久しぶりに花糸。
最後に花糸に触れたのは2013年でした。
実に6年ぶり。
legetøjsbyenをGoogle翻訳してみると、おもちゃの町と出ました。
本当におもちゃのようなかわいらしい街並みのデザインです。
半分くらいできました。
カワイイ。
** この日記は10月に書きました。 **
家族に大きな動きがありました。
母が高齢者ホームに入居することになりました。
ちょうど10年前に父が亡くなった時に介護の大変さを痛感し、
それ以来ずっと自分の中で決めていたようです。
当時はそういう話を聞いてもまだ先だと思っていたし、
いざ入居となれば、やっぱり取りやめるほうに心が動くだろうと、
あまり深く考えていなかったのです。
最近は忘れることが多くなり、階段の上り下りも一苦労。
母自身が自分の終末を深く考えての決断のようでした。
実際にホーム入居の意思を告げられ、「お母さんのめんどうは私がみるから家にいて」
と言えない自分にものすごく憤りを感じているのです。
二人の息子を連れて出戻り、自分自身が大変な時には散々助けてもらいながら、
いざ、年老いた母のことは本人の意思に甘んじてしまうという・・・。
情けなさ、虚しさ、申し訳なさでいっぱいです。
ホームはここから徒歩15分位のところなので、
容易に行き来ができるのは幸いです。
今月の頭から少しずつ、生活できるように荷物を運び、
必要なものを揃えていました。
いざホーム入居当日。
日中は母がいない家というのが全く実感できなかったのですが、
夜になると寂しさが込み上げ、寝付けませんでした。
いつもなら横になったら5分もしないうちに眠りに落ちてしまうのに、
その晩はどうしても寝付けず、ミルクを温めて飲んでみたり、
普段見ないテレビをつけて、続きのわからない深夜番組を見たり。
翌朝、誰もいない居間の雨戸を開け、物音ひとつしない部屋で一人朝食を取りました。
今まで戸締りはあまり気にしていませんでしたが、消灯、電源を確認して玄関の鍵をかける。
こんな当たり前のことひとつでも、今まで母が家にいることで安心しきっていました。
本当に寂しい。
駅までの道のりも、下を向いてトボトボ。
電車の中ではどうしてもこらえることができず、俯きながら泣いていました。
きっと周囲の人からは、この人自殺するんじゃないかしらと思われていたと思います。
勤務先では気が紛れるのでまだ良かったのですが、
終業後、帰る頃になると、また一人ぼっちになるのかと思うと、
寂しさと恐怖感に苛まれます。
私の周りには一人暮らしの人がたくさんいますが、皆、本当に強いなと思います。
帰り道、どうしても耐えられなくなって、家には帰らずに母の暮らすホームへ直行しました。
まさか入居翌日の夜に、娘がやってくるとは思っていなかったので驚いたと思います。
私は母の顔を見るなり、堪えられなくなって声を上げて泣き出してしまいました。
寂しい、寂しいと訴えながら大泣きする私を母は抱きしめ、背中をさすってくれました。
80過ぎの老母と、50過ぎの中年娘の姿は、まるで絵になっていません。
ですが、母の存在の大きさ、ありがたさ、無償の愛をこれほど思い知ったことはありませんでした。
母の顔を見て少し落ち着いてから家に帰りました。
結局その晩も眠れなかったけど・・・。
毎日、夜がくるのが本当に怖いのです。
慣れるしかないのですが、慣れることなんてあるのでしょうか。
じっとしていると
** ここまで **
”じっとしていると”まで入力して、寂しさに押しつぶされました。
間もなく母が移ってから1か月になります。
1週間が過ぎた頃、大阪にいるプチトマに電話をかけました。
チョーナンに連絡すると、カノジョちゃんからマザコンと思われたらかわいそうなので、プチトマに。
プチトマは誰にでも分け隔てなく人当たりが良い反面、
特別に思い入れることなくドライな所があるので、
面倒くさい母親だと思われるだろうなと思っていました。
それでも人の声さえ聞ければ良かったので。
電話をすると、いつもはどやしたてる私が力なく、おかしいと思ったのか、
「今、出先だからすぐに家に帰ってかけ直す。待ってて」と、思いの外心配してくれました。
待つこと5分、プチトマは電話口で私の泣き言をじっと聞いてくれました。
「月末に東京出張に行くので、その時におみやげを持っていくから」と言って電話を切り、
月末にはその”おみやげ”を携えてやってきました。
かわいくないぬいぐるみでした。(笑
勤務先のマスコットキャラクターで、非売品、入手困難品だそうです。
でも、かわいくない。(笑
もう一つ、サプライズでチョーナンを呼んでくれてました。
期せずして二人の息子の優しさに満たされた日となりました。
少しでも明るくなるようにと、お花を買いました。
自分の為にお花を買うことはなかったので、なんだかうれしくなりました。
そして効果抜群。
お花があるだけで、こんなに気持ちが穏やかになるとはね。
一時は、自分はこのままダメになってしまうのではないかと過ごした1か月でした。
慣れることなどあるのかと思っていた孤独にも、なんとか頑張れるようになりました。
お正月にはチョーナンもプチトマも、そして母も、この家で過ごす予定です。
それまでには「独り暮らし」が、「一人暮らし」になるように、前に進むのみ!!