探偵が早すぎる（上）

ついに探偵は事件発生前にトリックを見抜く時代になったのだ。まだ起こってもない事件を見抜くなんて、ちょっと無理があるように思うがまあよい。全般的によく分からない完全犯罪の様子が語られ、いよいよってところで、探偵が登場して台無しにしてしまうのです。探偵は本当に実在するのか？もしかして橋田が探偵なのでは？とか思いながら読んでいたが、別にそういう訳でもないようだ。主人公の一華と使用人の橋田の会話パートがなんだか楽しいこの話ですが、敵の人々も出揃った3.5章で上巻は終わり。さて、どんな下巻では結末が待っているのか。