大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

ダウン症の書家金沢翔子「書の力」―小さな宇宙=般若心経の世界― 展 

2010-05-31 16:57:31 | 金澤翔子さん関連
ダウン症の書家金沢翔子「書の力」
―小さな宇宙=般若心経の世界― 展 のご案内

《会期》 6月1日(火)~7月1日(木)12時~6時

金沢翔子さんのプロフィールはこちらをどうぞ。

追伸

昨日は朝11時から夜7時まで、ダウン症の書家である金澤翔子さん本人とお母さんをはじめ、総勢6名で約300点近い作品を展示しました。写真はその時のものです。とても展示に工夫がいりましたが綺麗な書の空間にまとまったと思います。明日から一ヶ月間基本的に無休で展示していますので、どうぞお出掛けください。



    金澤翔子さんとお母さん



    金澤翔子さん

命のなかには

2010-05-31 12:30:00 | 日記
命の
なかには
美の
意識が
ある

小さな子どもでも野に出れば花を摘む。どんなひとでも心に余裕さえあれば、空の美しさや異性の美しさを感じる。美しいものを喜ぶというのは、ひとが生まれながらに持つ性質であり、命そのものが持っている感性なのだ。だから、美を感じているとき、私たちは、命を感じていると言える。花が美しく咲くのも、女性が着飾るのも、そして芸術も。そこには命の働きがあるからだ。命には美意識がある。

加島祥造

ダウン症の書家金沢翔子「書の力」―小さな宇宙=般若心経の世界― 展 のご案内

2010-05-31 10:00:00 | 金澤翔子さん関連
ダウン症の書家金沢翔子「書の力」
―小さな宇宙=般若心経の世界― 展 のご案内

ダウン症の若き書家、金沢翔子さんによる小さな宇宙=般若心経の世界、仮称「書の力」展 を、来る6月1日~7月1日まで開催いたします。五歳から書家への道を歩むべく日々厳しい修練・研鑽とたゆまぬ努力で孤高の境地まで書の芸位と格を押し上げた金沢翔子さん。

神様にもっとも近い存在として、アーティストがいるなら金沢翔子さんは文字通り大人(たいじん)として最右翼に位置付けられると確信します。
近年、書家として、アーティストとして日本全国で大変な脚光と注目を浴びている彼女の展覧会を私どものスペースで開催できることをとても嬉しく思います。
本展覧会においては、般若心経の一文字一文字を葉書大サイズの和紙に渾身の力を込めて揮毫した作品を展示いたします。
般若心経の一文字一文字には、美しい魂といのちが込められ、浄土の世界が現出するでしょう。光り輝く生命の発露をどうぞお楽しみください。
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ダウン症の書家金沢翔子「書の力」
―小さな宇宙=般若心経の世界― 展 のご案内

《会期》 6月1日(火)~7月1日(木)12時~6時
《場所》  



金沢翔子さんのプロフィールはこちらをどうぞ。

谷の夕暮

2010-05-30 12:30:00 | 日記
谷の夕暮
大きなものがゆっくり
静まるとき そこには
大自然の優しさがある

ここ伊那谷は、東と西に高い山がそびえている大きな谷で、天竜川が流れている。夕暮れになると、谷は大きく暮れていく。谷全体が紅からダークグレイに変わり、暗くなったところからひとつひとつ灯がともっていく。それは、高い山と低い谷が融けあう瞬間だ。地球の上には、いろんなデコボコがあるけれど、それらすべてを大きく包みこむのが、大自然の夕暮れの一刻なのだ。そこには優しさが感じられるー大自然にある優しさだ。ここにいると、そんな実感が湧いてくるのだ。

加島祥造

高い山

2010-05-29 12:30:00 | 日記
高い山の
美しさは
深い谷が
つくる

これは、ここ伊那谷の夕暮れや夜明けに実感することなのだ。陽が横から射し込み、大きな谷が暗く広がるーそして峰々だけが輝くとき、谷があるからこそ高い山があるのだということがよく分かる。これは人間についても言えるかもしれない。頂点で偉そうにしているひとたちは、低い所で謙遜に生きる人が支えているのだ。吹きさらしの険しい山に行けるのはごく少数だし、誰もそこには住めない。谷はもっとおだやかな、たくさんのひとびとが平和に暮らせる場所なのだ。水のたっぷりある谷にいるときのほうが人はよっぽど幸せなのだ。

加島祥造

草木

2010-05-27 12:30:00 | 日記
草木の
行方は大地
水の行方は海
いずれも
静かな ところだ

人間でも、他の生き物でも、活動している。それは生きていることの証だ。しかし私たちの毎日は、騒がしい活動のあとには、静かな眠りがやって来る。この日々の小さなくり返しは、やがて、死という深く大きな静けさへとつながってゆく。この大きな静けさをどこかで感じながら、日々の小さな繰り返しのリズムを大切にしたらいい。老子から学んだ言葉だ。私はそれをこんな詩句にした。老子は詩人んだったとつくづく思う。

加島祥造

世界

2010-05-26 12:30:00 | 日記
おお
そうだとも
世界は
深い自然の
リズムの
なかにある

たとえば、自然には四季のリズムがある。それは、人間社会の忙しいリズムとは違うゆったりとしたリズムだ。そして、そんなリズムは、私たちのからだの内にもある。それに従えば、気持ちが安らぐのだ。詩人ジョン・キーツの詩にこうあるー自然に四つの季節があるように、われわれの心にも四つの季節がある。

加島祥造

老年

2010-05-26 12:00:00 | 日記
老年の欠乏をおぎなうにたりるものを青年時代に身につけておけ。そしてもし老年は食物として知恵を必要とするということを理解したら、そういう老年にいたって栄養失調にならぬよう、若いうちに勉強せよ。

レオナルド・ダ・ヴィンチのことば

ひと粒

2010-05-25 12:30:00 | 日記
ひと粒ひと粒が
幾百年と生きて
巨木になる力を
なかに宿して
ただ小さく
ころがっている

秋に林に行くと、どんぐりが幾千、幾万ところがっているんだ。そのひとつひとつが、芽を出し伸びて巨木になり、百年、二百年と生きるーそういう能力を持っているのだと思うと、深い驚きがこみあげてくる。人間のおよばないような能力を宿して、小さなどんぐりが数かぎりなく、ただころがっているのだ。そして、その能力を存分に発揮するわずかなチャンスがあれば、と待っている。まったく、自然というものは、驚かされることばかりだ。

加島祥造

花は

2010-05-24 12:30:00 | 日記
花は
虫のために咲く
虫は喜こび
花の願いに報いる
人はただ
見ているだけだ


私たち人間は、何でも自分中心に見るくせがある。一輪の花でも、人間のためにあんなに美しく咲いていると思いこんでしまう。しかし、そんな人間中心の視点をはずせば、もっと広大な自然の働きが見えてくるんです。そしてじつに広々した気持ちになる。花は虫のために咲き虫は花が実をつけるのを助ける。このすばらしい相互援助、共存のありようを知る。人間は、この大いなる自然の一部なのであり、その働きに参加している。人間が見ていようと見ていまいと、花は美しく、香り高く咲く。

加島祥造

青年

2010-05-24 12:00:00 | 日記
私はその人柄のうちにいくらか老人的なものを持っている青年を好ましく思う。同じように青年的なものをいくらか持っている老人を好ましく思う。このような規則に従う人間は体が年をとっても心が老いることはけっしてない。

キケロのことば