早く梅雨が明けすぎて、きっと準備できてなかったのですよね。
ようやく蝉の姿を発見しました。
「おいおい、急げ急げ、梅雨が明けちまったぞ」
「そんなこといったってお前さん、まだ水無月めくったばかりじゃありませんか」
「めくったばかりもくそもあるかい、明けちまったもん、しょうがねぇや、
とっとと出かけるぞ」
「熊の旦那、もうお出かけですかい?」
「おう、油吉、近頃じゃな、順番なんていってらんねぇんだとよ、
おめぇもさっさと鳴かねぇと、ツクツクのご隠居がやってきちまうぞ」
というわけで、蝉の長屋も大慌て。順番はどうでもいいから、準備の
できたのから、さっさと出ていかないと頭数がそろわない、鳴くに鳴けない、
とまぁ、こんな事情で、今年は鳴くのがすっかり遅くなっちまって・・・。
だかどうだかわかりませんが、週末、実家に帰ったらようやく蝉が鳴いて
いました。ちょっと頭数はたりませんでしたが・・・おまけにこれ、写真の蝉、
普通なら、ミンミン、アブラの次のクマゼミですよね。
実家の庭の通称「蝉の木」
「おばちゃ~ん、せみとらせてくださぁ~い」
と、夏休みになるとどこからともなく子供たちがやってきます。
「ぜんぶよ、み~んなとってってね、うるさくてたまらんけんね」
と、母はこどもたちに蝉退治を頼みます。だって確かに・・・うるさい・・・
でも今年は地味です。ものすごく地味に鳴いていました。あれだけ文句を
言っていた母も、どうやら心配のようで庭を眺めながら、
「どうしたっちゃろうか・・・」とつぶやいていました。
異常気象で難儀してるのは人間よりも自然界に生きる彼らですよね。
人間の所為で・・・申し訳ないと、つくづく思います。
コンセントを抜こう・・・などと地味なエコを始めた今年の夏です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます