今では伝説となった温泉です。
(別)神丘温泉
かなり古びた別府の神丘温泉。「泥湯出入口」と書かれています。引き戸が開いていますが暗くて中の様子はわかりません
温泉にしてはあやしげな雰囲気なのでおそるおそる中をのぞいて見ます。すると店の中には所せましとばかりに駄菓子や雑貨が並べられ、その中におばあちゃんが座っていました。尋ねると「泥湯はやってないよ」とのこと。
2008年12月に混浴だった泥湯の営業が湯量減のため廃止になって、現在は無色透明の温泉だけが利用できるとのことです。入湯料 100円
雑貨や駄菓子が並べられた台の前のすぐ横に入口がありその奥が女湯で通路の奥の左が男湯です。摩訶不思議な温泉。まるでアニメの中の世界のようです。
廊下にはずらりとカゴが並び、通路をかねた脱衣所となっています。突き当たりの向こうが閉鎖中になっている泥湯のようです。
床がヌルッとして滑りそう。
お湯はツルツル感の無色透明・無臭と言った所で、熱くもなく適温でしたが浴槽全体がヌルヌルとしていました。
効能に“原爆症”とあるのが印象的。
この神丘温泉の泥湯はかなり高く評価されていたようで新聞・雑誌・TVなどで幾度も紹介されたそうです。お湯は見かけによらないものです。
別府市小倉 2011.10.1
*平成24年7月(2012年7月で廃業しています。
(別)丘の温
小倉薬師温泉 丘の湯
おぐらやくしおんせん
坊主地獄の交差点から細い道を下り、右手に少し上がった場所に小倉薬師温堂と丘の湯と神丘温泉が三軒並んで建っています。
小綺麗な共同浴場で木造りの湯船からは湯がどんどんあふれ出していました。
見た目にも鮮やかな床は天草陶石でつくられているそうです。木枠の浴槽とよく調和し明るさと落ち着きを兼ねて採光もちょっとお洒落。組合員が気持ちよく入るために造られた新しい共同浴場です。
入浴料金:100円
歴史;
古くから開かれた浴場で、東隣りに薬師堂があり香煙が絶えない。浴舎は木造りの小さな建物で葺き。
この浴場は、昭和32年9月9日より二週問、九大温研所長・八田秋博士、広島同愛会院長・上村吉郎博士の指導で広島の原爆患者男子9名、女子17名計26名が入浴。顕著な効果があり一躍有名になった。
別府市小倉 2011.10.1