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インテリアコーディネーターのブログ。
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9月29日 AFT色彩検定1級対策

2007-09-29 | 資格対策
色彩検定の冬期試験まで1ヶ月と少し。受験される方は、そろそろ、過去問、予想問題など、答練中心の学習スタイルに切り替えていかれるところだと思います。
今日は、そんな今の時期だからこそ、やっておきたい二次試験対策をご紹介します。

いやいや、まずは一次を突破しないことには・・・
と、このページを閉じてしまう前に、もう少しこの先を読んでみてください。
一次試験の終了後、二次試験までは約1ヶ月しかありません。このたった1ヶ月で効率良く学習し、一発合格するためには、今のこの時期にぜひとも準備しておきたい内容です。

準備したいのは、AFTが発行する3級と2級のテキストとおなじみの配色カード。
  

3級テキストp.40~45と2級p.32~37に掲載の慣用色名を、マンセル値を参考にしながら、近似のカラーカードを添付します。その際に色相記号(dp16、v2・・・etc.)も忘れずに記載します。
テキストは、カラー印刷のため、多少の色ずれがありますので、くれぐれもマンセル値を参考にしながら作業してくださいね。

相当の時間を要することになりますが、視感測色の練習にもなるので一石二鳥♪

一次試験が終わると、二次試験は、時間とのタタカイになります。明度表の暗記に始まり、トライアド、スプリットコンプリメンタリー、ナチュラルハーモニー、コンプレックスハーモニーなどの正確な配色技術が問われます。そのためには、カラーカードを見ただけで、色相・明度・彩度の3要素を正確に判断する力が不可欠です。とにかく暗記することと、手を動かすことで、多くの時間を費やすことになります。

その時に活躍するのが、すでに仕上がっているJIS慣用色名のカラーカードによる置き換えです。

Q.浅葱色を中心としたスプリットコンプリメンタリー配色をしなさい。

というような問題が出た時に、浅葱色がカラーカードに置き換えると何番になるのか?わかっていなければ配色のしようがありません。
ちなみに、浅葱色はv16になりますから、「v2-v16-v4」が正解。

一次試験対策で、頭を使うことに疲れたら・・・ぜひ、気分転換に手を動かしてみてください。必ず、役立ちます。
ところで、今の段階では必要ありませんが、二次試験当日までには、それら全ての慣用色名について、近似のカラーカードと色相記号がすぐに思い浮かばなければなりません。今から準備さえしておけば、十分に覚えられますので安心してください。

尚、測色の練習の意味からも自分で考えて作業されることをおすすめしますが、本当に合っているのかどうか、わからないと思います。そんな時は、日本色研の慣用色名チャートが便利です。価格も1,785円なので、比較的手の届きやすいのではないでしょうか。


また、私の好きなサイトに「IRO-UZU」という色とイメージのサイトがあります。そのデータベースも参考になります。

さて、色彩検定の二次試験については、様々な批判も耳にします。その多くは、問題に対する答えが1つ(または2~3通り)しかないというもの。センスというかたちのないはずのものに明確な解答を持たせるのはいかがなものか?と。
確かに、色彩検定は年々、その解答が複数に及ばない出題形式になりました。それは、色を理解していない人でも採点できるようにしたためだとも言われています。
受験者数の増加に対する対応として、それは仕方のないことなのかも知れません。

しかし、私はむしろ、答えがある。ということを肯定的に捕らえています。このブログの中では幾度となくお話していますが、センスという不確かなものは、色のルールとテクニックによって十分カバーできるものです。理由のないコーディネートによる成功は、単なるマグレだと思っています。

確かに何においても試験という形式にのっとったものは、現実では通用しないコトも多々あります。それでも、私自身は二次試験に対する勉強を積んだことで、これまでの筆記試験のために培った知識をようやく自分のものにすることができたような気がしました。色のある地球で暮らす限り、色と関係した日常があります。

今後色と深く関わっていこうと思うなら、この二次試験はそれなりに意味のある試験だと思いますので、ぜひ、頑張ってください。

余談ですが、TVで日本でも「青」の街灯が広まってきている。という話題が取り上げられていました。色彩心理学的に沈静効果のある「青」を利用して、防犯に役立てようとしたもの。実際に刑法に抵触する犯罪が3割ほど減少したという検証がありました。こんなところにも理由をもった「色」の使い方がなされているのです。

そんな風にして街の色を眺めてみると、様々な法則が見えて楽しいですよ。

9月27日 照明器具トータルコーディネーション術☆

2007-09-27 | インテリア/建築

トップに用いた写真は、コイズミ照明が10月より販売を開始する照明器具「CORORED JAPAN 和色ユニット照明」の写真です。
19種類の和紙をまとった同じフォルムのペンダント照明。

このシリーズは、19種類のマテリアル(=和紙)と24種類のボディーデザイン(=セード)を組み合わせることで456通りのバリエーションを楽しむことができるシリーズ。

ボディーデザイン
 
マテリアル

この商品の素晴らしいところは、無駄なテクニックを使わずとも空間に統一と変化をもたらすことができるということ。
形状を統一するのも良し、素材感を統一させるも良し、マテリアルを統一させるも良し。逆に、形状を変化させて空間にリズムをもたせたり、必要に応じて光源を選択。形状は統一させながら、マテリアルに変化を持たせるという手法も面白いですよね。

この臨機応変な対応が量産できるメーカーで可能になると、机上のプランニングが主となる私にとっては、救世主と言っても過言ではないくらいです。

更に、近頃の「和」ブームも後押ししてか、「和」としての商品展開も嬉しいですね。うっすらと浮かび上がる繊維とやわらかな透過光・・・。和紙ならではの風合いが楽しめるシリーズです。

同様の考え方で商品を展開しているのが、松下電工のHome Archiシリーズ。
もちろん、このシリーズにはそれだけではないたくさんの「コンセプト」が詰まっており、これだけを取り上げてしまうと、「もっと深いものがある」と、おしかりを受けてしまいそうですが・・・。
「同様」と表現した理由は、ボディーデザインが統一できるという点です。

たとえば、スポットライトだと次の通り。

統一されたデザインで、光源の変化を楽しむことができます。
掲載した器具は、クリプトン球とダイクロイックハロゲン球のもの。直付けタイプと配線ダクトのタイプがあります。

それから、ブラケットです。

HAROPINと呼ばれるハロゲン電球とボール電球の光源の選択の他、上下配光、下向き配光、コーナータイプ、ベッドサイド用に手元スイッチ付き、上下面カバー付き、開放型など、一見すると全て同じように見える器具ですが、全て品番の異なる商品です。

この他、ダウンライトでは、光源を電球型蛍光灯、クリプトン球、ダイクロイックハロゲン球の中から、シーンや空間に必要な光源を同じ形状とサイズの器具で組み合わせることができます。

これらの商品展開のおかげで、空間に様々なサイズと様々大きさが混在するのではなく、スタイルを揃えて、そこに必要な明かりを落とすことが可能になりました。
限られた空間に複数の器具を用いて計画する場合には、光の計画はもちろんのこと、点灯していない時に、その器具がどのようにその空間に存在するのかを検討する必要があります。あくまでも違和感なく、照明が空間に存在するには、シーンに応じて主役にも脇役にもなることのできる計画が必要だと思います。

照明器具のトータルコーディネーション術。
それは、多くの知識と巧みなテクニックがなくとも、メーカーから発表される進化した商品展開で、実現に近づけるかも知れません。

今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。ランキングに参加して1ヶ月が経ちました。今日が参加後10度目の投稿です。一時はリンクのミスが原因で700位まで落ち込んでしまいましたが、昨晩、当初の目標であった100位以内に入ることができました。投稿時点で94位(建築・リフォーム部門)です!
これも一重に、飽きずにここを訪れてくださる皆様のおかげです。ありがとうございます。そして、今日もぜひ、ワンクリックして帰ってください。よろしくお願いします。

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9月26日 今日は、LCCO2について考えよう!

2007-09-26 | インテリア/建築
昨日は15夜お月様の日でしたが、ご覧になられましたか?
トップの写真は我が家のベランダから撮影した一枚。
星一つない真っ暗な闇の中に浮かぶまんまるのお月様。
それは一際輝いていて、とってもキレイでした。

さて、今朝はようやく秋らしさを感じられる涼しさで目をさましましたが、今年は「いつまでも暑いよね~。」という会話をあちこちで交わしたような気がします。
そんな9月も末の休日、季節感を肌身で感じることはできませんが、迫り来る10月に向けて、ようやく靴の入れ替えを済ませました。

例年なら、とっくに足を通しているはずのブーツも、今年は見ているだけでも暑苦しい。コレを履くことができるのはいつのことだろうかと、ぼんやりと眺めると、これも地球温暖化の影響だろうと想像することは容易でした。

そういえば先週、インテリアコーディネーターの資格対策でお世話になった先生から頂いたメールの中に、省エネに関する様々な記事が資料として添付されておりました。時期を同じくして、YKKAPさんから頂いた資料にも、頂いたメールとリンクする内容を見つけました。それらは、今年のこの「暑さ」とも関係したもので、『まだまだ履く気になれないブーツ』や『暑くて試着する気が起こらない秋の新作』に頭を悩ませている場合ではなく、今後の住宅の在り方も含めて、いま、考えなければならないことだと感じました。

そこで今日は、LCCO2から考えてみたいと思います。

LCCO2=Life Cycle CO2(ライフサイクル二酸化炭素排出量)。
聞きなれない言葉かも知れませんが、これは建物の設計・企画から建築、使用を経て解体(=廃棄)するまでの建物生涯で発生する二酸化炭素総発生量のことを示すものです。
これまで、エネルギーの消費量についてはかなりの認知度が高まり、省エネの視点からは多くの製品が開発されてきました。太陽光発電や、エコキュート、エコジョーズ、エアコンや冷蔵庫、テレビなどからも知ることができますよね。私たちはそれを、電気代やガス代の請求額の減少で実感し、エネルギーの消費量が減っているということに気付くことができます。しかし、どれほどのCO2が排出されているかということまで考えている人は少ないと思います。

日本のCO2排出量は、アメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位。年間CO2排出量は、約12億5,000万トン。一人当たりに換算すると10トン。10トンと聞いてもあまりにも大きな数字でピンときませんが、1トンが1,000kgなので10,000kg。つまり、100kgのお相撲さん100人分の重量。(・・・もしかして、余計に複雑にしているでしょうか?)

その内、住宅からの排出が3.6トン。つまりお相撲さん36人分のCO2が毎年家庭から排出されているのです。


そこで、家庭で消費される電力量を製品別の割合でみると、照明器具は冷蔵庫と同じ16.1%。エアコン(25.2%)に次いで多く、テレビ(9.9%)を上回るそうです。

このデータをもとに松下電器が試算したところ、全国の約4,700万世帯で白熱電球6個を電球型蛍光灯に交換し、通常の丸形蛍光灯4個も省エネタイプに取り換えたと仮定した場合、1年間で約123億キロワット時の電力削減につながるという。これを電気代に換算すると約2,700億円の節約になり、約3億3,000万本のスギの木が1年間に吸収するのと同等の460万トンのCO2削減効果がある。ただ、抜群の省エネ効果があるにもかかわらず、電球型蛍光灯の普及がまだ進んでいない一因は、値段が高いことだ。1個100円程度の白熱電球に対し、電球型蛍光灯は1,000円前後。家庭でまとめ買いする場合は支払う金額の差がさらに大きくなる。企業などでも、この点が普及の壁になっている。
(2007年8月8日 産経新聞)


なんだか大きな数字がたくさん出てくるので、非常に読みづらいものになっていますが、細かく読み砕いていくとこんな感じになります。

自分の家の照明器具をひとつずつ、思い浮かべてみます。
まずは、白熱電球6個を取り外し、電球型の蛍光灯に変更。
それから、サークルタイプの丸型蛍光灯を利用した照明器具4灯は、省エネタイプのものに変更。変更から1年経過すると、約262キロワットの電力が削減されます。
それを全国4,700万世帯が実行に移すと123億キロワットの削減を実現。
電気代に換算すると、1件あたりではわずか5,744円の節約ですが、全世帯で考えるとナント2,700億円!これはつまり46億kg、お相撲さん4,600万人分、これだと数字が大き過ぎてまたわかりにくくなったので、ゾウの体重を6トンと仮定して計算すると76万頭、飛行機(=ジャンボジェット)を350トンとして計算すると13,142機・・・
書けば書くほど混乱してしまいそうですが、要するにものすごい量のCO2削減効果が得られるというわけです。そしてそれは、約3億3,000万本のスギの木が吸収するのと同等の量だというのだから、毎年スギ花粉に悩む私は、CO2削減がスギの削減にも繋がるのではないか?!という俄かな期待を抱かずにはいられません。

それなのに、先の記事にもあるように、電球型蛍光灯の普及が進まないのはもったいないこと。確かに、初期投資(=イニシアルコスト)は高くなってしまいますが、比較的早い段階で取り戻すことができます。

それについては、6月19日 電球 vs 蛍光灯でも触れている通りです。

さらに、2007年6月20日(水)付けの京都新聞によると、経済産業省が省エネ型の電球型蛍光灯へ転換を促すための基準を設け、各メーカーに達成を義務付ける方針を決めたとのこと。
各メーカーは、トップレベルの省エネ性能を持つ商品の開発を目指し、基準に達していない製品を販売し続ける企業は、社名が公表されるほか、改善がみられない場合には罰金も科されるという厳しいものです。

それほど今、地球の状態は危機に迫られているということなのかも知れません。
私たち一人ひとりにできることは、ほんのわずかかも知れませんが、その小さな積み重ねも集まればとっても大きなものに・・・。
ただ消費するばかりの経済発展よりも、地球の未来を考えた発展を世界中で考えていきたいものですね。

9月25日 北欧モダン展に行ってきました。

2007-09-25 | 美術館・展覧会
23日(日・祝)、京都市美術館で開催中の北欧モダン展へ行ってきました。
美術館の前には、ものすごい人だかりで、(やっぱりか?!)と、心の中で戦闘体制になってみたものの、その人たちの向かう先は「フィラデルフィア美術館展」。
「フィラデルフィア」と聞けば、クリームチーズしか連想できない私は、大行列を横目に比較的すいていた北欧モダン展へ歩を進めました。

中に入って目にするものの大半が、コーディネーターの試験前に、呪文のように覚えたデザイナーの名前とその作品たち。
どれもこれもスゴク格好良くて、「お手を触れないでください」という注意書きに、それは当たり前なのだけれど、かなりのフラストレーションを感じずにはいられませんでした。
特にイスの場合、座りたくなる衝動を抑えるのは大変なもの。
まぁ、どれもこれもただ座りたいだけではなく、持って帰りたくなる作品の数々なのですが・・・。

そんなわけで、この展覧会のレビューは、とにかく格好良かった。ということと触れたかった、座りたかった・・・といったこと以外に表現のしようがなく、ここにUPさせることに躊躇しておりましたが・・・

今朝、いつものようにこのブログにもリンクを貼っているナリログを覗くと、このネタが取り上げられていたので、私も負けずに投稿することにしました。(パンフレットの画像もこちらのブログから拝借。勝手にごめんなさい。)

そんなわけで、ここからその展覧会の様子を想像して頂くのは困難かもしれませんが、テキストを開くと必ず目にするような家具や照明たちを見ることができます。
触れることができないのは残念ですが、その質感を見ることやサイズを知ること、そしてその長い歴史を知ることのできる場所です。
私自身も、本物のポニーチェアを初めて間近に見ることができ、その大きさに驚きました。その質感をどうしても確かめたくて、こっそり触ってしまいましたが・・・。

(写真は、京都市美術館ホームページに掲載されている展示の様子)

会期は10月21日(日)まで。比較的気軽に見られる内容だと思いますので、お近くにお出掛けの際は、ふらりと訪れられてはいかがでしょうか。

9月19日 できました。「レンジフード」のいらないキッチン。byサンウェーブ

2007-09-19 | インテリア/建築
次から次へと発表される商品たち。
ますますスタイリッシュに、そしてますます便利になるから、迷ってしまいますよね。
今日ご紹介するのは、サンウェーブが2007年9月3日に全国販売を開始した「STYLE KITCHEN」。
昨日ご紹介したトーヨーキッチンのV-LAND同様、ライフスタイルの変化、時代の流れに応じて展開されるキッチンが中心の空間提案。

そこで、サンウェーブが注目したのが、レンジフードの存在でした。

キッチンが家の隅にありがちだったのは、
ダクト工事の必要な「レンジフード」があるためでした。
「レンジフード」に替わるIH用空気清浄システムはキッチン
を従来の場所から開放し、
間取りとキッチンの関係を根本から新しくします。
換気から洗浄へ。
それは、キッチンの歴史に加わる新たな1ページです。

サンウェーブホームページより引用)


これは、東京電力と三菱電機との共同開発商品で、IHクッキングヒーターの特性を活かした商品です。IHヒーターは燃焼ガスを発生させないうえ、炎を使う場合に比べて熱による上昇気流が少なくなります。
これは、従来のシステムキッチンで、グリルテーブルだけをIHヒーターに交換した場合、調理中の湯煙などを通常のレンジフードでは吸い込めない。という、ともすれば欠点にもなりかねないIHヒーターの特性です。
ところが、これをうまく利用したのが、IH空気洗浄システム。
調理中の湯煙などを発生源のすぐ近くで吸い込み、浄化して戻すという新しい発想です。

これだけでも十分に驚きのあるキッチンですが、このキッチンは、これでは終わりません。

キッチンが暮らしの真ん中へ。
サンウェーブがそれを叶えるべく、提案したのが、両側アクセスという考え方。


これは、一見トーヨーキッチンのものと同じ考え方なのですが、これのスゴイところは、プランのフレキシブルさにとどまらず、設置された後にも実現するフレキシブル性。

まず、奥行き68.3cmのカウンター。
従来の一般的な壁付けタイプのシステムキッチンが65cm、アイランドやペニンシュラ型に多く見られるのが90cmですから、68.3cmというのは、これまでになじみのない数値です。
調理器具などの受け渡しもスムースで、向かい合って作業するのにほどよい距離感を設定。

次に水栓をサイドに配置したスクエアシンク。
シンクは両側から使えるように水栓をサイドに配置。一人で料理をするときは、グリル側に立って、移動距離を短縮。複数の時は、両側から調理ができるのでとても便利。

そして、両側から開閉できるマジックドロアー。
一つの引き出しをどちら側からも引き出して利用することができるので、それぞれのサイドでより、効率的に作業ができるという優れもの。

その他、様々なシーンに応じた使い方を可能にしたワゴンシステム、


細かい配慮がうれしい両側に設置されたコンセント

など、ユーザーの生活や、求めているものが、製作サイドにしっかりと見えていることがわかる工夫の数々。

同じように暮らしを提案する立場にいる一人として、このキッチンに学ぶところがたくさんありました。お金さえ払えば何でも手に入れることができる時代になったいま、求められているのは、きめ細やかな心配りと、精神的な豊かさ、そして小さな驚きと感動。
新発売の商品に、時代のニーズを垣間見たような気がしました。

9月18日 I型、L型、アイランド型・・・そしてV-LAND型?!

2007-09-18 | イベントレポート

9月14日、TOYO KITCHENさんの京都ショールームに行ってきました。

自動ドアが開くと、そこにどっしりと据えられていたのが、2007年、TOYO KITCHENが提案するV-LANDキッチン。

空間はもちろん、時間の壁さえも取り去った、スーパーオープン発想。
今までとはちがう心豊かな時を楽しめます。

V-LANDは、まるで観客が舞台のまわりを取り囲むアリーナにいる感覚。キッチンを中心に集い、料理、食事、くつろぎの時間をこの上ないものにする、真の豊かさをカタチにしました。どちらからでもオープンで、楽しみ方は自由自在です。


Super Open
(GRAND BAY カタログより引用)

そう。「Super Open」ということばがピッタリのキッチンスタイル。
TOYO KITCHENは、これまでにも、日本にあるたくさんのキッチンメーカーの中でもまた少し違った角度からその商品展開をすすめてきました。時折その斬新な発想と洗練されたデザインに驚かされ、その商品だけでなく、ショールームのレイアウトや魅せ方のセンスには、自身の部屋にも応用させて頂いています。

そして、今回のV-LAND。ただ単純にデザインが斬新だというだけではなく、人間工学から研究された135°の自然な角度。135°とは、人が両手を自然に開いた状態の角度で、調理の効率化はもちろん、作業での手足の動きを少なくし、また首や眼の負担を軽減するのだとか。

何十年も愛されるデザイナーズチェアにも似た、デザインだけではなく、人間工学に、のっとった使い勝手が魅力の商品。

V型に角度をつけることで実現した、360°のアクセス。
キッチンが単なる作業空間ではなく、コミュニケーションの場として住宅に存在するのは女性としても嬉しいトコロです。


360°アクセスというのなら、構造だってフレキシブルに。

これまでのキッチンの常識を見事に裏切った新構造で、引き出し収納を前後自由に取付可能。もちろん、シンクとレンジだって対面に設置することもできます。
360°アクセスできるキッチンは、360°で使えるキッチンなのです。

家族のコミュニケーションが拡がる、新しいライフスタイルが想像できるような気がします。

引き出し収納を従来通り、調理作業サイドに集約した例


引き出し収納をキッチンの前後に振り分け、シンクとレンジを対面に設置した例


キャビネットの細部も無駄なく、収納として利用してしまうこの商品は、「ケーキカット型ユニット」というかわいいアイテムも。


・・・というわけで、とにもかくにも随所にアイデアが光る新しいキッチン。
これだけのキッチンを入れるとなれば、それなりの器も必要になるハズ。
そして、空間のどの位置にどんな風に存在させるか?そのセンスも問われる商品でしょう。

TOYO KITCHENのキッチンといえば、フリープランでフレキシブルで・・・。
自由にあなたのライフスタイルに合わせて・・・。
そんなキッチンスタイルにトキメキを感じて、TOYO KITCHENのキッチンでお料理すること、又は、そのキッチンを自宅に存在させることに夢を描く人も少なくはないハズ。
しかし、その一方で、自分一人ではプランニングができない、想像できない、価格の予想がつかないところなどが、一般のユーザーには踏み込みにくかったのではないでしょうか。

そんな私たちの気持ちを知ってか知らずか、新たに登場したのがPORTシリーズ。


夏に「PORT next」としてリニューアルした本商品は、充実した機能とデザインを兼ね備えて348,000円~(レンジフード別売)というお手頃価格。これなら手が届きそう。
しかも、プランが誰にでもわかりやすく、オンラインで簡単見積。これは嬉しい展開ですね。

ショールームでは、キッチンだけでなく、照明器具や家具の他、お皿やカトラリーなどオシャレなキッチン小物の購入も可能。
近くを通りがかった時には、ふらりと訪れても、とても楽しめる空間ですよ。

9月14日 窓だってセルフクリーニング♪

2007-09-14 | インテリア/建築
洋服だって、食器だって、そしてついには便器や浴槽まで、自動で洗浄してくれる時代。
そういえば、ブラインドや外壁は光で、壁紙なら、空気で、そしてついに今年9月、トステムからセルフクリーニング機能付きの天窓が登場しました!

吹き抜けのある高天井の空間では、珍しくない天窓。浴室に取り付けて星空を眺めながら入浴。寝室に取り付けて、月を眺めながら一日を終える・・・。

住宅を検討されている時に、夢に描かれる様々なシチュエーション。

ところが、天窓って、手の届かないところに付いているのです。
(そんなの当たり前でしょ?!)という、声が聞こえてきそうですが、想像してみてください。手が届かないということは、お掃除だってできません。
いつもクリアな視界の天窓がそこにあれば、星空だって、月だって、それは美しく眺めることができるでしょう。
ところが、立地条件にもよりますが、想像以上に汚れてしまいます。

ふと、空を見上げた時に、どこから飛んできたか、落ち葉がひらひら舞い降りたら・・・、またはくもの巣が張っていたとしたら・・・果てには、べったりと鳥の糞が・・・。

なんてことになれば、空を仰ぐ気にもなれません。
むしろ、それがストレスにさえなりかねません。

サンサンと輝く太陽の光をふんだんに室内に取り込むことができる天窓は、私たちの暮らしを明るく暖かな空間にしてくれます。しかし、真夏の日差しの強さといったら、それは強烈なものです。
過去にご相談を受けたお話しを例に挙げると、天窓の真下に床下収納庫があり、その金属製の枠を裸足で歩いてしまったせいで、やけどをしてしまった。ということがありました。
そんなわけで、天窓にはカナリ慎重派の私は、たくさんの夢を描いていらっしゃる施主を前に、おおよそ想定される現実をお話しさせて頂くことも少なくありません。
そして、できれば、汚れが目立たない、(直射日光もなんとなく防いでくれそうな気がする)型板(=不透明)ガラスをおすすめすることも少なくはありませんでした。

この新商品情報を受けて、これで、夢をつぶす発言をしなくて済むのかなぁ。と思うと、とても嬉しくなりました。
それでは、セルフクリーニング機能付きの天窓 「スカイシアター アクアコート仕様」について、その概略を紹介しておきましょう。

アクアコートとは、超親水性膜によるクリーニング技術のこと。
ナノレベルの薄膜化による高密着性と独自の超浸水膜を組み合わせることで、セルフクリーニング効果を長期的に発揮することを可能に。


ガラス面に付着した水滴は濡れ広がりやすいのが特徴。汚れとガラス面間に雨水が入り込み、汚れを浮かして洗い流します。そのため、水滴跡も広がった状態で乾くので、目立ちません。

(概略は、トステム商品ニュース「ぐっどりびんぐ」を参考にまとめたものです。)

詳しくは、トステムホームページをご覧ください。

昨日夕方にみえたトステムの営業さんと、この商品の話しをしました。この商品は、お客様の声から生まれたのだそうです。日々の生活の中で、「こんな商品があったらいいなぁ」とか「この商品のここが不便なんだけど・・・」ということをどんどんフィードバックしていくことで、私たちの生活がより、豊かなものになるような気がします。

9月12日 黒のトイレットペーパー上陸!

2007-09-12 | イベントレポート
ポルトガルのレノヴァ社からやって来た黒のトイレットペーパーをご存知ですか。
私は、ニュースか何かで見かけて知ったのですが、なんとなく(トイレットペーパーは別に黒でなくても・・・)という思いから、差ほど気にかけることなくやり過ごしていました。ところが、この黒のトイレットペーパー、今年の6月15日に初上陸以来、その話題性から注文が殺到。一時は在庫がなくなり、販売停止にまでなっていたそうです。

さて、この黒いトイレットペーパーの概要を紹介しておきましょう。
価格はホームタイプ6ロール1,890円とギフトタイプ3ロール2,625円の2種類。
ホームタイプでも通常、私たちが利用しているものの10倍以上もする超高級品。
ブラックの他、レッド、オレンジ、ライトグリーンのカラーバリエーションがあり、トイレットペーパーを全く想像することができないオシャレなパッケージに、目を奪われます。ヨーロッパではセレブ層を中心に100万ロールを超える大ヒットを記録したそうです。
さすが、ターゲットを絞っているだけあって、ダブルロールならぬトリプルロール。3重層のトイレットペーパーなんて、これまで見たこともありません。

しかし、日本人は世界でも類を見ない純白のトイレットペーパーを好むと言われていました。私が黒のトイレットペーパーを♪受け流してしまったのも、私の典型的な日本人気質によるものだったのかも知れません。そういえば、日本の水まわり空間では「白」が愛され、便器のカラーも「アイボリー」や「オフホワイト」からより澄んだ「ピュアホワイト」に人気が移行し、特にレストランやショップ、ホテルなどでは、真っ白な便器を見ることが増えました。

ところが、先にお話しした通り、日本でも爆発的な人気を得ることができました。

その理由としてはやはりインターネットの存在が大きく影響しています。

このカラフルなトイレットペーパーは発売前からヨーロッパでの大ヒットという実績と物珍しさが手伝って、朝日新聞やフジビジネスサンケイアイ、Yahoo!など大手メディアがこぞって報道。これを受けてインターネット上でブログを中心として黒いトイレットペーパーの口コミが急速に広まっていきました。そして、こだわり型の消費が拡大する中、高くてもいいものを利用してみたいという消費者がこの商品に飛びついたのです。

(All about 2007年6月27日掲載 「セレブ専用!黒いトイレットペーパーが上陸」より引用)

と、ありました。
もちろん、インターネットにより情報のスピード化が進んだことから、ヒットまでに多くの時間を要しないのだと思います。私はこのヒットの理由の背景には、そのカラーの斬新さだけではなく、私たちの常識を超える価格設定と、その価格に見合ったデザインや品質によるものではないか。と考えます。
冬に、3,000円の超高級ティッシュが即日完売したのとも関連性があるのではないでしょうか。もしもこの黒いトイレットペーパーが100円で購入できたとすれば・・・おそらく、誰も振り向きはしなかったでしょう。

さて、私個人としては、トイレットペーパーとして使うことに、多少の抵抗はありますが、ティッシュのような感覚で部屋に存在すれば、それは立派なインテリアとして成立してくれるような気がします。

9月5日 コンテスト応募

2007-09-05 | インテリア/建築
「コンテスト」に出品するとなると、なんとなく構えてしまうのは私だけでしょうか。
小学生の頃から写生コンテストとか読書感想文のコンクールだとか、そういったものには誰しも何らかのかたちで関わってきたと思います。
私も自らの意志で応募したものは何一つありませんでしたが、知らない間に応募されていて知らない内に入選していたことがありました。
振り返ってみると、何度提出しても文句を付けて返された「写生大会」の絵が入選したり、マクドナルドで後書きを読みながら書いた読書感想文が入賞したり・・・。
いつも、全く狙っていない時に思わぬかたちで評価されたような気がします。
逆に、(今年も入選を狙っちゃおうかなぁ。)なんて意気込んで書いたものは、全く日の目を見ない結果でした。

さて、住宅やインテリアに携わっていると、様々なコンテストが開催されていることを知ります。そして、やはりその応募にはそれ相応の準備が必要となり、簡単ではありません。
私も過去に一度だけ個人的に応募をしたことがあります。それはもちろん、自らの意志に基づいたものではなく、専門学校の課題の一つだったからでした。
取り組んだのは、インテリアコーディネーターの資格の主催団体であるインテリア産業協会が行う「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト」。受賞常連校の1つであるスペースデザインカレッジでは、ここへの応募に向けて、たくさんの時間を費やして指導されます。応募の締め切りが近づくと、学校は24時間営業になり、泊りがけで作品を仕上げる生徒たちも少なくはありません。私は仕事をしていましたので、さすがに学校に泊まるという発想はありませんでしたが(第一、お風呂に入れないとかあり得ないし・・・)、自宅でパースを書き込んでいるうちに、朝日が差し込んで来たりもしました。

と、いうわけで、コンテストの準備の大変さを痛いほど知っている私は、応募に対してどちらかというと消極的でした。これまで、ハチセが応募したコンテストはたった一度だけ。受賞の経験は2回。
一つ目は、唯一応募した「第1回 まちなみ住宅100選」で奨励賞。そしてもう一つは、知らない間に受賞していた三協立山アルミが主催する「住宅施工コンテスト」において住宅外観「洋風」部門の最優秀賞。

それから、数年を経た2007年、ついに私にもコンテストブームが到来しました。
まず、最初に応募したのは「京都創造者大賞」。これは、社長から応募期日の迫ったその案内を受け取り、コンテストの内容と、そして何より賞金の100万円に魅力を感じて早速資料を作成。残念ながら受賞することはできませんでした。

この選考結果の通知と時を同じくして、INAXのデザインコンテストの案内を頂きました。ちょうど、INAXGINZAショールームがオープンしたという情報を得た矢先のことで、(受賞できれば、ここを見学することができるのでは?)という半ば不純な動機で応募することを決定。近日中に応募書類を提出する予定です。

デザインコンテストの応募準備に取り掛かりはじめたころ、社長からあるリフォーム会社の広告をもらいました。そこには、リフォームコンテストの受賞事例が数点あげられていました。それを見たとき、私たちがつくっている住宅たちも、もっと広く世間の目に触れさせてあげてもいいのではないか?たくさんの人に知ってもらう方法は、コンテストで受賞することかも知れない。と、気付きました。

と、いうわけであらゆるコンテストを検索していたところ、こんなリフォームコンテストを見つけました。

おしえてリフォームデザインコンテスト

一般ユーザーの投票により、トップ賞が決まることから、受賞はもちろん狙いたいところでもありますが、たくさんの人に、私たちのリ・ストック住宅を見て頂けるという点に魅力を感じ、応募することにしました。

エントリーNo.50 リ・ストックLADIES #5」、「No.51 リ・ストック住宅京町家」の2物件でエントリーしています。

ぜひとも、みなさまの清き1票を!と、言いたいところですが、エントリーした後、あることに気付きました。投票には個人情報の記載が必要なのです。
(自分で投票しようとして気付きました )プレゼントの抽選のために必要なものだとは思いますが、この点について、少し疑問を感じてしまうので・・・
投票はどちらでも良いので、内容だけ、ご覧いただければ嬉しいです。