無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

小さな命に優しい社会は、子どもや弱者にも優しい社会

2015年05月08日 05時08分07秒 | 動物愛護
おはようございます。昨日は、84人の方々にアクセスをいただきました。有難うございました。



写真は、昨日の早朝撮ったものです。草刈り用作業着に髭面でお見苦しいかと思います。申し訳ありません。



抱っこしている柴犬は、先日行われた福島県主催の譲渡会で残ってしまった犬です。私が事務局を務めるNPO法人で引き出しました。



大人しい性格で、ワンとも言いません。抱っこが大好きで、身動きもせず、じっとしています。こんなに性格の良い柴犬が、簡単に捨てられてしまうわけです。このような可愛い犬たちが、1週間でガス室送りになり、苦しみぬいて殺されていく社会を変えたいと頑張っています(現在の福島県は、猶予期間を設け、譲渡処分の推進をしている)。

他県では、犬猫の殺処分をゼロにしている自治体もあり、毎年増えているようです。福島県も頑張っていますが、ボランティアが育っていないように感じます。いわき市・郡山市は市の中に保健所組織がありますが、その他は県の各保健所が管轄しています。その中には、人口の多い福島市もあれば、白河市程度の人口を持つ自治体もあります。しかし、全く動きが見えてこない。被災犬猫で精いっぱいの団体が多いのかもしれませんが、全く動きが見えない。そのため、県中・県北・会津・相双保健所にも頻繁に問い合わせをするので、有名になってしまいました。有名になりたいわけではありません。他に動物愛護ボランティアがいないために、結果として有名になってしまったのです。喜ばしくない状況です。しかし、希望もあります。写真の柴犬は、NPO会員でもある知人が預かってくれます(現在、一時帰宅中)。そして、知人が近所の方に声を掛けてくれているそうです。この犬を新しい飼い主の元に送り出した後は、また保健所の犬を1頭引き出し、知人に預かっていただく。このようなボランティアを「一時預かりボランティア」といい、シェルター等を持つことが難しい都会を中心として、普及しているそうです。

この活動は、団体代表の妻が主に行っていますが、趣旨に賛同する方々も増えており、現在白河市以外でも、チラシ配り等の協力をしてくださる方々がいます。その殆どは女性です。

女性には、命を守るという本能があるようです。それは、震災後に子どもを抱えて避難された方々や、市に対して抗議や要望を必死に行った方々の殆どが女性だったことを見ても明らかです。素晴らしいことだと思います。

今月末、NPO法人で第二回犬猫譲渡会を開催します。この柴犬も参加するそうです。私は、この時期多忙のため、協力できませんが、有難いことに、殺処分ゼロを目指す情熱的な女性たちが応援に駆け付けてくれるようです。ちなみに、ドイツでは基本的に犬猫の殺処分をしないそうです。日本でも、殺処分ゼロを目指す自治体が増えていますし、実際に達成した自治体も年々増えているようです。しかし、残念ながら福島県は、その目標とは程遠い現状。それを打破するべく、この小さな白河市の小さな団体が燃えています。

殺処分ゼロは、夢ではありません。しかし、それを実現するには、アクションが必要です。政治も同様です。現状を打破するには、変えたいと願う者一人一人が、小さくてもいいから行動をしなければなりません
小さな命に優しい社会は、子どもにも弱者にも優しい社会だと考えております。小さな命を守るために頑張る女性たちを応援しています。