5月9日(木)国立市に行政視察しました✌
テーマは「地域参加型介護サポート事業(地サポ)」について。
私と皆川議員、ネットの小坂議員と3人で伺いました。
国立市健康福祉部しょうがいしゃ支援課の長田健課長に対応していただきました。
☆
私の娘(27才)の小学校の時の同級生のお母さんから、国分寺市の移動支援は余暇活動しか使えず不便だ、国立市や23区はそれ以外でも使えると聞いたのがきっかけでした。
確かに国分寺市の移動支援は、1、一日を超える、2、継続的な学校・施設への移動、3、勤務又は営利活動に伴う移動、4、通院治療、5、自宅以外からの移動、6、市長が定めるものは規則で対象外となっています。
国立市の移動支援は、1、通勤等、2、営業等の経済活動、3、適当でないと認められるものが禁止されています。
なので通勤には使えないのですが、
国立市には「国立市しょうがい者(児)地域参加型介護サポート事業(地サポ)という事業があって、地域の介護力を活用し、地域全体でしょうがい者(児)の介護を支えることを目的として、
1、入浴、排せつ、食事、衣類着脱、身体の清拭、洗髪、外出、就寝、離床等の介護その他日常生活全般の介護及びこれらに付帯する家事、2、日常的な相談、見守り及びコミュニケーション支援、3、対象者の自立及び社会参加の促進に資すると市長が認めるものがサービス内容になっています。
ということでこちらで通勤のサポートを受けられることになっています💮
☆
国立市では昔から重度障害者の方々が活動していてボランティアを使っていたそうです。
それが平成17年の障害者自立支援法(現在の障害者総合支援法)の施行で東京都の指定を受けた事業所と契約してヘルパーの派遣を受けることになり、「ヘルパーが足りなくなるのではないか」という不安や「東京都の指定する事業所と契約するより障害者本人のことをよくわかっている人に介護人になってほしい」という思いが市に寄せられ、国立市の独自事業として平成18年11月から始まったそうです。
利用者自身が推薦した事業者または個人の介護人(ヘルパー等の資格要件なし✨)が市に登録し利用できます。
令和4年度の利用実績は68人、事業所は10事業所、個人は55人。
利用件数はのべ709件です。
制度と制度のすき間を埋める事業になっています✌
今後の課題としては福祉全体の介護人材不足が深刻なようです。
☆
そもそも移動支援は地域生活支援事業で市が裁量権をもっています。
なので自治体によってサービス内容が異なり、国立市や23区のように通学で使えたり、国分寺市のように通学で使えなかったりするわけです。
住んでるところによってサービス内容が異なるのはいかがなものかと思います。
また、障害者が外出するのは余暇活動だけというのはいくらなんでも時代錯誤もいいとこです。
障害福祉サービスでは通勤、営業活動等の経済活動に対する支援は対象外ですが、障害者の就労促進の観点からは通勤や職場における支援は必須です。
障害者の雇用率を高めようとしていますが、数値目標だけでなく実現できるような環境整備が伴わないと絵にかいた餅でしょう。
国の方もいろいろと対応策を検討しているようですが検討中でまだ結論が出ていないようです。
今後は事業主の合理的配慮も求められる方向のようです。
いずれにしても障害者が働きやすい環境を整備することは必要なので早急に整備するべきだと考えます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます