南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

2011年の嘉徳川・壱

2012年01月23日 01時50分21秒 | リュウキュウアユの塩焼きで一杯やりたい
リュウキュウアユのこと、なかなか手に付きませんでした。
嘉徳の川にはほぼ毎月一回は行ってたんですけどね。
BLOGとしては、かなり間が空いてしまったので、ご用とお急ぎでない方は、《1月の嘉徳川》、《2月の嘉徳川》から読んでもらえると、少しは話がわかりやすくなると思います。
さらにお時間のある方、30分かそこいらの時間を無駄にしてもいい方は、カテゴリ《リュウキュウアユの塩焼きで一杯やりたい》を通して読んでもらえると、砂と水の写真だらけで心がほどよく渇いてくると思います。
てなことで、2011年の3月から10月までの嘉徳川についての報告、これが壱回目です。



3月12日が土曜日で、ちょうど小潮の期間に当たることから、金曜日は仕事を切り上げたらその足で嘉徳へ向かう予定を立てていました。
河口が閉塞していたら開削作業をしようという魂胆です。
仕事で短時間外出して職場に戻ってみると、TVのスイッチが入れられて、仕事の手を止めて見入っている。
気仙沼の、あの映像を目にしていたのです。
せいぜいが鹿児島の人に《気仙沼》といっても地理的イメージが湧くのは少数らしく、「海はどっちなんだ?」というのにうろ覚えで応えてたんですが、いま思い出すとかなりいい加減なことを言ってたような気もする・・・。
とにかく、遥か離れた奄美大島でも、ごく僅かな人を除けば、職場では誰もがパニック状態であったことは確かです。



さて、どんなに酷い災害だとしても、非正規の立場のオレに勤務時間の延長が打診されるはずもなく、予定通りの時刻に退勤します。
バイクを停めたところまで悩みながら歩き、国道58号線を瀬戸内町方面に向かって走り出しながらも、やはり引き返すべきか、心は千々に乱れます。
当時、(単一の)震源地とされた岩手県沖から奄美大島までは直線距離でおよそ1,500km。
津波は時速300km以上で進むというから、奄美には、早くて午後6時前後に到達する。
とうぜん、かなり威力は減殺されている筈だけど、いったいどれほどの波が襲ってくるのか。
なにしろ岩手県沖と奄美大島の間には、ほとんど陸地らしい陸地はない。誰も観測してくれないのだ。
2010年2月のチリ地震の時、住用の防波堤で釣りをしてたのを地元の消防に追い返されて、仕方なしに高台からぼんやり眺めてたら、けっこうな波が来たのにビビったという過去を持つオレなので、嘉徳に着いても気が気ではない。



沖を眺めると、なんだか大きな波が北東から南西へ次々と奔って行くように見える。
これまでの経験からいって人力開削をした方がいい程度の砂の堆積なのだが、海岸に近付くだけでもビビるオレなのだ。
暗くなるまで高台から海を眺めて、この日は帰ることにした。
帰るついでにバイクは職場の駐輪場に停めて、さらに車も自宅付近から職場の駐車場へ移動する。

(2011年の嘉徳川・弐 へ続く)

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