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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

5月26日 少し乗り遅れて・・・。

2007-05-26 | インテリア/建築
最近、ちょくちょくメディアに登場するハチセ。
意外に、色々な方に見ていただいているようで、よく、感想を頂きます。

社員としてはとても嬉しい話なのですが、うっかりしていると私の方が知らないことも多々あり・・・。
テレビで取り上げられた物件によっては、その放送によって、その物件の情報を初めて知る。ということもあります。
恥ずかしいことですよね。

私の一日は、メールをチェックすることに始まり、それからこのブログの昨日のヒット数のチェックをした後、私以外の社員が運営するブログをとりあえずチェックして、更新されていれば、その内容を読んだ後、その日の業務に取り掛かる・・・。というのが日課です。

ところが、今朝は、なんとなくホームページをチェックしました。
すると・・・
工務部のホームページが完成しておりました
とてもキレイにまとまっていますので、お時間の許すときに、ぜひ覗いてみてください☆

それから、トップのページで、やたらと主張している項目が一つ・・・。
ハチセの情報誌「チィーズ」のWEB版がリニューアルされていました。
怪しげなキャラクターに誘われて、サイト内へ・・・。手前味噌ではございますが、こちらもなかなか読みやすい仕上がり。

あまりに良いデキだったので、早速ご紹介させて頂きました。

工務部のホームページ http://www.hachise.jp/koumu/index.html

WEB版チィーズ http://www.hachise.jp/tiz/index.html

5月25日 今、松下幸之助ならどうする?

2007-05-25 | 本の話
本つながりで、今日は、ビジネス書籍のご紹介を少し・・・。

「今、松下幸之助ならどうする?」

この本は、現在執筆中の「今、本田宗一郎ならどうする?」と合わせて企画されているそうです。
このブログを最初の頃から覗いてくださっている方は、ちょっと聞き飽きた感じもするかもしれませんが、筆者である大西先生は、私の学生時代の恩師で、今の職業に就くことを全面的に応援してくださった方。

学生時代は、「経営学」の授業を通してお世話になり、当時も卒業後も、ただ一人親交のある教授でした。仕事の相談に乗っていただくことも多々あり、これまで前向きな時間を過ごすことができたのも、先生の影響が大きかったようにも思います。

現在は、関西外大を退職され、拠点を東京に移されていますが、年に1度くらい、ほんの数時間ですが、お話しをする機会があります。
そして、先日のゴールデンウィークの内の一日に、ちょうど大阪へ講演でいらしていたようで、連絡を頂き、京都で会うことができました。

そこで、これまでに出版された3冊の書籍の内、一番新しいものに、サインをしてもらおうと、持参することにしました。

これまでに、出版された書籍は、
「松下とホンダ」、「自由と強制のリーダーシップ」、そして今回のそれです。
ちょうど、二作目の「自由と強制のリーダーシップ」が出版されたとき、コーディネーターの資格試験に合格し、そのお祝いに。と、メッセージ入りの書籍が届きました。
それが、とても嬉しかったので、今度は自らマジックと本を持参したのです。

さて、今回の「今、松下幸之助ならどうする?」は、経営の神様とも言われる松下幸之助の経営手法(=リーダー力)が詰まった作品です。実際に、松下幸之助の下で働いた経験がある先生の、松下幸之助に対するリスペクトが文字を通して伝わってきます。
経営者ではない私が読んでも、仕事に対する取り組み方や、人との接し方などを考えさせられる内容になっています。
先生のお話しによると、「重要な部分に赤線を引いて、職場の二人の上司にプレゼントしました。一人はあまり良い顔はしませんでしたが、もう一人は大変喜んでくれて、その後の対応が明らかに変わりました。」というOLさんからの感想も届いたそうです。

今回はかなりの反響で、増刷も決まったということでした。私としては、今回の内容ももちろん先生らしいというか、今まで習ってきたこと、先生のマインドが凝縮されていることには違いありませんが、実はこれまでの3冊の中では、「自由と強制のリーダーシップ」が一番好きです。個人的にはこれが一番わかりやすく、仕事の取り組み方について考えさせられる点がたくさんありました。

ところで、先日お会いした2時間ほどの間に、「私、このごろ全てにおいて『交渉力』の必要性について強く感じるようになりました。」というお話をしました。すると、「『交渉力』についてなら、以前にまとめたものがあるから、メールで送ってあげるよ。レジュメだけだけれど、君ならそれさえ読めば理解できると思うよ。」と・・・。

翌日、約束通りメールが届きました。
先生・・・私のこと買い被り過ぎデス・・・。

5月17日 かんじんなことは目に見えない

2007-05-17 | 美術館・展覧会



   心で見なくちゃ
      ものごとはよく見えないってことさ。

   かんじんなことは、
      目に見えないんだよ。





これは、童話「星の王子さま」の有名な一節です。
星の王子さまと出会って20年。
ずっと大好きだった星の王子さまが、京都にやって来ました。

5月16日(水)より28日(月)まで大丸ミュージアムKYOTOで開催中のサン=テグジュペリの星の王子さま展
私は早速、初日の昨日の晩、そこを訪れました。

ところで、「星の王子さま」とは原題は「Le petit prince」といい、フランスの作家 サン=テグジュペリの代表作です。1943年にアメリカで初めて出版され、現在では世界100カ国以上で翻訳されています。
日本では岩波書店が独占的な翻訳権を有していましたが、原作の日本での著作権保護期間が2005年1月22日に満了したため、中央公論新社など数社から新訳が出版されています。

私が星の王子さまとの出会ったのは、10歳のある日のことでした。
母が中学生だった頃に友人からプレゼントされたという「星の王子さま」の一節を綴った手作りの絵本を見せてくれたことに始まります。
その絵やことばに強烈な印象を受けた私は、全文が読んでみたい。と思うようになりました。
それから幾日も経たない日に、小学校の体育館で行われたバザー。その古本市で偶然に手にした本がすっかり色褪せた星の王子さまの本でした。

記憶があいまいですが、たしか10円か20円で購入したと思います。

昭和46年に増刷されたそれは、当時240円で売られていたのですから、時の流れを感じずにはいられません。

幼いながらも、たくさん並ぶ本の中から、その1冊を見つけ出すことができたことに、ある種運命めいたものを感じた私は、それから早速読んでみるのですが、それほどスラスラとページを進められたというわけではありませんでした。

(なんだか、よくわからない・・・。)

というのが正直な感想でした。でも、キライではない。そして、もっと知りたい。と思うようになりました。今から思えばその感情は、「恋のはじまり」のようなものだったのかも知れません。

それからというもの、毎年1回くらいは、ページをめくり、めくるたびに、違った感覚を覚えることに魅力を感じ、ますますその世界にはまっていきました。
まるで、なんともいえない柔らかな挿絵に吸い込まれていくように。

ところで、かんじんの星の王子さま展ですが、星の王子さまファンなだけにあえていうと、まず、パンフレットに使われた書体がどうも気に入らないんですよね・・・。
私のイメージとは少し違うのです。(まぁ、至極勝手なイメージに過ぎないのですが。)


展示自体は、とてもメルヘンで美しくて、象徴的なオブジェもあったりでステキな空間でした。ただ、やはり展示となると、解説しないわけにはいかないのでしょうが、その物語の裏にある部分や、謎がとても丁寧に解説されていたのが、私にはなんとなく現実的過ぎるように思えてしまいました。

実は、高3の時に夏休みの読書感想文の課題図書に「星の王子さま」が選ばれ、迷わず私はそれを選びました。
その際に、星の王子さまの裏側にあるものは、かなり調べましたので、今回の展示で解説されていた内容のほとんどは、すでに知っていました。
その背景を知ったときは、わからなかったのですが、その後、開くたびに変わる本の魅力が薄れてしまったことに、後になって気付きました。そして、その世界が好きだっただけに、この作品を課題に選んでしまったことを後悔しました。
それ以来、ページをめくる時には、なるべく感性に響くものだけを感じ取るようにしています。

それを、サン=テグジュペリのことばに重ねるならば、

おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)

といったところでしょうか。

と、好きなだけに少し辛口な評価になってしまいましたが、それでもその世界に浸ることができて、十分満足して帰りました。そして、やっぱりすっかり大人になった私は、心ではなく、目に見えるキャラクターも大好きで、たくさんのグッズを購入して帰りました。
28日までに、もう一度訪れるつもりです☆

おとなの世界にどっぷり浸かってしまっている方は、ぜひ・・・
王子さまの素直なことばに癒されると思いますよ。

5月14日 香りも楽しむアートフラワー

2007-05-14 | インテリア/建築
フランス発のフラワーショップ、HERVE GAMBASが、22日(火)まで、大丸京都店に来ています。
私がHERVE GAMBASと出会ったのは、ちょうど5年前の同じ時期でした。
それまでの造花に対するイメージを劇的に変えてくれたShop・・・それがHERVE GAMBASです。

本物よりも本物らしい、細部にまで気を抜かないディテール。
その存在感があまりにも大きくて、その場を通り過ぎることができず、ふと足を止めたのがきっかけでした。

ちょうど、母の日も近かったので、その年は、それをプレゼントすることにしました。
たくさんの中から、当時私が選んだのは、紫のカラー。


実際には、カラーに紫の色はないと思いますが、それでいて造りものという印象を全く感じさせないのがスゴイところ。
未だに、母はリビングに飾ってくれていますが、お客様には驚かれることも少なくはありません。花器に入れておくと、どこからどう見ても、生命を持った花なのです。
母方の祖母は、お花屋さんですが、毎日生花を扱う祖母でさえ、びっくりしたのですから、私が言うのも決して大げさではないハズです。

ところで、このアートフラワー。
見た目だけでは、ありません。香りまで楽しめてしまうのです。
アートフラワーと一緒に並ぶのが、インテリアフレグランス。アートフラワーを購入すると、数種類あるフレグランスの中から、気に入ったものをふりかけてくれます。
これが、どれも嫌味のないとてもステキな香りばかり。

もちろん、フレグランスも購入することができます。私も、5年前にはフレグランスも同時に購入して、プレゼントしました。
但し、かけすぎには、注意が必要です。調子に乗って、何プッシュもしてしまうと、どれほど、良い香りでもクラクラしてしまいます・・・。

当時、玄関の扉を開けるなり、立ち込めたキツイ香りに思わず息を止めました(笑)。

さて、今回は、白いアネモネを3本購入し、ジャスミンフラワーのフレグランスをかけてもらいました。
香りが楽しめるのは数日だけですが、ベッドサイドから、ふとした瞬間に漂う香りは、とても心地よく、かなり癒されます。
最近では、かなりリアルな、アートフラワーをいろいろな店舗で見かけるようになりました。私も、時々購入していますが、今のところ、HERVE GAMBASのものが一番のお気に入りです。いつでも購入できないのが、またその印象を高めているのかも知れません。

ちなみに・・・関西では、大丸心斎橋店で常時購入することが可能です。

5月8日 INAX展示会 LOHASセミナーへ行って来ました。

2007-05-08 | イベントレポート
4月13日、INAXの新商品展示会のイベントとして開催されたセミナーを受講してきました。テーマは、近年すっかり知名度を増した「ロハス」です。
講演してくださったのは、株式会社イースクエア代表取締役社長ピーター D. ピーダーセンさん。実は2002年、日本で初めて“LOHAS”という言葉を用いた人だそうです。

さて、LOHASについて簡単におさらいしておくと、
LOHASとは、Lifestyles Of Health and Sustainability ~環境と人間の健康を最優先し、持続可能な社会の在り方を志向するライフスタイル~ の略語で、健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルをいいます。

LOHAS層とされる人は、現在の日本人人口の25~30%、約25000万人が該当するとも言われています。講演によると、環境新聞にLOHASをテーマにした住宅LOHOUSについて、環境省・国土交通省・経済産業省の3省が、具体的な政策を検討し始めている。というようなお話もありました。
今後、ますますその知名度を増すスタイルとなるかも知れません。

さて、このLOHASという考え方が受け入れられた背景には、経済成長とも関係しています。イースクエアによる国民生活に関する世論調査によると、1979(昭和54)年の高度成長期をピークに今後の生活で重点をおきたいことが、「物の豊かさ」から「心の豊かさ」へ変化しました。

「安かろう・悪かろう」で物が売れる時代は終わった。

と、いうことは良く言われていますが、「健康に良い商品であれば」「環境にやさしい商品であれば」多少価格が高くても購入する人たちが増えてきているのが現状。生活のあらゆる場面に「コダワリ」を持つ人が増えてきたと理解できます。
但し、単純に健康や環境だけを求めているのではなく、LOHASの「S」を忘れてはいけません。

「S」Sustainability ~持続可能~

という部分がとても重要なのです。ただ、環境に配慮しただけではなく、それに伴ってランニングコストが軽減できるとか、オシャレだとか、デザインが優れているとか、そういった「プラスアルファ」の価値が重要です。

具体的には、INAXだと「eco6~エコシックス」がまさしく対象商品となるだろうし、車で考えるとトヨタの「プリウス」なんて良い例なのではないでしょうか。

「eco6」は、超節水型のトイレ。わずか6リットルでも汚れを残さずしっかり洗浄できるという環境面に配慮する一方、水道代が年間約12,000円、電気代も従来の年間使用電力約660円に比べて345円も節約。
私たちは、環境に配慮できるだけではなく、ランニングコストも削減できるというのですから、取り入れない理由はありません。

「プリウス」は、いまや世界的にも有名になったスーパーエコカー。
ハリウッドの俳優さん達も愛用していることから、益々その価値は上がっているのではないでしょうか。こちらも環境に配慮する一方で、スマートでオシャレな格好良いデザイン力が魅力です。

「心」の豊かさを重視し始めた私たちは、一つの商品に複数の価値を求めるようになりました。自分だけにメリットがあるのではなく、環境や地域など、自分をとりまくものや、自分以外の人たちにもメリットがもたらせるものを選択する。この、いわば「WIN-WIN」の関係にも通じる消費傾向が今後の市場の中心となる日も、そう遠くはないのかも知れません。

関連記事
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2006年2月14日 eco6(エコシックス)デビュー

2006年11月2日 チーム・マイナス6%

2006年12月16日 2006年インテリアトレンド

5月5日 ダリ展へ行ってきました。

2007-05-05 | 美術館・展覧会
先日、サントリーミュージアム(天保山)で、明日まで開催中のダリ展へ行ってきました。

絵にそれほど詳しくない人でも、「ダリ」と聞けばなんとなくその色彩くらいは思い浮かべることができる有名な画家だと思いますが、私も、その程度で、じっくりとダリの世界に浸ったのは、この日がはじめてでした。

もともと、このダリ展は、私がハチセに入社した当初にお世話になった先輩に誘って頂いたのがきっかけ。私がハチセで過ごす時間は、ついにその先輩とともに仕事をした時間を越えてしまいましたが、尊敬し、強く影響を受けた人なので、未だにしつこく付きまとっています(笑)。
私の仕事に対する考え方や、取り組む姿勢の本ともなった人。

「7時に終わる仕事は、6時に終われる」

これ。私が入社当初に言われた言葉なのですが、まさに名言だと思っています。
頻繁に時計を見るようになったのも、時間を刻む仕事のスタイルを確立したのも、この言葉に影響を受けたもの。
たまに、このブログもチェックしてもらえているみたいなので、あまり書くと怒られそうだから、この程度にしておきますが、私が理想に近いかたちで歳を重ねてこられたのは、この言葉の力が大きく影響しているハズです。

さて、ダリ展ですが、ゴールデンウィークの混雑を避けて、平日の1日に訪れました。
ところが、あまりの混雑に驚きました。
私の大好きなシャガール展に出掛けると、日程や時間、場所に関係なく、人の隙間から絵を覗くような鑑賞に疲れてしまうのですが、今回もそれとほぼ変わりませんでした。
しかも、ダリの作品は技巧を凝らしたものばかり。
私は、絵を見るときにあまりその背景とか理論的なものを気にせず、単純に色彩や光だけを感覚的に感じる程度で、人に説明できるようなものはありません。
シャガールだって、これまで何度もその展覧会に足を運んできましたが、あまり詳しいことは知らないのです。
解説のヘッドホンだって借りたこともないし、絵の横に付け加えられた説明文も、その全てを読んだことがありません。

ところが、たくさんの人の列はなかなか流れようとしません。
絵に顔が触れるのではないか?と思うほど、近くまで寄って鑑賞する人、それから多分長い説明が行われているのであろうヘッドホンをつけた人たちが、1点1点の前で長く立ち止まります。
私は、どうすることもできず、進まないから、説明文を読んでみたり、人が注目しているところに乗っかってみたり・・・。とにかく普段の鑑賞法とは全く違うスタイルで眺めてみました。すると、その技巧の数々に気付くことができたのです。

例えば、見方によって違った姿に変化する「ダブル・イメージ」の技法や、一枚の絵の中でパズルになるような作品だとか、なるほど、遠くからではわからない細かなテクニックを見ることができました。

今回は、油彩画約40点に加え、ダリ財団秘蔵の手稿やドローイングを交えた180点の作品が展示されていました。
私のイメージするダリは、広大な大地の色彩と太陽の沈みかける瞬間のような青に黄色の雲がかかる独特の色彩の空が印象的な画家でしたが、意外に澄んだ鮮やかな色彩の作品も見ることができました。

ダリ展。
恐らく、とても混雑していると思いますが、サントリーミュージアムでの展示は、明日が最終日です。ダリの精神世界に浸りたい方は、今すぐスケジュール調整を。