宮城の春夏秋冬

日々の事や私の趣味の事などを綴ります。
独り言なので異論もあるかとは存じますが宥恕賜りたく存じます。m(__)m

恵蘭も咲き始めました。

2020年01月18日 | 古典園芸

写真:広葉恵蘭(大明蘭)『金鳳錦』

これは恵蘭と言って、専ら葉の柄を楽しむ蘭です。
その中でも細葉恵蘭と広葉恵蘭とに分かれ、この『金鳳錦』は広葉恵蘭に分類されます。
これらは「報歳蘭」と言う品種群になり、広葉恵蘭と言うように葉の幅が広く株も大型になって良く育つと5・60センチ程にも育つ大型の蘭達なのです。
この呼び名の由来は温度管理をしてあげると春節の頃に咲くので「報歳」の名が付いたようです。

この所謂「報歳蘭」は産地によって呼び名が変わり「支那報歳蘭」「台湾報歳蘭」、そして「大明蘭」の3種が含まれるのです。
「台湾報歳蘭」はその名の通り台湾に産しこの中ではやや小型の報歳蘭なのです。
また「支那報歳蘭」と「大明蘭」は両者とも支那大陸南部に産するのですが、葉姿などが違うとの事で別種とされているようですが、私にはその差があまり判りませんです。
ただ「大明蘭」の葉先はすんなりと伸びずにやや捻じれ気味なので何となく判るかなぁ。
(*^^*)
広葉恵蘭たる柄物としては「台湾報歳蘭」の天下で登録品種の大部分が「台湾報歳蘭」なのですが、以前はともかく今は『愛国(中斑縞柄)』しか残っていません。
(^^;)

この『金鳳錦』は「大明蘭」と言う原種の中から葉に柄が出現したもので、花は原種の花と何ら変わる事のないのですが、それでも良い匂いをさせて楽しませてくれるのです。






写真:広葉恵蘭花物(台湾報歳蘭)『陽明錦』

これは「台湾報歳蘭」の一種で、元来恵蘭は葉の芸(柄)を楽しむものでしたが、その中に美しい色で咲く品種が出てきたのです。
そこで葉に柄はほとんど見られぬものの、「恵蘭花物」として数種が登録されたのでした。
一般的に報歳蘭の花は上記の『金鳳錦』の花のように赤茶けた色でお世辞にも奇麗とは言い難いのですが、この『陽明錦』をはじめとする花物群はピンクの花を咲かせてなかなかなのです。
(*^^)v
ただ、寒蘭等と比べて花の大きさが半分近いのが残念だなぁ、等と贅沢を言っているパパさんなのです。
(*´ω`*)フミャア

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