ようこそ
わたしの土間へ
詩を炊いております
わたしの暗い筒のなか
湯気たつ
ひもが一本ぶらさがっております
ひっぱってはいけません
それは落ちてくるでしょう
登ってはなおいけません
よしなさい
それを首にまくのは
立ってなさい
ひもが敬礼するまで
わたしの土間へ
詩を炊いております
わたしの暗い筒のなか
湯気たつ
ひもが一本ぶらさがっております
ひっぱってはいけません
それは落ちてくるでしょう
登ってはなおいけません
よしなさい
それを首にまくのは
立ってなさい
ひもが敬礼するまで
万物は
うめいておりますとも
そりゃ
写真を撮るとわかります
たとえば
茶碗のかけらとか
ちっぽけな石の希望と
明けの明星の絶望と
そりゃ
写真を撮るとわかります
宇宙はますます
広がっておるのです
うめいておりますとも
そりゃ
写真を撮るとわかります
たとえば
茶碗のかけらとか
ちっぽけな石の希望と
明けの明星の絶望と
そりゃ
写真を撮るとわかります
宇宙はますます
広がっておるのです