんなこともあったなぁ~。)と思い出された方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
1997年、もともと梅林だった横浜市青葉台に突然ピンクのグラデーションのマンションが建ち、周辺住民と対立しました。これはオーナーの個人的な趣味で行ったものだそうで、当時はテレビをつける度に、対立の様子が報道されていたように思います。
私は、当然その後、塗り替えられたものだと思っておりましたが、未だ、ピンクのまま、そこに存在しているそうです。

このような景観を壊す配色を「騒色(そうしょく)」と呼びます。

これまで、個人的な趣味というあいまいなものでつくられてしまう、これらの騒色を、規制することができませんでした。その為に日本には様々な色があふれてしまったように思います。改正景観条例では、色の三要素「色相・明度・彩度」を数値で段階的に表現するマンセル記号を使い、使用できる色に制限がつけられます。

海外の街並みに酔いしれて帰国すると、日本の不統一な住宅にがっかりしてしまうことがあります。「日本の住宅のスタイル」がすっかり明確ではなくなりました。
「和風」「洋風」なんて言葉もありますが、「洋風」住宅も立派な日本の住宅に違いありません。それを見た観光で訪れる外国人の人たちは、日本の街並みをどんな風に感じるのだろう。と考えることもあります。

JAFCAもテーマとして掲げたように、体も心も快適な暮らしとは、自国の風土にあった自国のデザインを追及することなのかも知れません。
これもまた、「本物」。つまり数十年、数百年後も色褪せない、長く大切にできる住宅をつくることが、これからの新しいテーマ。
そして、2007年はそれを現実化させるべく、具体的に取り組むスタートの年となるのではないでしょうか。

12月15日 PCCS明度表

2006-12-15 | 資格対策

今日は、あと2日にせまった色彩検定1級二次試験対策として、明度表をUPさせました。ごく一部の受験者さんにしか関係のない内容になっています。

これは、一次試験対策として、作成したものなのですが、二次試験の勉強をする上ではなくてはならないものに。
そこで、プライベートで作成しているブログに、掲載しました。掲載後、毎日のように「明度表」といったキーワード検索で訪問してくださっていることが、わかりました。

そういうわけで、本当に直前で、しかも試しに印刷を上げてみたところ、どうしても文字がキレイに印刷できないのが申し訳ないのですが、プライベート版よりもぐんと訪問者の多い、こちらのブログにUPしてみることにしました。

この明度表が全て暗記できていなければ、問題を解くことができません。
ですから、現段階で、まだ暗記できていない。という人は少ないかも知れませんが、この表は、暗記のポイントとなるところ、明度の規則が明確な部分を色分けしています。

私もこの明度表を作った当初は、こんなの「覚えられるわけない。」と思いましたが、書き出してみると意外にすんなりと覚えることができました。

AFTのサイトに昨年の問題の一部が掲載されていましたので、参考までに引用しました。昨年の過去問題集をお持ちでない方は、試してみてください。







下の図のような小さな空港施設の色彩計画の依頼を受けた。
この空港は周囲が美しい林で、緑樹や四季折々の風土色に囲まれるなだらかな山中にある。色彩計画を必要とする施設は、旅客ターミナルビル、貨物ターミナルビルと隣接する付属棟、行政センター棟である。
次のA、Bのそれぞれの条件を満たす配色を行い、選択したカラーカードを枠内に貼りなさい。また、使用したカラーカードの色記号を( )内に記入しなさい。
ただし、PI、BR、offN、FLの色は使用しないこと。(2005冬期検定1級2次試験より一部抜粋)

A旅客ターミナルビルの壁面はベースカラーとするが、周囲に対する明視性を高めるため、明るい灰みのトーンで、できるだけ明度の高い同明度の色を3色選ぶようにする。ただし、1よりも2、2よりも3の色のほうが色相番号が大きな色になること。
1 2 3





B旅客ターミナルビルの大屋根はフラットな形状であるが、空からの景観を考慮して、空港周辺のベーシックカラーである樹木の緑(d12)に対してフォカマイユとなるように、樹木の緑に明度ができるだけ近似する色を、中彩度あるいは低彩度の領域から選んだ。ただし、1は樹木の緑よりも黄み寄りの色相、2、3は樹木の緑よりも青み寄りの色相で、3は低彩度の色であること。
1 2 3

12月14日 主婦のみなさま・・・これは必見です!!!

2006-12-14 | インテリア/建築
1986(昭和61)年、男女雇用機会均等法が施行されてから間もなくして、全自動洗濯機の第1号が発表されました(1988年「感じる愛妻号」by National)。

今では、洗濯は「ワンボタン」が当たり前。しかし、当初はその性能が信じられていなかったせいかその普及率は18%しかなかったそうです。

それから、今の新築住宅の仕様では当たり前になりつつある「食器洗い洗浄機」。こちらは、依然、全ての家庭で当たり前になっている。とは言えませんが、住宅設備の主流となりつつ製品でもあります。こちらは洗濯機以上に、その性能(=キレイに汚れが落ちるかどうか)に対する不信感や、電気代や水道代がかさむのでは?という間違った解釈が、その普及を妨げているような気もします。

実は、こちらの歴史は全自動洗濯機よりも古く、1960(昭和35)年に第1号の自動皿洗い機(「MR-500」by National)が発表されています。流し台の上における商品が登場したのは前述の法が施行されたのと同じ1986(昭和61)年のことです。

さらに、ノーリツからは、お風呂洗いの手間を省く、スイッチひとつの自動洗浄機能付きユニットバス
洗っときバス」なんて商品まで出ています。

そしてついに、2006年12月、「全自動おそうじトイレ」たるものがNationalより発表されました。
その名もアラウーノ

流すたびに、便器をキレイに。
日本初(2006年10月10日時点 国内タンクレス便器において)、全自動おそうじトイレ。


一般の主婦を対象に行われた調査で、ブラシを使ったお掃除回数 年104回という結果に対し、その手間を大幅に削減した1年でたった4回のお手入れで済むというこの便器。

その秘密は、3つの新技術にあります。

① 素材が陶器ではなく、汚れをはじく新素材(有機ガラス系)になった。



② 新洗浄方式の採用で、流すたびに、洗浄。
洗剤は、市販の台所用中性洗剤を利用。(使用頻度にもよりますが平均で3ヶ月に1度の洗剤補充が必要)
内蔵の洗剤タンクに補充するだけでOK。


③ ズバっと流す「スパイラル水流」。
しかも、現時点(2006年11月 国内タンクレス便器調べ)において業界No.1の節水力。INAX・TOTOを0.3リットル上回る「5.7リットル(/大洗浄  4.5リットル/小洗浄)」。と節電効果で、年間18,500円の節約を実現。





「ぜひ、オススメします!!!」
なんて、大きなことは、現時点では言えませんが、こんな驚きの商品も10年後には当たり前・・・。という時代もやってくるのでしょうか。
「便利」な時代がやって来た。と言ってしまえばそれまでですが、私はなんとなくこの「便利さ」の背景には、「ゆとりの消失」が関係しているようにさえ感じます。失われつつある「ゆとり」を取り戻すために、便利な商品がつくられる。それによって取り戻したハズのゆとり-空いたハズの私たちの時間は、一体どこへ消えていくのでしょうか。

気がつけば、2006年も残りわずか。今年もまた、本当に短い1年でした。この記事を書きながら、ぼんやりとそんなことを考えてしまいました。

12月13日 見逃せない「ツマミ」の影響力

2006-12-13 | インテリア/建築
CS向上を重要視する傾向が高まっている昨今、様々な企業でモニタリングが行われています。

私も、もう1年以上も前のことですが、大丸のファッションブランド「ソフール」のモニター会議に参加したことがあります。
その年の秋・冬向けの発表を前に、夏に開催されたものに参加したのですが、ワンピースに、スーツスタイル、コートなど、様々なものに袖を通し、その感想を求められました。

秋・冬のトレンドや、どのようにして商品化されていくのか、そしてどの商品が実際に店頭に並ぶのかということに強く興味があった私は、その一日をとても楽しく過ごしました。

さて、このような傾向は住宅業界にも広まってきており、今年はトステムに始まり、INAXでも発表前の商品について意見を求められる機会がありました。

そして先日、春の新商品の案内と、まだ決定していない内容について意見を聞きたいと、YKKAPの担当者の方がお見えになりました。

YKKAP春の新商品として、吹抜け用の新感覚の窓がラインナップされるそうですが、そんな話を伺っているときに、過去の失敗談を思い出しました。

それはもう5年以上も前の話です。

吹抜け部分にとられた窓を「こんな感じ」といったスケッチを描いて仕様書に挟んでいました。
ところが完成後、現場へ行くと、何かがおかしいのです。
何か垢抜けないというか、むしろ無い方がマシなのでは?!とさえ思うほど、空間のイメージを損なっていました。

原因は、「ツマミ」です。
そのスケッチには、「ツマミ」について何の指示もしていませんでした。

このことがあって、私は初めて「ハンドル」メーカーについて調べるようになりました。
建売住宅では、たった一つの「ハンドル」にコストをかけるわけにはいきませんが、低価格なものでも、素敵なものはたくさんあります。

家具の最後の仕上げは、「ハンドル・ツマミ」にかかっている。といっても過言ではないと思います。
そういえば、最近購入した鏡台も、最終的に購入の決め手となったのが「ツマミ」でした。
それから、例えば内部ドアの場合も、ハンドルが数種類の中から選択できるシステムも整ってきています。クロームメッキ仕上げのもの。ツヤ消し仕上げのもの。台座が円座のもの・・・。



システムキッチンや洗面化粧台、クローゼットなど収納部分の扉からは、把手が消える傾向があります。



「ツマミ」は家具を構成する上で、強烈な影響と、印象を与える存在なのかも知れません。

建築・家具金物メーカーのスガツネ工業は、「ツマミ・ハンドル王国」と題されたサイトを運営されています。商品の写真を見ようとクリックしてから、内容が確認できるまで、少し時間がかかるので、待ちきれない感がありますが、お時間の許す時にぜひ、ご覧ください。とても素敵な商品たちにうっとりしてしまいます。
その他、ドアハンドルで有名な建築資材メーカーユニオンについて取り上げた過去の記事は、こちら→2005年8月30日 デザインの価値

12月4日 今年の流行語大賞は?

2006-12-04 | 本の話
ここのところ、立て続けに新潮新書の書籍を読みました。

最初に読んだのが、「好かれる方法」。


タイトルのストレートさに惹かれて購入しました。
その内容は、PR会社の社長である著者が、その経験を基にPRの方法をまとめられたものでした。

ハチセでも様々な場面で、パブリシティを利用したPR活動をしており、私が担当したものだと、新築のモデルハウス及びリ・ストック制震工法を取り入れたリ・ストック京町家モデルハウスがその例です。

Advertisementではなく、publicityの利用は、うまくいくと期待以上の宣伝効果を得ることができる手段ですが、あくまで、記者の感覚で公開されるために、こちら側の思惑とは全く違うかたちで掲載されることもあります。
これは、Advertisementとは違い、原稿を公開前にチェックできないことが一番の原因です。ですから、原稿をチェックしなくても、私たちの思いを正確に伝えることができれば、私たちの思いを「面白い」と思ってもらうことができれば、無料で世間に広く情報を流すことが可能になります。
ところが、これがとても難しくて、私は二度とも全くうまくいきませんでした。

そこで、何かのヒントがあれば・・・。と手にしたのがこの本です。

結果的には、良くわからなかった。というのが正直な感想です。
PRに限らず、こういった類の「○○の方法」といった本は、数多く出版されていますが、結局その核心というか結論は、自分で見出さなければならない。ということに改めて気付かされることがほとんどです。

ただ、この本を通して、初めて理解できたことがあります。
それは、PRという言葉は、Public(公衆・大衆)とRelations(関係)の頭文字を取ってつくられた言葉だということです。つまり、PRとは、「大衆や公衆、ひいては社会との関係を向上させて、良好なものにする行為」だとそこには記されていました。

要するに、PR活動とは、一方的にこちらの考えを発表するのではなく、対象とする人との良好な関係を築くことで、そこから潜在的に存在する魅力を相手方から引き出してもらうという相互関係があってこそ成立するものだと知りました。

それから、なんとなくもやっとしたものを抱きながら、次に手に取ったのが、「人は見た目が9割」です。


高校生の頃、ハンドボール部に所属していた私は、中学時代では考えられないほど、その顧問のことを信頼し、尊敬していました。
その先生との関わりの中で、「オシム語録」ならぬ数多くの「ユミ語録」が私の心に刻まれているのですが、その内の1つが次ぎのような言葉でした。

「『人を見た目で判断するな』って習ったやろう?人はね、見た目で判断するものなんだよ。だから、そんな言葉があるんだよ。」

これは、服装の乱れを改善させるために私たちに向けられた言葉なのですが、当時この言葉に妙に納得してしまって、それからの生活の中で、人だけではなく、商品も含めて「見た目」に左右されることの多さを改めて実感するようになりました。

この本のページをめくると、比較的早い段階で前述と同じ記述に出会います。うん。うん。と次々に読みすすめていくのですが、納得のいく部分と(そうかなぁ?)と感じる部分とがありました。まぁ、こういった本は偏りがあるし、また、そんな偏りを正しいと思えなければ本として成立しないので、こんなものなのかなぁ。と足早に読み終わりました。

ここまできて、どうもスッキリしないので、次に手にしたのが、今更な感じもしますが、「国家の品格」です。


この本から、「品格」という言葉が今年の流行語大賞にも選ばれたようですね。

私もなんとなく、予想はしていました。今年はやたらと「品格」という言葉を耳にする機会が増えたような気がします。そして、最近になって急に話題の中心になり始めた「イジメ問題」や「虐待」その他モロモロの普通の感覚では理解に苦しむ事件を受けて、また「品格」という言葉を耳にする機会が一層増したようにも感じます。

2007年問題もいよいよ1ヶ月後になりましたが、今や知らない人はいないと言ってもいいほど有名になった「団塊の世代」という言葉。これも本はといえば元経済企画庁長官堺屋太一氏の著書がキッカケだったということ。これも知らない人はいないでしょう。私は、この本を読んだことがありません。

そんなわけで、今回は流行に乗っておこうと、手にとりました。
現在は、少し忙しくて、なかなか読む時間がとれず、まだ40ページそこそこしか読めていません。こちらももちろん、ある種の偏りが見られるのでしょうが、私は今のところ比較的、好意的な印象を持っています。

例えば、2002年から始まった「ゆとり教育」で小学生でも英語を習うようになりましたが、これに対して「英語よりも国語を優先すべきだ」という内容があります。
私もこれには、全く賛成で、当時から小学生で英語の科目が取り入れられることに賛成ではありませんでした。
そうは言っても、「あんた習ってたやん!」という母の言葉には何も言い返すことができませんでしたが・・・。