シリーズ第3作はケイと春埼が中学2年生の頃の話。アニメでは、ここからスタートしていた。小さな女の子とその母親の話であり、相馬菫の話でもある。間違いなくこれまでのシリーズを通して最も盛り上がり、そして悲しく透き通ったストーリー。アニメではいろいろ理解できていなかった事が、だいたい分かったと思う。でも、このあとどんな感じの話になっていくのかアニメの内容もあまり覚えていなくて、何だかとても楽しみです。実はアニメは原作と少し違うのか?
ビブリア古書堂シリーズの続編というか番外編というか、まあともかく栞子さんと大輔が結婚して娘の扉子が生まれて、扉子も本が大好きで…って感じのスタート。物語は4つで、全て栞子が扉子に話して聞かせる形式。ただ、本編自体は栞子の視点ではなく、それぞれ別の人の視点で語られる。ちょっと違和感あるが、どうやら扉子に聞かせる話と読者に明かされる内容は少し異なるようだ。どの話もいい感じだったが、最初の「からたちの花 北原白秋童謡集」の話が特によい感じでした。あと、最後の「王様の背中」も扉子が大活躍(?)で楽しかった。
大江戸編下巻!前半は怪盗九印の話。そして後半が表題作の徳利長屋の怪だ。梅太郎からの手紙を受け取り、夢水清志郎左右衛門がいつになくシリアスな感じで江戸城を消す作戦を練っていく。教授は、みんなが幸せになることが名探偵の仕事だというのです。巧之介と亜朱、柴との戦いの緊迫感のシーン。教授と並べることで勝の大物ぶりを表現。何だか痺れます。この幕末の時代に生きた熱い人たちの話をもっと読みたくなりました。はやみねかおる先生が子供に向けた狙いはまさにそれでしょうが、子供でなくても簡単に影響されてしまうのです。
又吉さんの本紹介というかエッセイというか。まあ、でもやっぱり本紹介です。最初に書影があり、大抵の場合、本とは関係ない著者の思い出などが語られ、そして本文最後の3〜5行程度に本の印象が語られて終わる。最後にあらすじが小さく紹介。全部で5ページくらいのものがたくさん(50個くらい)あるのです。単に純文学を読むよりもっと人の心の奥が覗けるような作品だと思った。
君に恋をするなんてありえないはずだったの裏話とか後日談などを集めた短編集。当時こんな感じでは全くなかったが、自分が高校生だったころの当時の教室、校舎、渡り廊下、自転車小屋などを思い出した。