ニューノーマル経営の新思考
パワーフードで社員の健康基盤をつくる!
今回は、あらためて、私が最近思っている「健康経営」と「ウェルネス&ハピネス経営」との違いや、心身のウェルネスを支える「食育」のテーマを「パワーフーディング」の視点と、組織内での「食」を提供する「社員食堂(社食)」の視点から考察してみたいと思います。
さて、「健康経営」という響きは、経営視点からの「人材資産の毀損率圧縮」つまり、アブセンティーズムやプレゼンティズムコストを削減して、効率的経営を持続してゆく為の社員健康施策!との側面があるように感じます。
一方「ウェルネス&ハピネス経営」は、従業員の『幸福』を軸とした経営スタイルです。
先ずは、全てのステークホルダーの人命と尊厳を最重要と考え、心身の健康を維持増進しながら、ワークハピネスを実感できる「場」を創造し、結果、成果を上げてゆく経営スタイル!と私は考えています。
この「ウェルネス&ハピネス経営」を実践してゆくのには様々な要素を考慮してゆくことが必要ですが、今回は、人間が生きるに不可欠な「食」にスポットを当ててみたいと思います。
「パワーフーディングと食育」です。
さて、そもそも「食育」とはなんでしようか。先ずは「食育」ついて整理しておきましょう。
以下は政府広報オンラインより抜粋した「食育」の考え方です。
-Quote-
「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
食をめぐる課題の解決に、「食べる力」=「生きる力」を育むことを認識する事が重要です。
食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎と位置づけられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる力を育むことを目指しています。
こうした「食育」がいま重要とされる背景には、近年、食に関連した様々な課題が浮上していることがあります。
例えば、栄養の偏りや不規則な食事などによる肥満や、それらが原因と考えられる生活習慣病の増加がみられます。
また、若い女性を中心にみられる過度のダイエット志向に加え、高齢者の低栄養傾向等の健康面での問題も指摘されているところです。
(中略)
食に関する知識を身に付け、健康的な食生活を実践することにより、心と身体の健康を維持し、生き生きと暮らすために、食育を通じて、生涯にわたって「食べる力」=「生きる力」を育むことが重要になっているのです。
-Unquote-
「食育」とは「食べる力」により「生きる力」を育むものです。
また、生産者への感謝の気持ちを忘れず、食べる楽しみを知る事で、豊かな心を育みます。
「ウェルネス&ハピネス経営」の根幹を成す「従業員の健康」を維持促進するには、従業員が「食べる」事に対する正しい知識と、自己管理してゆく強い意志を持つことが大切です。
これも「場」つくりにおける重要な視点
であり、パワーフーディング大切さに話が繋がってきます。
今や、クリエイティブ志向の企業や組織における『社食・カフェ』の在り方が変ってきています。
元々、「社食」は社員の福利厚生の一環として設けられる傾向がありました。
「社食」の一般的なイメージは、安く、素早くそして手軽に利用出来る一方、昼時になると、多くの人々が長テーブルで入れ替わり立ち代りで喫食する光景は、決して、ゆっくりと会話を楽しめるものではありません。
また、味はそこそこで、とにかく空腹を満たして午後からの仕事に臨む「食場」となっている所が多いのではないでしょうか。
これからの『社食空間』は、単なる"食場"から"職場"そして"コミュニケーション場"へと、社食空間を「創造場」に変貌させて、組織の価値創造力を向上させてゆく「ニューノーマル働き方改革」の視点を持つことが大切です。
また、「食育」を通じ企業文化を変革しパワーフード、パワーランチを戦略的に導入した「ウェルネス&ハピネス経営」の実現を目指す、謂わば、「トータル・ウェルビーング・マネジメント」に資する取組だと考えています。
もちろん、社食スペースに関わるコスト(賃料や運営費用等)は決して小さいものではありませんから、社食スペースの有効活用を考え、スペース稼働率を向上させる事が、コストマネジメント上も重要な課題となっています。
更に、社食空間のデザインセッティング如何で、コーポレートブランディングやリクルート戦略に貢献できる点も重要な視点です。
私が考えている具体的なテーマとは!
・社員食堂「場」のイノベーション
・パワーフードのプロデュース
・社員食堂の常識を変える「場」創り
・社員食堂が果たす「働きたくなる会社」とは
・欧米型キャンティーンと社食の違い
・フリーパワーランチ提供企業の戦略論
・企業ブランディング戦略への活用
・リクルート戦略に社員食堂を活用
・社員食堂はエンタテインメント
・異空間の演出
・ディズニー哲学から学ぶ社員食堂運営
・ワクワク社員食堂の運営ノウハウ
・人を繋げる空間「社員食堂」
・企業と給食・運営会社のコラボ
・社員食堂の運営は業務委託に非ず協働事業
・ホスピタリティ社員食堂
・笑顔が作る社員食堂空間の効用
・社員食堂を活用した社員のモティベーション向上
・社員食堂イベントの実例と効果
・五感に訴求する社員食堂「場」
・デザインを意識した社員食堂「場」創りの効果
・運営の常識を超える食育場の構築
・日本企業の「社員食堂」文化を変革
.....etc
とまぁ、色々と想いを巡らせているのですが、みなさんにもこうした観点を共有したいと思います。
「自分の仕事は総務や人事でないし....あまり関係ないかなぁ!」ではなく、自分事として考えてみてください。何かを感じるようになるはずです。
その「意識を向けること」が大切です。
これからのニューノーマルでは、私たち一人ひとりが「自立・自律・自覚」の時代となります。