宇佐美貴史選手、腐らず今まで通り頑張ってほしい。

ドイツ ホッフェンハイムが新期、宇佐美と契約しないと伝えた時、
日本のマスコミはドイツ語ができないから
コミュニケーションが取れない。
だから戦略が理解できないなどと
ドイツのマスコミのたいして取材もしていない報道を報じた。

ドイツのマスコミがそう言ったのか、
日本のマスコミが勝手に解釈して報じたのかわからないが。

どちらにしても結果が悪い方に出てしまった。

かつての稲本選手の二の舞になってしまった。

ビッククラブに入って
背伸びをして一気に伸びる選手もいるだろう。
しかし、宇佐美選手にはその結果はなかった。

若いころから騒がれた選手の特長だと思う。

「技術が高く、サッカーをよく理解している。」
ドイツでも当初言われていた。

低いレベルの選手と対戦していた少年期に
ぬきんでて技術が高く、天才だと騒がれても、
欧州で必死に浮かび上がろうとする、
海外の選手の強いフィジカルの中で日本と同じ結果は出ない。

まして、自己中心の選手の中で一人サッカー脳が高くても
活かすことはできない。

香川選手のようにフィジカルの弱さをうまくカバーする技術と
周りがフィジカル面でカバーしてくれる幸運に恵まれれ、
うまく試合に結果を残せれば、新たに今度は周りが信頼し、
さらに、彼の良さを生かす結果が伴ってくる。
そして、香川自身が不足を感じ、
自身のフィジカルを上げる努力が同時に伴ってくる。

バイエルンでうまく空いたポジションにはまっていて、
とびぬけた選手たちと一緒に試合に出ていれば
大きく変わっていただろう。
出場機会を求めて移籍したホッフェンハイムでは
彼の特長を出す前に、弱小球団ゆえにまず
強い守備意識とフィジカルが求められる。

宇佐美選手は俺に預ければ点を取ってやると言う
強い気持ちがあった故、孤立してしまったのだろう。
あのチームではまず失点しない守備的戦術が優先されるのだから。

自分の特長を生かし、伸ばすのはもちろん大切だが
あの弱小球団ではひたすら守備意識と
フィジカル（誰にも負けない走力）を鍛え、
アピールすることが大事だったのではないか。

天才と騒がれ、また結果が出てしまっていたからこそ
フィジカル（走力）も、強いあたりに負けない体幹も
身に着ける必然が生まれず、できなかったと思う。

そして、ドイツの地でも、おそらく実践でない場で
俺の技術は十分通用すると、そのことだけを思い込み
勘違いをしてしまったのだろう。

彼が「僕は天才ではない努力した結果だと思う。」
と言う発言に、かつて感心したが、
彼は実際にひたむきに努力をしていたと思う。

ただ、自分に必要な技術を見誤ったと僕は思う。
また、それを自分に気づかせる幸運がなかった。
気づかせる、いい監督、同僚に巡り会わなかったのではないか。

でもまだ若い、チャンスはいっぱいある。
チャンスを引き寄せる良い経験をしてほしい。
ガンバ大阪のファンは
稲本選手と違って、ガンバ愛を持ち続ける
宇佐美選手を応援しているぞ。

胸を張ってガンバ大阪の応援に来てほしい。