Penny Lane Music

福岡市中央区赤坂
ピアノ・ボーカル・ギターなど大人のためのポピュラー音楽教室

positive!国芳

2013-05-10 18:31:00 | つれづれ
博多大丸60周年の企画、歌川国芳展。

浮世絵は大濠も太宰府も比較的良く取り上げてくれるので
目にする機会も多いけれど、国芳だけ120点!というのはすごい。

以前みたとき、一番お気に入りだったのはこれ、国芳お得意お化け。



浮世絵がお好きな方はきっと国芳ファン多いですよね。
なんといっても楽しい!お化けがいっぱいやし(^_^;)

今回も、ま、これ、使えるかどうかは疑問ですが
ダジャレ猫の地名シリーズと、化物忠臣蔵のファイル(^_^;)
お化け忠臣蔵はかなり好きです。



なんでこんなんばっかりなんやろう・・・
と思ったけど、ま、ご本人の趣味やろう・・・
くらいにしか思ってなかったのですが、違った。

このギャグ・・・じゃないな、風刺画ですね(^_^;)
こういうのばっかりになったのはちゃんと時代背景がありました。
ぜーんぜん知りませんでした。

15歳で歌川派入門。30歳の時水滸伝シリーズで、今で言うところのブレイク。
人気浮世絵師のひとりとして(広重とかも同じ時代ですが)活躍がはじまるわけですね。
ところがであります、国芳45歳の時、大問題発生・・・
時の老中水野忠邦、・・・あー懐かしい、歴史の授業を思い出しますが(^_^;)
・・・による天保の改革です。
天保の改革・・・質素倹約、風紀粛清の号令!
というわけで、浮世絵の世界は大打撃。
その最もメジャーである役者絵や美人画が禁止になるという究極難儀な事態。

実際、潰れてしまった版元もあったようです。
絵師さんたちも困ったはず・・・
で、タイトルのpositive!国芳・・・ということになります。
役者絵がだめなら、猫にしちまえ!化物にしちまえ!
国芳の独壇場、その後の活躍こそが本領発揮ということになります。

どこの世界にもいるのですよね、こんなふうに・・・
まさに逆風を物ともせず、の言葉以上の活躍。

あーものは考えようだ・・・と
愚痴るのはよそう・・・
明日からそうしよう・・・などとやっぱりだらしない。

今流行りの「今でしょ!」が聞こえてきそうです。

国芳精神にあやかって、頑張ろうと少し(^_^;)思いました。
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