個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

当たり前のことなんて1つもない

2018-08-09 10:19:08 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

夏期講習も前半戦がもうすぐ終わりますが、まだまだ暑い日が続きますね。朝から晩までエアコンをつけっぱなしの部屋にいるので、たまに外に出たときには5分ほどしか体がもちません(^^;)

私たちの生活って毎日それほど大きな変化はなく、同じような日の繰り返しですよね。もちろんそうでない人もいるでしょうが、社会人なら毎日職場に行って、いつもと同じ仕事をし、学生ならば学校に行き、いつも変わらぬ授業を受けて部活をして というように何か特別な行事などがなければ、ほとんど変化がありません。

そうなってくるとすべてのことに慣れてきて、何もかもが当たり前のように感じ始めます。

たとえば、一生懸命頑張って高校に合格したときは、これまでの努力が報われた喜びと、これからの3年間に対する期待感で溢れていたのに、入学してしばらくするとそういった感情がなくなっていき、この場所で勉強できることが当たり前のように感じ、「ああ、今日も学校かあ。だっるいなー」と何か嫌なことがあったわけではないのに、志望校に通えてる幸せを忘れ、その上不満まで出てしまいます。ちなみに、これは完全に私の高校時代のことです(笑)。

就職してもそうですよね。必死で就活頑張り、内定をもらえたときなどは喜びでいっぱいで、これからこの場所で何十年も頑張ってやるぞ!とヤル気に満ち溢れているのも最初の数年、いや数ヵ月かも。すぐに「ああ、仕事だっるいなー。休みも少ないし給料も低いし」などどつい仕事帰りの居酒屋などで愚痴ってしまうのです。

もっと身近なもの、毎日ご飯を食べることができることに「ありがたいな」と思ってますか? なかなか思えないですよね。毎日寝る場所があって、快適に暮らせていることを当たり前じゃないんだと思っている子どもたちはいるでしょうか? 

まあ、私の中学生時代を振り返っても、そんな気持ちを持っている子なんてほとんどいないでしょうね。私もよく母親に「おかんの飯はまずいねん!」「家がせまい。なんとかしてくれ!」などと感謝どころか不満ばかり言ってました。

こんな私でしたが、大学卒業後に「ひきこもり」になってしまったことから、働けることやご飯を食べられることが当たり前じゃないんだと気づきました。生まれて初めて親に感謝できたのはこのときだったように思います。ひきこもりから脱出して、塾を開校し、生徒が入塾してくれたあの喜びは20年経った今でも鮮明に覚えています。

「あのときの気持ちをいつまでも忘れずにいよう」と心に誓いながらも、ついついその想いが薄くなるときもあります。そんなときに生徒たちの顔が思い出させてくれるんです。

ONE-Sには電車で30分以上かけて来てくれている生徒もいます。家から出るだけでもしんどい、この暑さの中、それだけの時間をかけて来てくれています。塾に着いたときには、汗びっしょりになっていて、それでも笑顔で話しかけてくれ、一生懸命勉強します。こんな生徒の顔を見ると、「本当にありがたい。この子の気持ちに応えるためにも、俺はもっと頑張らないと」という気持ちになります。

そう考えると、遠くからの生徒だけでなく、近くから来てくれている生徒も同じように、「数ある塾の中からONE-Sを選んでくれ、貴重な時間とお金を使ってくれているんだ。」ということを再確認できるのです。「いってらっしゃい」と子どもを見送るお母さんの気持ち、子どもを塾まで車で送り迎えしてくれてるときのお母さんの気持ち、そんな気持ちのすべてが有難いのです。

今こうして塾の仕事をできているのは当たり前なんかじゃない。家族や友人など、多くの人に支えてもらい、力を貸してもらっています。そして塾に来てくれている生徒たち、そのご両親。すべての人のおかげで、私は自分がしたいことを仕事としてできているのです。ですから、「今日はちょっとしんどいから、このくらいでいいか」などと手を抜くことなんてありえません。

私は教える能力があるかぎり、塾を続けようと思っています。この先何十年続けることができるかはわかりませんが、何年経っても常に新鮮な気持ちで、決して当たり前とは思わず、いつでも全力で生徒たちと向き合っていきたいと思っています。

みんな、暑い中勉強よく頑張ったな! 休憩は必要なんで、今週末からのお盆休みには勉強忘れていっぱい遊んで、休むんやで。そしてお盆明けの夏期講習の後半戦、お互いリフレッシュしたいい状態でまた頑張っていこうぜー!

ONE-SのHP
コメント
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