長い一日。
糸島の実家のお盆は12日から始まります。
12日は弟の命日でお寺さんが毎年12日に合わせてきてくださいます。
いつもその時間に合わせて帰るのがいつのころからか私のお盆になりました。
今日はお迎えはもちろんですが、初盆会のおうちを母と回りますが、
私はほぼ、車で待ってます。待ってる間は糸島の風景を満喫します。
今日の空はこわい・・・。でも田圃はこんなに美しい。
恐る恐る(^_^;)ちょっとこんなとこを歩いてみます。
足元を覗き込むと・・・あれ?なんかいる。動いてる・・・。
では望遠で・・・
周りが写りこんじゃってよくわかりませんが、ずんずん水の中を進んでます。
母が帰ってきました。「ねねねね、ちょっとこれこれ、これなん?動きよう!!」
「なん?あぁタニシよ」
「たにし長者のたにし!?」母にはスルーされましたが、
私の頭はこいつが「妹」と結婚したタニシかぁ・・・妹がかばったら若者になったって・・・
ふうん・・・こんなのかぁ・・・つれて帰ってくればよかったかなぁ・・・
頭のなかでは市原悦子がしゃべってます。うーん・・・今夜は夢に出てきそうだ・・・。
今年はなんだか初盆のお宅が多くて母の里もほんの20分くらいでそそくさと退散。
さて帰ろう・・・というときはお空は・・・
美しい。これでもう雨は終わったかな・・・。
長い長い一日でした。
でもいろんなところで、子供のころにお世話になった方々にお会いして
だからね、日本の特に田舎のこういう風習、すてきですね。
そういえば、もううちもしなくなっちゃったけど、
昔はどこの家も玄関先にまんまるい、お提灯がさがっていました。
糸島のこの海辺の町はずらりと盆提灯がさがっていて、
その間を車で通り抜けるとき、
なんだか、幻想的で、まるで黒沢監督か市川監督か・・・映画のシーンのようで
どこかの玄関の引き戸がすっとあいて、浴衣姿の太地喜和子が・・・
出てきそうな気がしました(^_^;)お盆やし。
弟がなくなって20年以上になるのに、毎年欠かさず来てくれる
弟の友人は弟と田舎のリトルリーグ所属の野球少年でした。
当時名門だった柳川に野球でいったほどの本物でしたが、いまも
相変わらず、少年野球の監督をしたり・・・
単身で大阪になった、と。えー甲子園近いやん!と言ったら
へへへと笑いながら、もう行った、と。
その野球少年が今年は当時の弟の担任の先生と登場。
こんなこと、お盆じゃないとね、ありえませんよね。
いろんな人とのご縁を、亡くなった人たちがプレゼントしてくれる。
お盆はやっぱりいいじゃない(*^_^*)なんて思いながら
頂いたお菓子をちょっと多めにお供えしながら、
父と弟にちょっとお礼を言ってみたりしたのでした。
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