車から降りると、周囲に立ち込める硫黄の匂いが鼻孔をついた。
男は少し匂いに顔をしかめた後に、本日のサロン会場である野地温泉ホテルの外観を見上げた。
視線を下に落とすと入り口に犬小屋がある。しかし、犬の姿は見当たらない。どうやら散歩中のようだ。
そういえばホテルのHPには看板犬の犬が載っていた。きっと本日のサロンが終わって帰るときには見れるだろう、そんな街灯に照らされた12月上旬の雪のような淡い期待を抱きつつ、腕時計に目をやるとまだ定刻には若干時間がある。
そこで男はロビーのソファーに深く腰をおろし、瞼を深く閉じる。
と、本当は「硫黄の匂いがした」というのを伝えたかったのですが、それだけだと味気ないかなと思って、火曜推理サスペンスによくありそうな「湯けむり温泉殺人事件」の冒頭風の文章にしてみましたが、余計になんのこっちゃらになってしまいましたので、本題に入ります。
本日(6月20日)に大玉5区のなごみサロンの活動がありました。
昨日から湯治で野地温泉ホテルに宿泊している皆さんと合流して、2時間笑いあり、涙あり(笑い過ぎによる)と楽しい時間を過ごしてきました。
今回は2泊3日の湯治会の2時間を活用させて頂いてのサロンだったので、普段サロンに参加している人で参加できなかった方や体調不良、家庭の事情等で参加できなかった方が多数いらっしゃって、いつもよりも人数は少なかったのですが、その分一人一人が欠席した人の分まで盛り上がって楽しんでくれたようでした。
というわけで、無事に業務を終えた男が野地温泉の駐車場で外を見上げると、曇天の空の隙間から陽の光が射していた。
どこからともなく鶯の鳴き声も聞こえる。
確証はないが、今週末は良いことが待っていそうだ、そんな事を考えながら車に乗り込んで、アクセルを強く踏み込んだ。
確かになんのこっちゃですよね。
自分で書いていてもそう思いました。
内容のない文章やトークが大好きなもんで、これからもそのような記事を書いてしまう事があると思いますが、その際には取れたてのさくらんぼのような甘く大きな目で見守っていただければ幸甚です。