1975年、小学校の5年生くらいだから、
きっちりのリアルタイムの記憶ではないと思いますが、
その少し後、中学に上がるころにはすっかりラジオっ子ですから
ラジオから流れるこの歌に耳を引かれたのは覚えています。
当時、従兄の兄貴が某W大をやめて帰ってきていて
70年代は学生紛争こそピークを過ぎても
赤軍事件だのなんだのって物騒なことばが飛び交い
特に田舎の大人たちにとっては、東京の大学生たちは・・・・
と、心配もしていたようで・・・。
帰ってきたその従兄は自宅の離れに4畳半くらいの図書室を持っていて
(いやいや、言い方が良すぎる・・・
厳密にいうと、倉庫の2階・・屋根裏ね・・みたいなとこに
畳を敷いて、壁際に本棚が並んでいただけの・・・・(笑)
でも私にはうらやましくて立派な図書室だった)
私もそこから本を借りてきたり、ポアロに夢中になったのも
その従兄の影響は大きかった。
この歌の歌詞は、当時、よくわからないなりにもその従兄と重なって
そのあとも、少し学生紛争の頃のことに興味を持って
本を読んだり、歌を聴いたりした。
この歌詞の彼のように、
髪を伸ばして“ときどき”学生集会にも出かける、
そんなファッションのような学生運動に参加してる感、
映画も実際、コロンビア大学の学生運動を背景にしているらしいけど。
本当のところはわからないけど、
いつもその真ん中で本気で声を上げるのはわずかで
およそは雰囲気に参加している・・・
という感じが、この歌にとてもうまく描かれていて
後になってユーミンの楽曲って知ってすごいなぁってあらためて感じて。
勢いと脱力感、濃い色合いの風景とぼんやり輪郭のない風景と
いろんなのが同居して見えるこの時代に、
ちょっと憧れたりもして、
それはきっと三島や寺山のことばの中の、物語のような、
現実味のない、きっとそんなふうにしかとらえられてないからだろうけど。
いやいやつい学生のような話をしてしまいましたが、
実はとても思い入れのある曲だったりして(笑)
動画にしてみました。やさしいピアノソロです。
よかったら弾いてみてくださいね。
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