大分発のブログ

由布・鶴見やくじゅうをメインにした野鳥や山野草、県内四季折々の風景などアウトドア写真のブログです。 

(由)由布岳と山頭火

2019-05-30 20:44:43 | 大分の温泉めぐり



 四方なだらかな山に囲まれて、そして一方はもくもくともりあがった由布岳である。

 由布岳はいい山だ。おごそかさとしたしさとをもっている。

 中腹までは雑木紅葉、中腹から上は枯草、絶頂は雪、登りたいなあと思う。

 ここは由布院中の由布院ともいうべく、湯はあふれているし、由布岳は親しくみおろしている。

 山々夕陽時という、私は今日幸にして、落日をまともに浴びた由布岳を見たことは、ほんとうにうれしい。

 宿は評判だけあって、気安くて、親切で、安くてよろしい。
さらに、ぶくぶくと湧き出る内湯はもったいないほどよろしかった。

 ここちようねる
  今宵は由布岳の下

 寝たいだけ寝たからだ
  湯に伸ばす。

  昭和5年11月12日
       -山頭火-

(由)湯平温泉と山頭火

2019-05-30 08:58:10 | 大分の温泉めぐり

 ここ湯平というところは気にいった。

 いかにも山の湯の町らしい。
石だたみ宿屋、万屋、湯坪、
料理屋等云々、おもしろいね
 、、、、、、。
   
   

 この温泉はほんとうに気に入った。

 山もよく水もよい。湯は勿論よい、宿もよいという訳で、よく飲んでよく食べて、よく寝た。

 ほんとうによい一夜だった。 
   

 昭和五年十一月十日、十一日  
 「種田山頭火行乞記」より

(由)湯平温泉と石畳

2019-05-30 08:57:25 | 大分の温泉めぐり
 花合野川(かごのがわ)沿いの谷間に広がる湯平温泉街。



 温泉街の通りには江戸期に作られた石畳が敷かれ、その両側に飲食店や土産屋、共同浴場、
旅館が並びます。



 その効能の高さから、古くから湯治客が多く訪れ、鎌倉時代にはすでに湯治場として開けていたとされます。



 療養型の温泉として著名で、戦前は別府温泉に次ぐ九州で第2番位の入湯客を誇る温泉地として知られていました。