岩佐和裁のブログ、裁縫記:IWASA WASAI's blog, SAIHOUKI

岩佐和裁で販売している和服や和裁用具を紹介しています。

半徳

2005年05月07日 21時34分23秒 | 未分類
一人前の男の正装は羽織、袴ですよね!でもお茶の世界では羽織は着ないそうで、たとえばお相撲の世界は関取(十両以上)になって初めて羽織を着る事を許される様に、お師匠さんに認められて初めて着ることの出来る”十徳”なるものが有るそうで、和裁の教科書を見みましたが、衣の直綴から十徳が生まれ、十徳が変化して羽織が生まれた、と書いてあるだけで、写真はおろか裁断図も載ってません、生地は紗を使い、衿は半纏と同じで返さず、脇は千鳥がけにする時も有ると、千駄木の先輩は教えてくれましたが、実物なり写真を見たことの無い私にはいまいちピンときません、でも世の中(パソコン、web)の世界は広いですね、ネットで十徳の写真を見る事が出来ました、著作権も有りますのでそのURLだけを紹介します。
http://www.iz2.or.jp/fukusyoku/kosode/27.htm
http://www.kimono-taizen.com/know/haori.htm
 そんな十徳に興味を持ったのは、先生が以前に単衣羽織の洗い張り品らしき品物で、変わった物を縫っていまして、「それは何ですか?」と聞いたところ、その仕事を依頼したお客様は、お茶を習っていて、お師匠様より十徳を着る許可は受けていないのですが、それに近い物が欲しいとの事で、先生は「生地は紗でないし、羽織みたいに衿が返らない半纏と同じ衿で半人前が着るから、これは半徳だ」と教えてくれた?事が有りまして、その時の完成品は見れなかったのですが、自分なりに半徳の試作品を作ってみました。
 そのうち先生に見て頂こうと思っています。

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袷の着物の胴抜き仕立

2005年05月01日 08時37分14秒 | 未分類
昨日あたりからやっと春らしい過ごし易い陽気になりましたが、変な写真を撮っていた一昨日等はほんとに暑く、Tシャツとジーパンの上に真っ赤なシンモスの試作品を羽織っただけで汗だくになりました。
 以前”所さんの目がテン!”といゆう番組で浴衣とアオザイではどっちが涼しいか実験していましたが、結論から言えばアオザイの方が涼しいそうで、その理由は木綿は絹に比べ、吸収した水分を溜め込み、なかなか蒸発させないので素材が木綿の浴衣より絹のアオザイの方が涼しいとの事でした。
 麻についてはやっていませんでしたが、大大先生の話では昔は夏の暑い日には、着ている麻の着物を用水路にザブンとつけて、乾かさずにそのまま着て涼んだそうです。(涼しいとゆうより風邪をひく?)
 着物は6月から単衣になりますが5月になると袷ではつらい日も有るせいか、上野和裁に居た頃には衣替えの少し前になると、袷の胴抜き仕立の依頼が時々有りました。どんな形か説明しますと袖は普通の袷の袖と同じで(稀に袖口布を付けただけの単衣の羽織やコートみたいにする注文も有りました)衽は裏衽を付けて身頃は裾廻しの上に1尺ぐらいの胴裏を接いで裾から2尺5寸ぐらいの位置で表にくけつけます。このぐらい位置だと着るとくけめが隠れてしまうので袷の様に見えます。
 頭が悪く、くけの苦手な私はあまり好きな仕立では有りませんが、胴の部分が単衣なのでいくぶん涼しいのかもしれませんね。(自分は着た事がないのでわかりませんが)
 用尺は表地1反と裏地は裾廻しと胴裏は並幅で袖丈1尺3寸ならば、袖裏分と胴の部分あわせて1丈ぐらいと、裏衿分を半幅で4尺6寸ぐらい使います。 

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