かんがえるひとよ
めったなことで
ひとはがんがえることが
できないのだ
かんがえるひとよ
いまいちど
かんがえてごらん―
それは
かんがえているのではない
こころのなかで
つぶやいているだけだ
それはふしのない
うただ
あてさきのない
もーるすしんごうだ
いきているひとが
かんがえないかわりに
よるもひるも
しんでいるひとが
かんがえてくれているだろう
まんげつのあかりで
はまべのすなつぶを
かぞえるように
くものなかで みずのなかで
きのねんりんのまんなかで
くさをはむ やぎさんのなかで
くるったように かんがえている
うまれてくる
あかんぼうのために
海の底に
沈んでゆくレィディオが
さびたしたさきで
ひっしに
もーるすしんごうを
うつように
ちじょうの
ぼくらのために
だからかれらのように
かんがえてはいけない
いえのなかで といれのなかで
めしをくらう からだのなかで
やきたてのぱんのような
はだかのおんなのちぶさを
まえにして
はまべで
すなつぶをかえるように
うなそこで
でんぽうをうつように
ししゃたちの
くちをかたってはいけない
うまれているのだから
しんではいないのだから
かんがえるひとよ
めったなことで
ひとはがんがえることが
できないのだ
かんがえるひとよ
いまいちど
かんがえてごらん―
それは
かんがえているのではない
こころのなかで
つぶやいているだけだ
それはふしのない
うただ
あてさきのない
もーるすしんごうだ
いきているひとが
かんがえないかわりに
よるもひるも
しんでいるひとが
かんがえてくれているだろう
まんげつのあかりで
はまべのすなつぶを
かぞえるように
くものなかで みずのなかで
きのねんりんのまんなかで
くさをはむ やぎさんのなかで
くるったように かんがえている
うまれてくる
あかんぼうのために
海の底に
沈んでゆくレィディオが
さびたしたさきで
ひっしに
もーるすしんごうを
うつように
ちじょうの
ぼくらのために
だからかれらのように
かんがえてはいけない
いえのなかで といれのなかで
めしをくらう からだのなかで
やきたてのぱんのような
はだかのおんなのちぶさを
まえにして
はまべで
すなつぶをかえるように
うなそこで
でんぽうをうつように
ししゃたちの
くちをかたってはいけない
うまれているのだから
しんではいないのだから
かんがえるひとよ
「詩…」
詩を書くって
話しかけながら
無口な彼女の
ことばの身包みをはいであげること
ことばにできない
ことばのはだか
ことばの乳房
ことばのペニス
ことばのBODY
世界で一番の
恥ずかしがり屋さん
だから
きゅっとか
くいっとか
(ぼくだって、こんなふうに
話しかけているのですけど…)
はだか
見えましたか?
詩を書くって
話しかけながら
無口な彼女の
ことばの身包みをはいであげること
ことばにできない
ことばのはだか
ことばの乳房
ことばのペニス
ことばのBODY
世界で一番の
恥ずかしがり屋さん
だから
きゅっとか
くいっとか
(ぼくだって、こんなふうに
話しかけているのですけど…)
はだか
見えましたか?