パンと雑貨と音楽と

かつて須坂市役所の隣にあったパン屋「こるぷ」のオーナーねぼすけパン屋のブログ再開いたします。

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2014年08月10日 | 日記
昨日の朝、開店前に大恩あるヒトが急に訊ねて来ました。
昔。経営の立て直しのお手伝いをした会社の社長で、以前お世話になった会社の上司。
大きな仕事が舞い込んで来ていてどうにもてんてこまいらしいそうで、今の店をたたんで手を貸してもらいたいとのこと。
確かに今よりも収入は安定するし、色んな意味で個人的に安定するのかも知れないんです。
決して解り悪い話ではないし、むしろ断る理由すらありません。
過去に何度もお誘いをいただいています。その度にお断りをしてきました。

自分自身がお客様に出来る限り寄り添ったパンを焼きたいという思いで当時価格訴求に走って「品質度外視」だった会社を辞めて独立しました。沢山の方とふれ合い、毎日の仕込みの中で
「こんなパン作ったらあの人喜んでくれるかな?」とか、
「この食材でこんなパン作ったらあの人が笑顔になってくれるかな?」
そんな気持ちで日々を過ごして来ました。
「内村がそうゆう気持ちなら止められないな」そんな言葉をお世話になった会社の社長からのエールとして受け止めてきました。
自分の夢を貫くか、夢を追う子供達を応援するためにじんせいの軌道集成をするのか、
今の自分の身体でどこまで誘ってもらえた気持ちに応えられるのか?
眠れない程に悩んでいます。

今日は知り合いのホテルのお手伝いに出向いたのですが、中抜けの時間の中で店に行き明日の仕込みをしていました。
少し身体を休める時間があったので、以前は泊まり込みの仕事の時に仮眠を取るために使っていたシュラフを取りだし、横になって目を閉じ、売場で仰向けになっていました。
あいちゃん、まゆちゃん、みきちゃん、高野さんに高木さん、伊藤さんに山岸さん、やまさきちゃんに、しまふちゃん、ほりはるちゃん、最近はめっきり顔を見せなくなった色んな常連さん、沢山の顔が浮かんできました。
六周年を目前にして、話しきれない色んな事情で揺れています。