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じょうずな叱り方していますか?

2012年04月04日 14時46分31秒 | 暮らし
子どもをしかる目的は、大人になったとき困らないような社会のルールを身につけること。けれど、「しつけ」の方法は「しかる」ことだけではありません。どんなときにしかってしつけるのか、しからずにしつける方法にはどんなやり方があるのか、ていねいに教えていただきました。

しかるとき ~怒りの感情をコントロール
なぜママたちはしかり方で失敗するの?
しかり方で失敗する原因の一つは、「しかる場面」と「しかる必要のない場面」の選別ができていないことではないかと思います。



アンケートや、子育ての講演会などで話を聞くと、「子どもを自分の思うとおりに動かしたい」「自分にとって不快な行動をやめさせたい」ためにしかっている人は少なくないと感じます。確かにその気持ちはわかるのですが、それがしかる基準になってしまうと、四六時中子どもに干渉し、対立してしまうという結果になってしまいます。

子どもをしかる必要のある場面は、
1、子どもが危険なことをしたとき
2、道徳に反することをしたとき(人の権利を奪うことなど)
このふたつだけで十分だとわたしは思います。そう考えると、毎日毎日しかってしまう……ということは本来あり得ないはず。基準は親によって違うかもしれませんが、「しかるのはこんな場面」などと考えてみることで、子どもとバトルするシーンは格段に減っていくと思います。

大事なことは親の感情コントロール
では「これは絶対にしかる場面」というシーンに出合ったとき、どうやってしかればいいのでしょうか。その基本の4ポイントは左にありますが、そのときの大原則は

1、親自身の怒りの感情をコントロールすること
2、気持ちを受け止めてあげる
このふたつだと思います。

しかるという場面は、お互いの欲求がぶつかり合う場面ですから、えてしてバトルになりがちです。しかも相手が小さな子どもであるために、エスカレートすると「どなる・ののしる・たたく」に置き換わり、親のストレスが消えるまで怒り続ける結果になってしまうのです。

そのとき、子どもが感じることは「ママが怒っている」「怖い」ということだけです。本当は何がいけなかったのかを冷静に考えることができなくなってしまいます。その結果、しかられた原因のことはすっかり忘れ、怒る人(=ママやパパ)がいない場面で同じことを繰り返してしまうことにもなりかねません。

体の内側に「怒り」がわき上がってきたら「あ、きたな!」と自覚しましょう。水を一杯飲んでみたり、深呼吸をしたり、窓を開けてみる(外にどなり声が響く!と思うと自制心が目覚めます)など、その場をとにかく切り抜ける自分なりの方法を見つけて試してみてください

そして、もうひとつ大事なことは「気持ちを受け止める」ということです。幼児期は、まだまだ自分のしたいことを押し通したい時期です。その気持ちと「社会との折り合い」を学ばせることがしつけの目的なのですから、まずは「そうか、これがしたかったんだね」とその子の気持ちを受け止め、落ち着いたところで「でもね、みんなの迷惑になっちゃうよ」「イタイイタイだよ」と子どもが納得できるよう理由を短い言葉で説明します。年齢によって理解力は違いますが、5才くらいになれば相手の状況や気持ちを推し量ることができるはず。それより幼くても「これをしたらママが悲しむ」と理解できるものです。

しかり方の基本 4つのポイント
1 そのとき・その場で・短い言葉で




「ぶつかったら痛いよ」「危ないよ」「周りの人がびっくりするよ」など、その場で、短い言葉で真剣に伝えます。どなったり、しつこく言うのではなく、もちろん口先だけで注意するのでもありません。子どもと目線を合わせ、きっぱりとしかることが大事です。

2 表情をつけていう
「怖かったね~」「うわ~、今お店の人とぶつかりそうだったよ。ママ、心配しちゃった」など、ママは気持ちを込めて、豊かな表情で訴えます。「いつもと違う」感じが子どもに伝わるように。ただし、「いつもと違う」ことが大事なので、乱用はしないこと。

3 何度でも繰り返す
1回でわかることはまれです。ダメと言う→でも同じことをする→また言う→でも同じことをする→また言う……この繰り返しを覚悟しましょう。一度できるようになっても、しばらくすると忘れちゃうこともあります。何度でも根気よく。親に必要なのは忍耐力です。

4 いざとなったら強制終了
電車やバス、レストランなどの公共の場で何度言っても騒ぐ、道路で危ないことをしようとするときなどは、子どもを抱えて立ち去ることも必要です。予定が狂ってしまったり、目的が果たせないこともあるでしょうけれど、ときにはあきらめることも必要です。

たたくことはいけないこと?
「ぶたないと言うことを聞かない」と言う人がいますが、聞くのは数回だけ。たたかれた痛みにはすぐ慣れ、さらに強くたたかなければ言うことを聞かなくなります。また、自分より弱い者にそのような態度をとることを学びます。人をたたく子に「痛みをわからせるためにたたく」と言う人もいます。しかし、現実には「悪いことをした相手をたたいてもいい」ということを学習しているだけ。たたくことで「何がいけなかったか」を学ばせることは絶対にできませんよ。

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