宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち 第四章天命篇
(11話~14話に相当)
心理面を描くのが中心だった第三章に比べて、お話しが一気に進み、それと共に戦闘シーンも増え、ヤマトならではのダイナミックな場面が続出でした。
とは言え、古代くんに関しては第四章でも引き続き心理的描写が多めではありましたね。
これは、主人公を古代進とハッキリさせ、古代進の成長物語でもある以上当然と言えば当然の話。
そして、第三章か引き摺っている問題と言えばやはり「波動砲」である。
第三章7話で、波動砲の使用に拘る古代くんがヘタレて、真田さんに甘えてしまったのは、そこにスターシャも沖田艦長もいないから。
約束した当事者同士が不在で、それを見ていた古代くんだけがヤマトで波動砲を撃てる、と言う、矛盾。
(土方さんも撃てるけど、本来のヤマトの乗員ではないので、ここでは割愛)
無機物に対して撃つことはできても、命を奪う撃ち方が出来ない古代くんは、本当に心根が優しい青年なのだろう。
「真田さん、俺は、俺はね、当たり前の事を当たり前にしたいだけなんです」
軍と言う所に身を置きながら、子供みたいな駄々をこねる古代くん。
「約束は守る。
助けを求められたら手を差し伸べる。
どれも当たり前のことでしょう?」
だからこそ、真田さんが「波動砲を使おう」と言いだしっぺになってくれるという優しさ。
それでも頑なにイヤイヤする古代くんは、生来の優しさの上に、波動砲の呪縛に絡め取られて、正しい判断が下せなくなってる。
キーマンのヒントで、敵の命を奪わずに敵を無力化し、地球を救う事が出来た。
古代くんにとっては二つとも安堵すべきことなのに、それでもまだ波動砲を使用した事に拘る。
不器用過ぎるほどに真っ直ぐな心根の青年。と言う描き方とも捉えられる。
それと同時に、軍人としての精神的な適格はどうなのだろうと言う疑問が持たれる。
これらが次の話以降の伏線になっていた訳なのだけれども。
個人的には、「俺はね」の古代くんの破壊力の前に、萌えが昇華してしまうところでしたよ。
古代くん、真田さんにめっちゃ甘えてるよ!弟になっちゃってるよ!!
そんな感じで大変でした(笑)
古代ファンの、しかも弟属性が好きな人はかなりヤられたみたいですねw
もうあれだけで2202を観た甲斐があるって思いましたもん。
こんなのを時々挟まれたら、血液がどれだけあっても足りんと思ってしまったw←アホ
第三章8話のシュトラバーゼでの出来事は、また別の機会に書くことにします。
そして迎えた第四章13話。
ゴーランド艦隊を向こうに回して、波動砲発射を迫られてしまった古代くん。
当初は波動砲で岩盤を撃ち抜き、残骸を盾にする予定だったのが、ゴーランドの「破滅の矢」によって先に打ち破られ、ピンチに陥る。
脱出して艦隊を振り切るつもりの古代くんに
「最初の計画は生きているぞ」
と、波動砲の使用を促す土方司令。
逃げ場がなくなり、追い詰められる古代くん。
←クリックで大きくなります。ブラウザの「戻る」でお戻りください
冷や汗を掻きながら大きく息を整える。
私には、過呼吸になりかけに見えてしまいました。大袈裟かもしれないけれど。
そして、波動砲を撃とうと
「波動砲発射準備!」
と、トリガーを握る。
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でも、そこから先の指示が出せない。
それを見かねた島くんが「非常弁への回路開け」と、指示を出し、次々と波動砲発射の準備が整っていきます。
茫然としている古代くんに島くんが「俺も撃つ」と言うと真田さんが「私もだ」と。
そして、第一艦橋の面々が頷く。
波動砲のトリガーを握るのは古代進一人じゃない。ヤマトに乗る全員がトリガーを担っているのだと。
最終的には空間騎兵隊も、乱気流にブレるヤマトを支えるということで、波動砲を共に撃つことになる。
そして、波動砲は撃たれた。
スターシャと沖田艦長の約束を反故にして。
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表情も変えずに泣いている古代くんは、何を思って涙したのだろうか。
当たり前の事を当たり前に出来なくなった自分のこと。
波動砲に撃ち抜かれて死んでいったガトランティス人のこと。
スターシャと沖田の約束を反故にしてしまった自分。
その後、岩盤表面の敵の殲滅計画などをすぐに立案していることから、私が想像するに
「当たり前のことを当たり前に…」「スターシャと沖田の約束」
を捨てざるを得なかった自分に涙したのでは?と、思ってしまいます。
軍人として自分の信念を曲げざるを得ない事もあることを、改めて突きつけられて。
しかし、これで古代くんは沖田艦長の言う「覚悟を示した」ことになるのでしょう。
だからこそ、土方司令も艦長としての責務を担う事になった。
そして、ヤマトも古代くんも新しいステージに立ったことになるのではないかと。
古代くんにとっては、苦痛を伴う成長でした。
しかし、指揮官として成長するには自分の意に沿わぬ事でも実行しなければならない覚悟が必要とされる。
それが第三章から第四章にかけての古代くんの受難でした。
沖田さんだって、火星沖海戦で艦隊司令の任を解かれています。
島くんのお父さんは、司令部から敵攻撃の命令を受けて攻撃しました。
土方さんも、ヤマト帰還後の波動砲艦隊整備に異を唱えて11番惑星の司令に左遷されました。
ヤマト世界の艦長さん達は皆さん苦労されてますよね。
え?山南さん?さて、どうなんでしょうね。
ヤマト追撃時はうまくやっていらっしゃったけれど(苦笑)
(11話~14話に相当)
心理面を描くのが中心だった第三章に比べて、お話しが一気に進み、それと共に戦闘シーンも増え、ヤマトならではのダイナミックな場面が続出でした。
とは言え、古代くんに関しては第四章でも引き続き心理的描写が多めではありましたね。
これは、主人公を古代進とハッキリさせ、古代進の成長物語でもある以上当然と言えば当然の話。
そして、第三章か引き摺っている問題と言えばやはり「波動砲」である。
第三章7話で、波動砲の使用に拘る古代くんがヘタレて、真田さんに甘えてしまったのは、そこにスターシャも沖田艦長もいないから。
約束した当事者同士が不在で、それを見ていた古代くんだけがヤマトで波動砲を撃てる、と言う、矛盾。
(土方さんも撃てるけど、本来のヤマトの乗員ではないので、ここでは割愛)
無機物に対して撃つことはできても、命を奪う撃ち方が出来ない古代くんは、本当に心根が優しい青年なのだろう。
「真田さん、俺は、俺はね、当たり前の事を当たり前にしたいだけなんです」
軍と言う所に身を置きながら、子供みたいな駄々をこねる古代くん。
「約束は守る。
助けを求められたら手を差し伸べる。
どれも当たり前のことでしょう?」
だからこそ、真田さんが「波動砲を使おう」と言いだしっぺになってくれるという優しさ。
それでも頑なにイヤイヤする古代くんは、生来の優しさの上に、波動砲の呪縛に絡め取られて、正しい判断が下せなくなってる。
キーマンのヒントで、敵の命を奪わずに敵を無力化し、地球を救う事が出来た。
古代くんにとっては二つとも安堵すべきことなのに、それでもまだ波動砲を使用した事に拘る。
不器用過ぎるほどに真っ直ぐな心根の青年。と言う描き方とも捉えられる。
それと同時に、軍人としての精神的な適格はどうなのだろうと言う疑問が持たれる。
これらが次の話以降の伏線になっていた訳なのだけれども。
個人的には、「俺はね」の古代くんの破壊力の前に、萌えが昇華してしまうところでしたよ。
古代くん、真田さんにめっちゃ甘えてるよ!弟になっちゃってるよ!!
そんな感じで大変でした(笑)
古代ファンの、しかも弟属性が好きな人はかなりヤられたみたいですねw
もうあれだけで2202を観た甲斐があるって思いましたもん。
こんなのを時々挟まれたら、血液がどれだけあっても足りんと思ってしまったw←アホ
第三章8話のシュトラバーゼでの出来事は、また別の機会に書くことにします。
そして迎えた第四章13話。
ゴーランド艦隊を向こうに回して、波動砲発射を迫られてしまった古代くん。
当初は波動砲で岩盤を撃ち抜き、残骸を盾にする予定だったのが、ゴーランドの「破滅の矢」によって先に打ち破られ、ピンチに陥る。
脱出して艦隊を振り切るつもりの古代くんに
「最初の計画は生きているぞ」
と、波動砲の使用を促す土方司令。
逃げ場がなくなり、追い詰められる古代くん。

冷や汗を掻きながら大きく息を整える。
私には、過呼吸になりかけに見えてしまいました。大袈裟かもしれないけれど。
そして、波動砲を撃とうと
「波動砲発射準備!」
と、トリガーを握る。

でも、そこから先の指示が出せない。
それを見かねた島くんが「非常弁への回路開け」と、指示を出し、次々と波動砲発射の準備が整っていきます。
茫然としている古代くんに島くんが「俺も撃つ」と言うと真田さんが「私もだ」と。
そして、第一艦橋の面々が頷く。
波動砲のトリガーを握るのは古代進一人じゃない。ヤマトに乗る全員がトリガーを担っているのだと。
最終的には空間騎兵隊も、乱気流にブレるヤマトを支えるということで、波動砲を共に撃つことになる。
そして、波動砲は撃たれた。
スターシャと沖田艦長の約束を反故にして。

表情も変えずに泣いている古代くんは、何を思って涙したのだろうか。
当たり前の事を当たり前に出来なくなった自分のこと。
波動砲に撃ち抜かれて死んでいったガトランティス人のこと。
スターシャと沖田の約束を反故にしてしまった自分。
その後、岩盤表面の敵の殲滅計画などをすぐに立案していることから、私が想像するに
「当たり前のことを当たり前に…」「スターシャと沖田の約束」
を捨てざるを得なかった自分に涙したのでは?と、思ってしまいます。
軍人として自分の信念を曲げざるを得ない事もあることを、改めて突きつけられて。
しかし、これで古代くんは沖田艦長の言う「覚悟を示した」ことになるのでしょう。
だからこそ、土方司令も艦長としての責務を担う事になった。
そして、ヤマトも古代くんも新しいステージに立ったことになるのではないかと。
古代くんにとっては、苦痛を伴う成長でした。
しかし、指揮官として成長するには自分の意に沿わぬ事でも実行しなければならない覚悟が必要とされる。
それが第三章から第四章にかけての古代くんの受難でした。
沖田さんだって、火星沖海戦で艦隊司令の任を解かれています。
島くんのお父さんは、司令部から敵攻撃の命令を受けて攻撃しました。
土方さんも、ヤマト帰還後の波動砲艦隊整備に異を唱えて11番惑星の司令に左遷されました。
ヤマト世界の艦長さん達は皆さん苦労されてますよね。
え?山南さん?さて、どうなんでしょうね。
ヤマト追撃時はうまくやっていらっしゃったけれど(苦笑)