ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

拍手・拍手。

2009-09-23 18:01:28 | Vision East
 ニューヨーク国連本部会議場で、鳩山総理が気候変動会合の席上、温室効果ガス削減を数値を出して表明したことで、大きな拍手を受けていましたね。
 例によって資金援助と技術供与のダブル提案です。

 今まで日本の首相が世界に向かってイニシアティブを取るとの発言をした記憶がないだけに少しびっくりしたことでした。本気かなあ。本気なんですね。

 財界にとっては、厳しい状況になることが予想されるだけに、何で日本だけがそんな約束をするんだといった声が聞こえてきそうです。

 地球的な規模による、環境破壊が大問題となっているだけに、日本に何ができるのかと言った一つの提案と受け取れば、GOODです。
 自衛隊による海上給油問題などよりずっと今の日本の状況に合致しているような気がしています。

 しかし、アメリカの大統領も中国の国家主席も概ね賛成。具体的な目標設定については先送りといった感がありました。初めての外交舞台で鳩山総理は目だっていたのですよ。

 これから日本国内でも、未だに森林が残っている小さな町が企業と結んでCO2の排出権取引などをすることで、すこしは楽になるのかもしれません。

 ただ、アフリカ系の国連大使の発言で「言っていることはすばらしいが、やらないとどうにもならない。」ってのはグさっと来るね。
 今までの日本代表の発言があまり信用が出来なかったということなのか、提案があまりにもかけ離れすぎて、出来そうにないと判断をしたのだろうか。

 地域の環境を守りながら、地域づくりに向かうのはどこも同じです。

なばり

2009-09-23 11:13:46 | 昔話
 古名を、那波あるいは奈半とかき那波(奈半)郷とよんだ。そうな。

 「十日、今日は奈半の泊まりにとまりぬ」トマリは、タマリ(溜)の母音交替形。ナバル(隠る)、動語かくれるの名詞形がナバリだろうと思う。らしい。

 土佐日記にあるとおり「ナハリ」とここでは言うのです。

 幕末の画家河田小龍の描く俯瞰図には「奈半里」とあります。

 地名にもそれなりに、意味があるようです。
 土佐史談会の発行する本にこうした記述がたくさんあります。
 面白いことです。

 

臨時列車。

2009-09-23 08:20:41 | 森林鉄道物語
 魚梁瀬森林鉄道だけが、上流への交通手段であった頃の写真です。昭和25年に撮影されました。

 土曜日の放課後、山から子供たちを迎えに臨時列車が運行されたのです。

 屈託なく笑っている子供たち。一週間ぶりに家に帰るのです。まだカメラも珍しかったのでしょう、しっかりとカメラを意識しています。

 山で働く両親と、合宿所で生活をしながら学校で学ぶ子供たち。これがここでの普通の生活だったのです。
 合宿所では食事も早い者勝ち。競いはあっても争いは無かったそうですよ。順番で、交代で、みんなで一緒に生活をしていたのです。

 これから土曜日の午後から、月曜日の朝までが家族で一緒にいられる時間だったのです。

 何か今の子供たちより、しっかりしているような気がします。
 勘違いかな。