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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

It's All in the State of Mind

2008-12-29 | ひとりごと

If you think you are beaten, you are
If you think you dare not, you don't
If you'd like to win, but think you can't
It's almost certain you won't.
If you think you'll lose, you've lost,
For out in the world you find
Success begins with a fellow's will
It's all in the state of mind

Full many a race is lost
Ere ever a step is run
And many a coward fails
Ere ever his work's begun.
Think big and your deeps will grow
Think small and you'll fall behind
Think that you can and you will
It's all in the state of mind

If you think you're outclassed, you are
You've got to think high to rise
You've got to be sure of yourself before
You can ever win a prize.
Life's baffles don't always go
To the stronger or faster man
But soon or late the man who wins
Is the fellow who think he can

WALTED.WINTLE


今日は、部屋の大掃除をしました。
毎年、しっかり掃除をする方ですが、今年もやっぱりたくさんのゴミたちに合いました。
もう、捨てるものはナイと思っていたけれど・・・。
そんな中、見つけたのがこの詩。
実はずっとずっと探していたんです。

学生時代のあるテキストの巻頭に綴られていました。
その時から好きだったのです。

卒業したとき、全ての教科書を処分してしまいました。
もう、私にとって英語は必要ないと思ったから。
でも、この詩だけはどうしても心に残っていて、書き留めておいたんです。
時々、ふと思い出します。
でも、見つからなかった。

今日、これを見つけたとき、なんだかとてもあたたかい気持ちになりました。
2008年はとっても良い一年だった。
そんなとっても素敵な一年の締めくくりに、出てきてくれた一枚のメモ。
忘れない内に、ブログという私自身の記録に、残しておきたいと思いました。

当時18歳の頃の、まだなんとか英語に触れていた時代の私が訳したものも掲載します。おかしな訳だったらコッソリ教えてください。
現在の私には・・・ムリです。・・・なんて、この詩を紹介した矢先に「ムリ」という言葉を用いるのは、憚れますが。


負けだと思うなら負けだ
無理だと思うなら無理だ
勝ちたいと思う心の片隅で、勝てないと思うなら
おそらくきっと勝てない
負けると思った時が負けだ
この世の中では
成功は人の意志から始まる
全ては考え方次第だ

多くの競争が
走り出す前に決まる。
多くの臆病者は
始める前に失敗する。
大きなことを考えれば、功績はあがる
小さなことにとどまれば、それまでだ
できると思えばできる
すべては考え方次第だ

断然勝っていると考えるなら、そうなる
高く成長しようと思う気持ちを持ち
自分に確かな自信を持てば
いつか勝利を得ることができる
人生の挫折はいつものことではない
要領や能力がいいだけでも勝てない
遅かれ早かれ、結局勝つ人は
自分が出来ると信じる人だ


とにかく、全ては考え方次第だ。ってことなんです。
なんだか、とても勇気が出る。そして、なぜかおだやかな気持ちになれる。そんな詩なんですよね。私にとって。

12月27日 仕事おさめ

2008-12-27 | インテリア/建築
本年も大変お世話になりました。
いつの頃からか年の瀬のソワソワ感がすっかり薄れ、「なんだか、年末って感じがしないね。」という言葉を交わす機会が増えました。言ってから気付きます。そういえば、去年もこの会話したなぁ。って。
今年は、入社以来、初めてプライベートで学校に通わなかった1年でした。(あ・・・WEBの学校には通ったか・・・苦笑)
1年を通じて休日を休日として過ごすことは10年振りで、2008年が始まった頃には、(どう過ごそうか?ヒマを持て余すのではないだろうか?)なんて考えていましたが、終わってみると、やっぱり今年も良い意味で忙しい一年になりました。
暗いニュースばかりが取り上げられているこの頃ですが、2009年は2008年よりも明るい一年に変わればいいなぁ。と思います。

2009年も、そこで暮らす全ての人が笑顔になる住宅づくりのお手伝いができるよう、日々精進したいと思います。2009年もどうぞよろしくお願い申し上げます。そして、皆様のご多幸を心よりお祈り致します。

2009年は1月6日(火)より平常営業致します。

12月18日 クッキングシーンにとらわれないIHヒーター登場!

2008-12-18 | インテリア/建築
見た瞬間に心を奪われた商品。
今日はそんなIHヒーターをご紹介します。
11月15日、スウェーデンに本社を持つ機器メーカー、エレクトロラックスジャパン(=AEG-Electrolux(アーエーゲー・エレクトロラックス・・・1997年にメルセデスグループから独立したドイツの著名な家電メーカーAEGを傘下に収め、日本国内でのAEGブランドのキッチンビルトイン機器の販売を再開した歴史を持ちます。))より発売されたIHクッキングヒーター「78001KF-MN」。価格は367,500円。

一般的なIHクッキングヒーターでは、天板になべを置くためのスペースとして円形の印が付けられています。その下にコイルが設置されており、なべを置けば過熱されます。
ところがこの商品の場合、写真からもわかるように、天板が4つのゾーンに分けられており、各ゾーンの中心に「+」の印があるだけです。この「+」にさえかかっていれば、なべをどのように置いても、過熱されるという、これまでの常識を見事に打ち破った商品です。
一体どのような仕組みになっているのか調べたところ、エレクトロラックスジャバンによると、天板の下に4基のIHヒーターを装備、それぞれの「+」にかかった部分で過熱を行っているとのこと。
一般的なIHクッキングヒーターでは、3kW+3kW+1.5kWといったように(3口の場合)搭載されているヒーターの出力に差があるケースがほとんどですが、これは、搭載されているすべてのヒーターの最高出力が1950W(パワー機能を使用した場合には2500W)と揃えられています。そのため、位置を気にすることなく、調理することが可能。また、オーバルなどの大きな鍋では、2つのゾーンにまたがって置くことも。
今までのコンロでは均等に火が通らなかったこのような鍋でも、まったく問題なし。コンロを2口同時に使うことで均等に火が通せます。お料理がお好きなかたには見逃せない機能です。

このような利用をした場合には、2つのヒーターが同時に使用されるため、最高出力は2倍になるそうです(注:最大消費電力=6000W)。

機能もさることながら、どこからみても美しいデザインも魅力的です。最近流行りの(?)タッチパネル式なのも、洗練されたデザインの証でしょうか。
レビューを検索したところ、この点においては、若干マイナス気味のコメントも見られます。海外仕様ということで大目に見なければならない点も確かにあります。慣れもあると思います。タッチパネルの使用感は、I-phoneに代表されるようなタッチパネル式の携帯電話が参考になるかも知れませんね。

発売されてまだ、1ヶ月。具体的なレビューが出始めるのはこれからでしょう。

それにしても、これまで当たり前だと思っていた「クッキングゾーン」。この斬新な発想に感服です。

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12月1日 スローライフ in KYOTO

2008-12-01 | インテリア/建築
京都は絶好の行楽日和だった11月29日(土)、美しく色づいた沿道の木々を眺めながら、リ・ストック中のとある町家を訪れました。目的は土塗りのお手伝いです。

今回の町家は、昔懐かしい京の町が一番残っているといわれている西陣にあります。この界隈は今も路地をはさんで黒ずんだ格子窓の町家が軒を連ね、耳を澄ませばバッタンバッタンと機織りの音が聞こえてきます。そしてこの住宅も例外ではなくお隣から、バッタンバッタンと規則的なリズムが・・・。
いやぁ。風流ですなぁ~。京都らしくて味わいがありますねぇ。
と、京都ならではの風情を愉しむのも良いのですが、ここで毎日を生活するとなると、いささかやっかいな音でもあります。
この音をどうやって緩和させようか?
遮音シートを貼る?鋼板を貼る?ブロックを積む???などが検討された中で採用されたのが、「ストローベイル」という工法。

こんな絵をご覧になられたことはないでしょうか?
これは、刈り取って寄せ集めた藁をベーラーという機械で圧縮して梱包されたもので、円柱状に成型されたものを特に「ロールベール」と言います。このベーラーという機械はいくつかの種類があり、今回採用された「ストローベイル」は、角型ベーラーを用いてつくられた「ストローブロック」を竹で組んだ枠に積み上げて作ります。こんな感じ。

この工法、日本では建築基準法には合わないため、一般的には用いられませんが(日本で採用する場合は、この現場のように外壁を基準法に合ったつくりかたをした上で、内側にストローベイルをつくります)、海外では決して珍しいものではありません。オーストラリアが有名で他にもヨーロッパ諸国やアメリカなどで採用されているそうです。
海外ではコンクリートで基礎をつくり鉄筋を組んで、そこにストローブロックを積み上げるという手法で進められますが、「町家」という超自然派な住宅に合わない。ということで、「竹」が採用されました。

この竹小舞、タテ勝ちで編まれていることにも理由があります。タテ勝ちにすることで、地震に対する“せん断力”が強まるからです。
ところで、この“せん断力”とは、物体内部でずれを生じさせる力のことを言います。平行で逆向きの2つの力によって、部材内のある断面にすべりやずれが生じます。
身近なせん断力を利用した例が、はさみです。はさみは、2枚の刃で、物体に平行で逆方向の力を加えると、刃と刃のすきま部分にずれが生じて切れます(=せん断します)。これが“せん断力”です。


40cmの厚みを持つストローベイルは、防音効果の他、断熱材としての威力を十分に発揮してくれます。外気が40℃の時、室内温度は24℃、外気が5℃の時、室内は16℃というデータもあります。特にこの住宅では名古屋でストローベイルのために、なるべく農薬を使わないで作られた安全な藁を利用しました。
更に調湿性能が高いので住宅内を常に爽やかな空気で包んでくれます。そして、いつかずっと先の未来、この建物が壊された時も全て土にかえり自然に戻ってくれる、究極の自然派志向の住宅なのです。

わたしたちは、このストローベイルに下塗りをする作業を手伝いました。

ナイロン手袋の上から軍手をはめて、手でべちゃべちゃと塗りこんでいきます。
お施主さんやその手伝いに来ていた学生さんはとっても上手に塗りこんで行かれるのですが、私たちハチセ軍団はとってもヘタクソ。なかなか思うようにできません。手についたたくさんのドロと格闘するばかり。手伝いに来ているのか、邪魔しに来ているのか・・・(苦笑)
とはいえ、総勢10人で行われた作業は、あっという間に壁らしい姿を現しました。

この壁、ある程度乾いた後にもう一度この土が塗られ、最後はしっくいで仕上げられます。

東京には、このストローベイルを利用した「カフェスロー」と言うカフェがあります。これは、環境文化NGO・ナマケモノ倶楽部を母体として生まれました。ナマケモノ倶楽部とは、1999年、環境問題や先住民問題に関心をもつ人々が中心になって立ち上げたNGOです。中南米の森に棲むナマケモノという動物の、低エネ、循環型、共生、非暴力の生き方にこそ持続可能な社会や暮らしのヒントがあるとして、生態系保全、環境共生型ライフスタイルへの転換、「環境や社会にいいことをするスロー・ビジネス」の創造という3分野で、活動を展開されているそうです。
主宰されているのが、辻信一さん。彼の著書に「スローイズビューティフル」というものがあるよ。と聞きましたので早速調べてみました。
そこで次のような文を見つけました。

・ われわれ現代人は動物や植物がゆっくり交配し成長し成熟し死骸となって土を肥やし、といった自然のリズムがあまりにスローペースなので我慢できないのだ
・ 掃除・洗濯、それどころか今では家族と過ごすことさえ「雑用」と見られかねない
・そもそも人生とは時間がかかるもの、そして時間をかけるもの。じっくりと、ゆっくりと、のんびりと
(http://homepage2.nifty.com/kuidaore-yosihumi/rinri.slow.beautiful.htmより引用)

この本は、スピードと効率を重視し、人をひたすら忙しくする社会を作り出し、そのバイプロダクトとして、環境問題と社会問題を生み出した現代社会に対し、「もっとゆっくり生きようよ」という注文を突きつけたものとなっているようです。そして、世界と人類の将来のために、何かをしようと熱狂するよりも、自らの「今」を大事にしようよ、という主張でもあります。(http://homepage2.nifty.com/aquarian/RecentBooks/Rctbk011022.htmより引用)


ナマケモノ倶楽部、辻 信一さん、どちらもこの土塗り体験を通して、このストローベイルという工法を提案された設計士の松井先生にお話を伺って、初めて知りました。
ナマケモノ倶楽部しかり、辻 信一さんしかり、その目指すところ、主張するところの全てを理解できたわけではありませんが、いま、京町家に魅力を感じる人が増えている理由と通じるところがあるような気がします。
そういった意味でも「京町家」と「ストローベイル」のコラボレーションは、とっても相性の良い試みだと感じました。

「ストローベイル」に関するお話を松井先生にお伺いすると、ついでにこの町家のこだわりポイントをもう一つご紹介くださいました。

「ハト小屋」です。
ズームするとこんな感じ。

ガラリを付けて夏場は熱い空気を外に逃がす仕組みです。
さらに、ファンを設置し、冬場は小屋裏付近の暖かい空気を下へ送るよう計画されています。

とてもやさしい住宅に仕上りそうです。

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