岩佐和裁のブログ、裁縫記:IWASA WASAI's blog, sewing notes.

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Introducing kimonos and kimono sewing.

袷の着物の胴抜き仕立

2005年05月01日 08時37分14秒 | 未分類
昨日あたりからやっと春らしい過ごし易い陽気になりましたが、変な写真を撮っていた一昨日等はほんとに暑く、Tシャツとジーパンの上に真っ赤なシンモスの試作品を羽織っただけで汗だくになりました。
 以前”所さんの目がテン!”といゆう番組で浴衣とアオザイではどっちが涼しいか実験していましたが、結論から言えばアオザイの方が涼しいそうで、その理由は木綿は絹に比べ、吸収した水分を溜め込み、なかなか蒸発させないので素材が木綿の浴衣より絹のアオザイの方が涼しいとの事でした。
 麻についてはやっていませんでしたが、大大先生の話では昔は夏の暑い日には、着ている麻の着物を用水路にザブンとつけて、乾かさずにそのまま着て涼んだそうです。(涼しいとゆうより風邪をひく?)
 着物は6月から単衣になりますが5月になると袷ではつらい日も有るせいか、上野和裁に居た頃には衣替えの少し前になると、袷の胴抜き仕立の依頼が時々有りました。どんな形か説明しますと袖は普通の袷の袖と同じで(稀に袖口布を付けただけの単衣の羽織やコートみたいにする注文も有りました)衽は裏衽を付けて身頃は裾廻しの上に1尺ぐらいの胴裏を接いで裾から2尺5寸ぐらいの位置で表にくけつけます。このぐらい位置だと着るとくけめが隠れてしまうので袷の様に見えます。
 頭が悪く、くけの苦手な私はあまり好きな仕立では有りませんが、胴の部分が単衣なのでいくぶん涼しいのかもしれませんね。(自分は着た事がないのでわかりませんが)
 用尺は表地1反と裏地は裾廻しと胴裏は並幅で袖丈1尺3寸ならば、袖裏分と胴の部分あわせて1丈ぐらいと、裏衿分を半幅で4尺6寸ぐらい使います。 

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