妊娠した女性が受け取る母子手帳の内容が大幅に改訂され、相談相手の有無を聞く項目などが設けられた新しい手帳が交付されます。
母子手帳は70年前、「妊産婦手帳」という名前で作られ、父親の育児参加を促す項目が加わったり、逆に日光浴を勧める項目がなくなるなど時代に合わせて内容の変更を繰り返してきました。
厚生労働省は、母子手帳の内容を10年ぶりに大幅に改訂し、今月から新しい手帳が交付されることになりました。
新しい手帳には「子育ての相談をできる相手がいるかどうか」や「日常生活で強いストレスを感じているかどうか」を尋ねる項目が新たに加わり、定期検診の際、どんな環境で子育てをしているのかを保健師などがつかみやすくしています。
また子育てに悩んだときに手帳を見返して、子どもへの思いを確認できるようにしようと、母親の心情をつづる欄を大幅に増やしています。
そして、これまでなかった子どもの歯のかみ合わせや歯の汚れを確認する項目も新たに設けられています。
母子手帳に詳しい大阪大学の中村安秀教授は「母親の心のケアも含めたトータルな支援が充実した母子手帳になっている。日本の母子手帳は、出産・育児サポートに効果的だと世界にも注目されていて、これからも時代に応じて進化していってほしい」と話しています。
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