ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

経済特区

2009-09-22 12:45:22 | 昔話
 野中兼山という土佐藩の執政が江戸時代の初期に経済特区を作った話です。17世紀の半ば頃だそうな。
 
 高知の城下も徐々に整備ができ始めた頃のこと、物部川上流域と高知城下を結び、商取引の場を設けることで、物流を円滑にする必要が出てきたのです。
 場所は舟入川の舟運を利用する目的で、長岡郡稲吉村に商人や職人を集めて新しい町を造ったのです。カヤの草原だったそうですよ。
 この商業地では諸役御免。いわゆる無課税地域を造ったのです。
 魚・塩・茶・薪などを商う商人が多く集り、繁栄をしたのです。税金がかからない商業地。今作っても繁盛することでしょう。

 兼山の経済政策だったのです。すごいことを考えたものです。
 名前の由来は、諸役御免からきており、今の南国市後免町なのです。
 だいたい350年ほどの歴史があることになります。

 そして土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の起点です。
 地名も面白い話・由来が結構あるものです。