Penny Lane Music

福岡市中央区赤坂
ピアノ・ボーカル・ギターなど大人のためのポピュラー音楽教室

水仙

2010-01-21 23:23:54 | つれづれ
 田舎の家々には必ず咲いていた。この季節、水仙。
今でも糸島の家には並んでいます。

 いつだったかなぁ、こどものころのこと、誰からか聞いたのか、
何かを読んだのか、記憶は定かではないけれど
水仙は、水面を見つめるからうつむいて咲くのだと・・・
悲しいのか、さびしいのか、けれどこどもながらに決して
弱いイメージは持たなくて、なんだかかっこいい花だった。
きっとその悲しそうなようすが、こどもにはそんなふうに思えたのかなぁ。

 それからずいぶん後になって、中学生のころ
あ、この話かぁとギリシャ神話を読んだときにその真相を知りました(^_^;)
それまでずっと悲しくてさびしい、でもかっこいいと、思ってたのに・・・
ところがねぇ・・・
中学生の、多少反抗的な時期ですし(^_^;)なによ、これ?
ナルシストの花じゃん!!!ってことになるわけですね。

 美少年ナルシスは水面に映る自分の姿に恋をしちゃう(^_^;)
それでその恋がかなわなくて死んじゃう・・・とかって・・・
まぁ、ナルシスストのナルシスなんだからしょうがないけど(ーー;)
その泉の岸に咲き並んだのが水仙だったと・・・
それでナルシスの花と呼ばれると。

 この時点で、水仙に対する印象が変わり、申し訳ないけど
ちょっと嫌いになりました(^_^;)ごめんねぇ、水仙。

 がしかしっ、それからまた数年。
日本の書物は違います(^_^;)きれいだわっっ!
室町時代には「雪中花」と呼ばれたと。そうよねぇ・・・こうじゃなきゃ。
寒い冬に凛と咲くその姿は水際の仙人。
やっぱり、そう、うつむいていても凛としているようすは「ナルシス」より
「雪中花」のほうが似合ってる。
この字の美しさに断然かっこいいイメージは復活!

 以来、水仙は好きな花です。すっとのびたその立ち姿が美しい。
そしてやっぱり、あのうつむき加減がいい。なんとも魅力的。

 お買い物にでかけたとき、通り道のおうちに並んでいました。
昔ながらのシンプルなあの水仙。懐かしいなぁ・・・と立ち止まって
ほんとは写真撮りたかったけど、よそのお宅のお庭に向かって
身を乗り出すのは・・・多分ちょっと不審だろうと・・・(^_^;)
我慢しました。

 こどものころの記憶に残るものはいろんなことが付随して思い出されて
懐かしいのひとことじゃすまないほどですね(^_^;)

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フォークソング | トップ | 成人式 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事