11月23日は何の日ですか?
と訊かれたら、皆さんは何と答えるでしょうか。
多くの方が「勤労感謝の日」とお答えになると思いますが、大玉村では11月23日と言えば「ボランティアフェスティバルの日」です。
毎年11月23日に実施しており、今年で11回目になります。
午前中は大玉村総合福祉センターさくら(以下、さくら)の内と外に分かれての活動です。
外では大玉村をゴミの捨てられていない地域にするためのクリーンアップ活動。
ボランティアネットワークの落合政子会長の挨拶でクリーンアップ活動開始です。
活動場所はさくらから村内のコンビニエンスストアまでの道と、
さくらから大玉村役場を経由して、田んぼ通り(なんて名前だと命名された当時は思いましたが、この写真を見ると言い得て妙な感じがしてきますね。更にはなにやら愛着も湧いてきて、寝言でも田んぼ通りと言ってしまいそうです)を通って、コンビニエンスストアのコースと、
大山地内の東地下歩道の三ヶ所です。それぞれの場所に平均30名ものボランティアの方が参加してくれ、活動した場所は見違えるほど、と書くと大玉村にはそんなに多くのゴミが捨てられているのかと誤解を招いてしまいそうですので、より綺麗にと表現を変更させていただきますが、活動した場所はより綺麗になりました。
特に地下歩道は当初の予定ですと、歩道内の清掃のみを想定していたのですが、そこは参加してくれたボランティアの皆さんの意識が高いので、周辺の草むしりまで用具がないにも関わらずに実施してくださいました。
こちらがクリーンアップ活動に参加してくださった皆さんです。
一方その頃。
さくら内厨房でも多くのボランティアの皆さんが活動してくれています。
何をしているのかと言いますと、クリーンアップ活動に参加してくれている皆さんや一般来場者の皆さんのために昼食のもち、そば、おにぎりを作ってくれているんですね。
ここに並べられている数ですら多いような気がしますが、これはほんの氷山の一角です。全部で200食以上準備しているので、慌ただしさはお盆と正月とクリスマスが同盟を結んで一緒にやってきたのに引けをとりません。
しかし、そこは毎年ご協力してくれるボランティアネットワークの皆さんですから、作り方や配膳にも毎年改良が加えられていきます。
その手際の良さと言ったら大雨が降った後の排水溝を流れる水よりも素早く流れていきます。
11時にクリーンアップ活動を終えて、さくらに戻ってくると、
入り口では受付。ここではふれんどりー大玉さんへお渡しする募金活動を行っています。
そしてさくらの館内を見てみますと、
出店として、まずはお菓子工房のぞみさんが美味しいコーヒーやケーキを販売していますし、
シャローム大玉さんが出来立てのパンの販売、そして
手をつなぐ親の会さんが焼きたてのフランクフルト等販売をしています。
更には、
バザーも実施しています。バザーの物品はボランティアネットワークの皆さんからと大玉社協で発行している『大ボラタイム』を拝読してくださってバザー物品を募集しているのを知って提供してくださった物などで、今年度も多数の品が集まりました。
と言うわけで、色々な所で美味しい食べ物の販売からバザーなどをやっているものですから、一体どこに行ったら良いのか迷ってしまいますね。
でもやっぱり一番人気は
美味しい昼食ですかね。出来立てですから、もちも柔らかいですし、おにぎりも新婚夫婦のように熱々、そばも茹でたてですから、風味豊かで喉越しさわやかです。
ですから、食べると思わず笑顔になります。
そうこうしている間に、押山利一大玉村長もご来場くださり、
午後の部コンサートの始まりです。毎年会場には準備したイスや座布団には座りきれない、会場から溢れんばかりの多くの方が来てくださいます。
ちなみにこのコンサートの音響を毎年担当してくださるのが、
自らコンサートにも出演するコカリナくれよんの天野さん(写真中央)と、大玉アマチュア無線クラブの渡辺さん(写真左)と菅原さん(写真右)です。
私は音響についてはさっぱり分からないのですが、この3人の前にある数々の機会と大盛りラーメンをこぼしたみたいな多数のコードを見ていると配線の奥深さを感じずにはいられません。
コンサートのオープニングを飾ってくれるのは毎年、あだたら和太鼓さん。
和太鼓の音は腹に響いてすごく良いんですよね。
そして皆さんがコンサートのステージに注目してくれたところで、
ボランティアネットワークの渡辺ミツ子副会長より開会のことばがありまして、
落合政子会長から主催者あいさつ、
ボランティア活動に積極的に取り組んでいる個人や団体を表彰する「黄色い軍手賞」に、今年度は個人の部で鈴木宇一さん(写真は宇一さんの代理の佐原三郎さん)と、
団体の部でフラ・アイカネさんを表彰させていただきました。
続いて来賓祝辞を
押山利一大玉村長と、
浅和定次社協会長から頂戴しました。祝辞はお二人から頂きましたが、お二人以外にも
写真の着座している左から二人目が佐藤悟大玉村議会議長、三人目が佐藤吉郎大玉村教育長、四人目が斎藤泉大玉村商工会長です。
そしてコンサートのオープニングセレモニーの最後にも改めてあだたら和太鼓さんに演奏していただきました。
太鼓の演奏も終わり、次の準備をしている間にかあちゃん弁当の会さん、
ふれんどりー大玉さん、
シャローム大玉さんが普段の活動をパネル展示で紹介してくれています。
普段団体名は耳にしても、その団体がどのような活動をしているのかを詳しく知る機会がなかなかなかったりするものですから、多くの人が集まってくれるこのような機会に改めて活動紹介をすることは非常に意義があることです。
ソクラテスも「無知の知」と言っていますが、知っている(つもり)ではなくて、自分が知らないということをまず知る、ということは探求の道の第一歩、って全くボランティアフェスティバルとは関係がなくなるのでこの辺にして、
コンサートトップバッターは大玉村大正琴愛好会さんです。
降りたての雪のように純白の衣装に身を包んで、大正琴の優しい音色を聴かせてくださいました。
次にコカリナくれよんさんと手話サークルひまわりさんによる手話とコカリナの演奏です。
オカリナは陶器で出来ていますが、コカリナは木で出来ています。
そのコカリナの柔らかい音と合わせて、手話を披露してくれているのですが、手話サークルひまわりさんは、毎週さくらで練習しているだけあって手話が流れる水のごとくスムーズです。
ステージからいったん離れ、畳ブースではボランティアネットワークの鈴木さん(写真中央)が昔遊びでコマや竹とんぼの遊び方を子ども達に伝えています。
コマの回し方を私も教えてもらいましたが、これが上手く回せると風呂上りにビールを飲んだみたいに爽快なんですよね。
そしてまたコンサートに戻りますと、
ふれんどりー大玉さんのステージ発表です。
今流行の妖〇体操。毎年その年の流行を取り入れたステージ発表は、今年は何をやるか考える方も大変だと思いますが、毎年ステージで踊る皆さんの弾けるような笑顔がとっても印象的です。
そして入り口でご来場の皆様にご協力いただいた募金をふれんどりー大玉さんへ贈呈させていただいて、
サーチ・プルメリアさん、
サーチ・リリア・フラスクールさん、
フラ・アイカネさん、それぞれに素敵なフラダンスを披露してくださりました。
皆さんのダンスを見ているとハワイのオアフ島西海岸のマイリ・ビーチ・パークから見る水平線にゆっくりと沈んでいく太陽、どこからともなく聞こえてくるウクレレの音色が思い出されます。
って、よくよく考えたらハワイに行ったことないので、勝手な妄想でした。
フラダンスの3団体の皆さんには衣装替えをして、それぞれ2ステージ、サーチ・プルメリアさんとサーチ・リリア・フラスクールさんには3ステージ出場していただきました。
続きまして、大山小学校合唱部の皆さん。キリリと引き締まった良い表情をしていますね。
聴かせてくれた歌声もとっても素敵で、こぼした醤油が服にしみ込むみたいに、素敵な歌声が胸にしみ込みました。
きっとこの日の合唱のためにいっぱい練習してきたんだろうな、と思うと感無量です。
そしてYOSAKOI大玉の皆さんは、大玉村のPRソングとしてオリジナル曲を披露してくれました。
大玉村の良いところが沢山つまった曲で、その踊りが見れるのはYOSAKOI大玉さんの演舞だけです。
そして今年度のボランティアフェスティバルのメインを飾ってくださったのがM.J.L.Aさんです。
このバンド名はヴォーカルのMoaさん(写真左から3人目)、ギターのJoeさん(写真左から2人目)、ベースのLennonさん(写真一番左)、ドラムのAkiyamaさん(写真一番右)のお名前の頭文字をとったものだそうです。
実際のステージの様子がこちら。
これがとってもカッコいいんです♪
みんなが知っているような曲から、オリジナル曲まで、アップテンポな曲からスローな曲まで、演奏と歌のスキルの高さに驚かされっぱなしです。
来場していただいた方にご協力いただいたアンケートにも「M.J.L.Aさんの生演奏すごく良かった」、「歌声が、特に高音の響きが感動した」と多数書いてありました。
最後にM.J.L.Aさん、手話サークルひまわりさんにステージに出ていただき、来場者全員で「ふるさと」を「We are the world」を歌っている時のブルース・スプリングスティーンのように心を込めて感情たっぷりに歌った後、ボランティアネットワークの斎藤マキ副会長から閉会のことばをいただき、今年度のボランティアフェスティバルも無事に終えることができました。
今年度もボランティアフェスティバルを実施するにあたって、イベントの目的である「障がいのある人もない人も、世代を越えて、祭りを通じて一緒に地域福祉を創りあげる」の通りに、個人で協力してくださる方、団体で協力してくださる方が、それこそ障がいの有無に関わらずに多数いました。
その中でボランティアネットワークの一員として、一番若い方々が福島大学ボランティアグループkey'sの皆さんです。
key'sの皆さんはここ数年毎年ボランティアフェスティバルに協力してくれています。
このように大玉村内だけでなく、近隣市町村やちょっと離れた市町村まで、様々な人と人が出会い、繋がっていくことこそがボランティアフェスティバルを毎年実施している意義なんだなと改めて実感しました。
というわけで、ドストエフスキーなどの近代ロシア小説みたいに長くなってしまいましたが、これで第11回ボランティアフェスティバルの実施報告を終了します。
(多分)また来年も11月23日にボランティアフェスティバルを実施すると思いますので、その時には是非大玉村総合福祉センターさくらに、地域の繋がりを感じるためにボランティアフェスティバルへ足をお運びください。
来年、参加できたらしてみようかな