もともと日本酒は体質に合わないためか
ちょっと飲み過ぎただけで頭が痛くなってしまい
普段はほとんど口にしないのですが
税理士のM先生からお声がかかったこともあり
女房を連れ立って「花もだんごも蔵開き」なるイベントに行ってきました。
メイン会場の「遠藤酒造場」は
私の印象では、ここ数年前からラジオCMを中心に
急速に拡販策に乗り出している造り酒屋で
何度もその名前を耳にしてはいましたが
もともと“紹興酒好き、日本酒嫌い”の私には
興味の対象から外れていたのです。
それにしても、会場の混雑ぶりにビックリするとともに
「蔵開き限定袋吊り、しぼりたて原酒」
(100ccプラスチック製枡300円を購入の上、1杯100円)
の美味さには、正直、目からウロコが落ちたのでした。
大黒天の風体になる紙帽子をかぶせられ
蔵の中を見学した際には、まだ炭酸成分の抜け切れていない
“袋吊り”よりさらに前の工程の原酒も飲むことができ
(法律上、この状態では販売できないとのこと)
これなどはまさに、炭酸飲料の如き口当たりで
日本酒に対する認識が大きく変わったことは確かなのです。
そう言えば、市内中心地にあった私の生家のすぐ近くにも
造り酒屋があったのですが、そこのご主人が毎日飲む酒は
店頭で売られているモノとは違って(!)それはそれは美味い酒だ、と
当の本人が言っていたことを思い出しました。
多分、この手のものを飲んでいたのでしょうか。
ちなみに、その頃の話ですが、そこの「美園松」という主銘柄を
巷では「おそ松(お粗末)」と揶揄していましたっけ。
(泡がブクブク立っています)
ところでこの「遠藤酒造場」
よくTV取材で取り上げる老舗酒蔵のように
太い柱や梁でできた歴史を感じる建物ではなく
むしろ飯場っぽい“安普請”の造りの中で
金属製容器を使って酒を作っているようなのですが
地元SBCの看板女子アナ中沢恵子さんによる
公開放送まで呼んで、こうして堂々と見せてしまう経営者の“度胸”
否、“企画力”には心から感服することしきりです
片道20分ほどに揺られ
さらに30分ほど歩いての道程でしたが
この容器5、6杯くらいのお酒による酔いのせいで
帰りの記憶がきれぎれなことと
帰り付いた長野の駅前の中華料理店で
ご馳走になった美味かったはずの料理の味も
ほとんど覚えていないことは、なんともはや
面目ないことではあるのですが
昼間の日本酒に付きもののいつもの頭痛もなく
それにも増して、こんな近間でもを使用しないと
こうも楽しい“小旅行”になることを改めて痛感させていただいて
M先生に感謝感謝の一日となった次第です