大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

グルメぶりっこ 7

2009-09-08 12:00:00 | グルメ
 9月3日 半年ぶりで仙台の『座カフェ』を訪れました。とても綺麗な『気』が流れているCAFEです。オーナーのカミムラさんは「食」と「農」に関して、日本を代表する偉人だと私は思っています。座カフェでは2時間くらい店長さんからいろいろお話を伺いながら、コーヒーをいただきました。合同会社 エス・カミムラの業務展開は目を見張るほど先見性に富んでいて、とても社会貢献をしている企業ですね。こういう優れた企業が日本を最終的に救ってくれるような気がするのですが……


                               

梅酒のこと

2009-06-24 07:00:00 | グルメ




友達と北関東の山道を車で走りました。知り合いの農家の方が、梅を販売していたので思わず4キロほど買い込みました。家に持ち帰ってお水に3時間くらい浸しておき、そのあと黒いヘタの部分を細い棒でほじくり出してからしっかり洗い、タオルで水分を取りました。それから割と大きなガラスの容器に氷砂糖と梅を交互に重ねながら最後に黒糖焼酎を4本ほど注いで梅酒を仕込んでみました。予定では、3ヶ月後にはまろやかな味になるとのことですので、ちょっと楽しみにしています。真夜中2時頃の内職でした(笑)。少し梅が残ったので隣の人にあげようかなと思い、外に出て玄関のブザーを押したのですが、出てこなかったので思い直して自家製の梅味噌を作ってみようと思いました。でもよく作り方がわからないので、梅味噌を作っている方のブログを見て作り方を尋ねたところ、今朝、早速頼もしいメールが来ました。このホームページです。 今夜は梅味噌作りに精を出します(笑)。



これで出来上がり。約5時間くらいですべて完了。たぶん、秋口には美味しい梅酒が出来上がると思っています。生まれてはじめて作りました。食前酒にでもしようかな。


追記;火曜日のブログに魚籠屋さんの住所を追加してお知らせしています。とても美味しく良心的な心のこもったお料理を提供してくれます。是非、尋ねてくださいね。よろしく!???

グルメぶりっこ 6

2009-06-23 07:00:00 | グルメ
 お店の中に大きな池があり、天然の山水が流れてきてその中にイワナやヤマメ、カジカが生息しています。餌はほとんどやらず、プランクトンを食べているみたいです。それらのお魚をその場で調理してくれるのでとても新鮮でかつ美味です。

 久しぶりに友人と榛名神社のちょっと手前にある、古民家風の素朴なお店『魚籠屋』さんにお邪魔しました。このお店はほぼ天然のイワナのお刺身や、ヤマメの踊り食い、カジカの唐揚げ、猪の炭火焼etc なんかをいろりで食べれる野性味溢れたとってもおいしい料理屋さんです。また、店主は一日中野山を駆け回って、天然の山菜を収穫して、それを料理にしてくれる幸せいっぱいのお店です。多分、都会ではなかなか目にすることのできない食材が色々あって、自分はとても好きなお店です。もし機会があったら、榛名神社と榛名湖、榛名温泉もすぐ近くにありますので是非尋ねてみてください。期待を裏切らないと思います。


グルメぶりっこ 5 

2009-06-17 16:17:25 | グルメ
先日旭川にちょっと立ち寄った時にとてもおいしいプリンを見つけました。
『Etude(エチュード)』(旭川市旭川町1条9丁目 0120-54-7899)の日本で一位になった”ひよこプリン”です。確かに、スプーンで口に入れた瞬間、滑らかで爽やかな食感とでも言うのでしょうか、とにかく味のバランスが絶妙でした。私はあまり甘党ではないんですけど、流石日本一というだけありますね。プリンを購入した際、お店の方に「黄色い宝石」というお菓子をいただいたのですが、これがプリンに負けず劣らず絶品で、すごくおいしかったです。
 写真のプリンと黄色い宝石は全国配送できるみたいです。

  

珈琲の旅

2009-06-09 17:26:00 | グルメ
 2000年5月14日、『長崎出島・珈琲フォーラム 珈琲事始め』で、標 交紀さんがパネリストとして参加された「珈琲カップから世界がみえる」という講演録の中から、標さんがお話ししているモロッコの旅の部分を紹介させていただきます。

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 モロッコは、まったくお茶の国なのです。ですから、ほとんど珈琲は飲めなかった。それで、私はガイドを雇いまして、するとその、国で指定するガイドの免許を持っている人は、国の恥ずかしいところは絶対連れて行かないのです。ところが珈琲屋っていうのは、そんなにいいところにあるものじゃないのです。大体、どうしようもないところにあるのです。特にうまい珈琲屋というのは。それで、ガイドに一日連れて行ってもらっていたわけですが、そのうち珈琲の匂いで、惹かれる場所があったので、そっちに連れて行ってくれというと、ここから向こうは絶対にだめだと、そして、その日別れまして、その翌日にそのあたりをうろうろしてたんです。行こうか、行くまいか…。そしていったら私の後ろに乞食がいて、その彼が、なんか言うのです。で、俺はそこの珈琲屋に行きたいのだと…。ちょうど白い壁がずうっとつながっていまして、ちょうど人が入れるくらいの穴があいているのです。中は真っ暗なのです。だからそこまでは行くのですけど、ぱっと戻ってきちゃうのです、怖かったものですから…行っちゃいけない場所ですから。そこで、この乞食と一緒ならいいだろうと、そこで話をしたら、俺はよく行っている店だと。私も乞食とおんなじ格好をしていればよかったんですけど、一応きちんとしてるんです。で彼はだめだというのですけど、チップを大枚をはたいて、彼に連れて行っていただいたんです。
 で、入っていったのです、ワイフと一緒におそるおそる。ワイフは外で待っているといったんですが、待たしているほうが危ないから、一緒に入ると、真っ暗なんですね。でも、珈琲の香りは凄いんです。そして、目がだんだん慣れてきたら、それこそ穴のあいたテーブルと、ただ、座れるという椅子があって、またその白い壁の向こうに、何か見えるのです。それでふっと見たら、みんな寝てるんですよ、珈琲を飲みながら、そこのご主人が、しょうがないのが入ってきたなという顔をして、立ち上がってきたわけなんです。で、乞食の彼が、彼らは珈琲を一杯飲んだら出て行くって言ってるのでつくってやってくれって言ってるんです。で、ご主人が珈琲を作ってくれて、一杯目は汚いガラスのコップに入ってきて、ワイフは、絶対私は飲まないと、で、私は飲んだんです。これがまったく胸にしびれてくるような珈琲なんです。それでワイフに飲めと、で、そのときの私の顔と動作を見て、飲んだらもう一杯お代わりと、でも乞食はもうだめだだめだと、でももういっぱい飲んで、つくり方も見たいじゃないかと、で、ご主人は商売ですから、炭がこう、おきているところにイブリックを重ねて、で、私が興味を持って見てたもんだから、ご主人は天上を指すんです。ふっと見たら、もう古ぼけた、そこのご主人の若い頃の写真があったんです。美味しい珈琲店っていうのが30年位前に出たのでしょう、その新聞も飾ってあって、やっぱり美味しかったんだなあと。
 そして飲んで、そこで終わればいいところが、ふっと向こうを見たら、日本人がお酒を飲む枡が、山のように並んでるんです。あの枡はなんなのかと思っていたら、寝ながら珈琲を飲んでいるから珈琲がこぼれちゃうのです。で、珈琲のグラスを枡に入れて、珈琲をちびりちびりと飲んでいるのです。それで、私は間仕切りからは彼達のほうには入りきれなかったから、そこに枡をおいて、珈琲を置いて、写真を撮ったのです。そしたら彼らは、自分達の写真を撮ったと、で、私の胸ぐらをつかむので、そうじゃないと…、そこはそのご主人と乞食とでおさまったんです。で、それでやめればいいところを、また主人が器と一緒に俺を写真に撮れよといって撮った時に…ちょうど起き上がった方がいて、彼が写真を撮ったとものすごい剣幕で怒ってきて、ただ、私はイスラムの方は口じゃ凄いけど、絶対に手を出さないと知っていたので大丈夫だと思っていたら、何か胸から出した物があたって、私の顔から血が出てたんで、頭に来ちゃって、そいつを思いっきりひっぱたいちゃった。それで、ワイフと乞食の手を取って夢中になってホテルまで逃げたわけです。そんなことがありましたけど、そのときの珈琲は最高でした。(笑)

グルメぶりっこ 4(一杯の珈琲)

2009-06-08 17:20:59 | グルメ
 日本で最も美味しい琥珀色のコーヒーをたててくれた人として僕は標交紀さんのことを懐かしく思い出します。彼のたててくれたダイヤモンドのようなコーヒーはとても美味しく絶品だったなと思いますね。とても温厚な方で素敵な人柄でした。彼はNHKの”ウィークエンドサロン”という番組の中で珈琲について「味の世界というのはお金がいくらあっても造れないと思います。」と述べ、また「コーヒーの中で目立ちたがり屋の豆だとか、どうも控え目の豆だとか、味は全く馬鹿みたいな豆だとか、そういうコーヒーがあるんです。そういう馬鹿なコーヒーだけど、ちょっと入れることによって、他のコーヒーをグゥーと引き出させてくれて、おいしくさせてくれる豆があるんです。それをブレンドする。ひとつの味にしてから何回も何回も飲んで、お客様に出す前ですよ。そこでどっか飽きたら偽物だということなんです。それを何年間飲んでも「飽きないな、うまいな」って思って初めてメニューに値段をつけてお客様に提供する。これが私は大事だと思うんです。」と徹底した彼独自のこだわりの美学を披露しています。
 吉祥寺の井の頭公園への入り口ちょっと手前、坂の途中に自家焙煎店『もか』という喫茶店がありました。何年くらい通ったかな。風格のある店構えで数ある喫茶店のなかでチャンピオンというか、横綱と呼んでもいいお店だったんじゃないかなと思います。おそらく標さんのたててくれたコーヒーを目当てで、都内はもちろんのこと、日本中に標ファンがいたんじゃないかなって思います。彼が焙煎した「サンハラールモカ」と「アディナブレンド」のお豆を買い求めるのが至福の喜びでしたね。約2年前に亡くなられ、信じられない気持です。僕は標さんとは割と親しくおしゃべりさせてもらいました。標さんはおいしい珈琲を求めて世界中を旅行されたそうです。全存在をかけて、究極の珈琲を追い求め珈琲の達人として、美しい生涯を終えたのです。
                       

 明日、今は亡き標さんの旅のエピソード『長崎出島・珈琲フォーラム 珈琲事始め 講演録』の中で標さんがお話ししているモロッコの旅の部分を紹介させていただきます。とても痛快な話です。

グルメぶりっこ 3

2009-06-06 17:26:50 | グルメ
                  
                  
                  
                 (この写真の光景は改装する直前、記念撮影してみました。)


 この素敵なお寿司さんに何度足を運んだかよくは覚えていないけど、初めて暖簾をくぐって店の中を眺めた時はのけ反る位衝撃的でした。第一印象はスカッとしている、センス抜群!施主と大工さんの美学が貫かれており、格好良かったな!勿論S大将の人柄も申し分ない。Sさんの生い立ちを伺えば僕以上に苦労した経験があるかも知れない人物である。2004 年12月に銀座に進出してついこの間休業し全面改装中です。正直もったいないなと僕は思うけどSさんの決意は固く強い職人の意地というか凄みを感じ恐れ入りました。このお店には楽しいエピソードがいくつもあります。近々今までとは全く違ったSさんのこだわり抜いた宇宙が完成し披露されるとのこと。時々金槌の音が聞こえくる。楽しみにしているね。


グルメぶりっこ 2

2009-05-30 07:00:00 | グルメ
 一昨日の夜はとてもはげしく雨が降り、傘をさしてはいたのですけどそれでもびしょぬれでした。家路に帰る道すがら夕食は何を食べようか思案していました。近所のスーパーで食材を買い込み、簡単に自炊するか、それとも。。。「あれ?」ふと目をやると、真新しい看板、魚料理『さくら』が目に止まりました。その瞬間心が決まりました。時計の針も夜9時30分をまわっているし、小料理屋のドアをガラガラガラ。。。。とりあえず寒くて仕方なかったので熱燗を注文。オニカサゴの煮付けを一品、お願いしました。初めてのお店だったのできょろきょろ店内を眺めると、数枚のアルバムが飾ってあり、そのアルバムの写真を覗き込むと、全員女性で、顔だちはとてもきれいに見えました。どこかで見たことのある顔ぶれでしたので、よく目を凝らしてみたらタカラジェンヌの面々でした。時々宝塚歌劇を観劇に行くのでこれも何かの縁かと内心ちょっぴり嬉しく思いました。しばらく一人静かにお酒を飲んでいるとどこかで聞き覚えのある、独特のイントネーションと訛り、、、「ん?」すかさず店主に尋ねてみました。
「お父さん、どこの出身?」
「福島だよ」
「松川」
「ぼくは船引、同県人だ。あはは」
訛りはいいもんですね。コミニケーションの最重要な『幸せかつ仲良しツール』ですね。初めての出会いにおいてつい懐かしい故郷の共通理解と申しますか、妙な親近感が湧いてきちゃって、料理のおいしさも二重丸になっちゃいますね。同郷というだけで妙に安心感も増します。大都会では、身びいきですみませんが、福島出身の料理人で活躍している人がいっぱいいるんですよね。銀座でナンバーワンという噂の『レディタン ザ・トトキ』の十時さん、南麻布『分とく山』の野崎さん、原宿の『クックドレ』の宮島マスター、皆素晴らしい方々です。
『さくら』のお父さんもいかにも性格の良さそうな良い顔してました。
オラガフルサト
『フクシマ万歳 \(^O^)/』
多分『さくら』の名前の由来は宝塚歌劇団の「さくら」さんにちなんでいるんじゃないですかね。『さくら』のお父さんは宝塚応援団の一翼をになって小料理屋さんで毎日いい汗流してるんだろうな。おとうさん、えらいよ。