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日本のスポーツは指示命令や怒鳴り声ばかりの指導しかできない、監督、コーチばかり。

2013-01-11 00:53:46 | 桃旗、こんな社会へ言いたい!
昨日のブログの続きになるが
指導者として私が傾倒している
サッカーの指導者 池上正さんの言葉を紹介したい

指示命令や怒鳴り声ばかりの指導
 全少(全日本少年少女)の試合は彼からすれば、個々が自分のポジションに縛られているように映った印象だった。例えば中盤やディフェンスの選手がチャンスと見て前に飛び出したりといったダイナミックな動きが見られなかった。要するに「面白い選手だな」とワクワクさせてくれるプレーヤ―は不在だったのだ。
「小学生年代にもっと自由に感じたままに動く習慣をつけなければ、クリエーティブな選手は出てこない。全員がゴールを狙うために迷わず前線に飛び出していく。そういったことを許す、認める感覚が指導者にほしい。自由に自分で考えさせる指導スタイルをもって、そういったチャレンジにもっと時間を使わせてあげるべき。その時間が後の成長につながるのだから。より大胆にピッチで動きまわるプレーヤーを育てなくてはいけない」

「勝利はひとつの目標。でも、子どもにサッカーを教える目的ではありませんよね?」

セレッソ大阪での香川は、チャンスとみたスペースにどんどん走り込んだ。ほかの選手と平気で重なっていた。
オシム監督は選手がスペースで重なってもしからなかったそうだ。「そこがチャンスなんだから」と納得する。ただし、何度も同じことをすると「お互いの動きを感じてやれ」と口をとがらせた。要するに学びなさいということだ。
 「ところが日本人の監督は、なんで重なるの? としかります。大人でも、子どものサッカーでもしかる。そうなると、選手は自分で考えて自由に動かなくなる」

「なので、育成年代ではもっと選手に自由度を与えるべき。どんどん失敗させることです。しかられると、人間は考えなくなる。コーチからいちいちそこは右にパス! などと声をかけられて、その通りにする選手ではダメ。そもそも大人がプレーを指示してはいけない。大人の予測を裏切る子どもをどんどん作ってほしい」

 なぜなら、ほかの指導者たちはボールを持ってからのプレーしか見ていないからだろう。さらにいえば、目立つ子、体が大きい、速い、ドリブルや足元がうまい子。だが、二人の目に留まったのは、自分で考えて何かしようとする子。チャンスとみれば躊躇なくスペースに飛び込むような「ミニ香川」に違いない。

 創造性の要素のひとつとして池上が挙げるのが、攻撃(アタック)時のモビリティー(流動性、活動性)。これは香川の特長でもあるが、ジェフ時代に見たロシアの14歳選手のプレーが印象深い。ポジションがディフェンシブな選手でも、チャンスと見ればどんどん前線に上がっていく。要するにモビリティーが高い。失敗を恐れず次々とチャレンジする。コーチは選手の自由な発想を静かに見守る。ゲームの勝敗ではなく、未来へつながる育成の本質を理解している様子がうかがえた。

 コーチが「笛」を捨て、「決めごと」を減らす。これだけでも、かなり違ってくるという。池上正自身、練習中に笛を使わず、大声も出さずに選手を動かす。「スポーツは礼儀正しく、元気よくやるものといったイメージにとらわれ過ぎている気がします。笛は子どもに管理されているイメージを与える。そんなガチガチな雰囲気の中でクリエーティブな発想なんて生まれない。日本人にありがちな、形から入るスタイルを変えたほうがいい」

 だからといって、池上の練習は楽しくはあっても緩い空気ではない。『オトナのおきて』のDVDに、説明を聞かない子どもに対して「うまくなりたくないの? うまくなりたくなかったらピッチから出ようか」と声をかける姿がある。


 これを野球をはじめとするすべてのスポーツ、クラブに浸透すればいいのだが。
自分が選んだスポーツ、クラブ。楽しい方がいいに決まってるじゃないか。
楽しむなんていうのは緩い考えで、うまくはならない、真剣さが足りない、なんて考えてしまう人がほとんどのように思う。

 ちなみに池上正さんとは、
1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。02年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。同クラブ下部組織の育成コーチを務める。03 年より小学校などを巡回指導する『サッカーおとどけ隊』を開始、千葉市・市原市を中心に190カ所におよぶ保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなどで延べ40万人の子どもたちを指導した。10年1月にジェフを退団。同年春より「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。理事長としてスクールの運営や指導、講習会、講演をこなすかたわら、大学や専門学校等で講師を務めている。11 年より京都サンガF.C.アドバイザー、12年2月より京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターに就任。
著書に子育て本のベストセラーである『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11 の魔法』『サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標』のほか