Autobianchi A112 (レストア)

朽ちかけたアウトビアンキに魂を!レストア生活のレポート

アウトビアンキ Sさんの紺のA112(タペット調整)

2012-04-03 07:48:32 | アウトビアンキ A112


4月1日(日)、暖かな陽気に誘われて、週末クラブ員のSさんが愛車の紺のA112で登場です。
本日のメンテナンスは、タペット調整です。



「綺麗なアウトビアンキに出物無し!」なんて格言が最近のガレージで囁かれています。

まぁ~考えてみれば、当然ですよね。
ボディーはきれいでも、機械系に手を入れない(メンテナンスできていない)A112が放出されるのは当然です。
調子の良いA112を前のオーナーが手放す訳がなく、何らかの不具合を感じていているから手放すわけです。
すべてが最良の状態のオールドカーが出た場合は、前のオーナーが何らかの事情で乗らなくなった状態か、前のオーナーが亡くなられて、奥さんによって処分されたりする場合かもしれません。
私が亡くなったら、奥さんも同じ行動に出るのかもしれませんが、訳のわからない中古車屋さんなどでは売って欲しくないですね。(笑)



ところでSさんの紺のA112、そんなに悪い状態で購入された訳ではないのですが、新たなオーナーとなったSさん好みに仕上げられています。

関西では、電磁ポンプやアーシングが流行しているようですが、関東ではそれを外すところから始まります・・・。
逆に言うと購入されたA112のエンジンルームを覗くと、前のオーナーがどの地域か、メンテナンスしたエンジニアの知識や技術力までも、週末クラブ員の面々は推理することができるようになってきたました。きっと次から次にアウトビアンキを見る機会があるからでしょうねぇ~。



何度かのメンテナンスですっきりしてきたSさんのエンジンルーム。
でも、タペット音が気になりますね。




早速、メンテナンス作業開始です。
デスビキャップを外して、作業準備ができました。



SさんとKさんが矢島氏の指示にしたがって、車体を動かしならがエンジンのタイミングを合わせていきます。



「あと少し。Ok!」矢島氏がデスビの位置を確認しながらセンチ単位の車体の移動を指示しました。



このA112はジュニア用のヘッドカバーがついています。
外してカバーの裏を見ると、「乳白色になっていないの?」とKさんのツッコミが入ります。




まぁ、水が入っている痕跡はないようです・・・。



早速、クリアランスを測ってみると・・・。
「0.35mm~残念です!」と一同爆笑。
通常よりも0.2mmも隙間が多い(通常0,15)
これでタペット音が滑らかでないわけです。

1つ1つ調整していきます。
メンテナンス時間は約40分で完了。



「ハイ!エンジン掛けて~」と矢島氏。
滑らかで軽快なエンジン音にSさんニンマリ。
こうした細心のメンテナンスがA112アバルトの寿命を伸ばしていきます。

アウトビアンキのメンテナンスでお悩みのオーナーはカロッツェリア マチオヤジマに相談してみるといいですよ。
全国からアバルト車のメンテナンスやレストアにみなさんが訪問しています。
動かなくなった車両もローダーで無料引き取りしてくれるようですので、お気軽に相談してみると良いです。
写真のオーナー仲間の笑顔を見ても、どんな雰囲気かわかりますでしょ・・。
私もいろんなガレージに行きましたが、こんなフレンドリーで紳士な人間関係が居心地良いですね。
はじめはパンダのメンテナンス相談に訪問したのがきっかけですが、M隊員をはじめ週末クラブ員の方々の人柄も良くて、いつのまにか週末来るようになりました。
そんなときに、ガレージ外で朽ちかけているA112が気になって、前のオーナーから安価で譲っていただき、レストア生活に仲間入りしたわけです。
程度の良いと言われるA112で100~130万円ぐらいが相場ですが、20~40万円程度のベース車を購入して、レストアして仕上げていくことをお勧めします。
現存する車両が少なくなっているアウトビアンキは、今後車両価格が高くなっていきますので、今がチャンスだと思います。


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