3カ月に一度、ヒアルロン酸を膝に直接注入する「変形性膝関節炎」の治療のため
I 病院へ通ってもう6年になることを
整形外科の担当医 I 先生がカルテを見て改めて教えてくれました。
(2008年に必死に痛さに耐え頭を起こして撮影。今も変わらぬ光景です)
当初は右膝だけでしたが2年後には左膝まで痛くなり
結局、両膝にこうしてとても痛い注射を打たれ続けているのです。
(I先生)「調子はいかがですか?」
(私)「おかげさまで快調です」
(I先生)「そうですか。でも一応、注射しておきましょうね」
これがここ数年、先生とのお決まりの会話になっています。
「また痛くなるより良いでしょう」が快調なのに注射される先生の説明なのですから
これはもう、「治りました」と言われることは一生ないものと覚悟しています。
ヒアルロン酸は粘性が強く細い針を使えないので痛いのだそうです。
すでに24回、一回に2本なので48本は注射されていますので
これから20年生きるとするとさらに80回、160本を打ち込まれる計算になります
(I先生)「ちょっと痛いですよぉ。大丈夫ですかぁ」
(私)「大丈夫じゃない時は注射を止めてくれるんですか」
(I先生)「本当に大丈夫でない人は気を失ってしまいますから
答えられるということは大丈夫な証拠です」
(私)「・・・」
(なるほど、気を失っていないか確認しているのか。つまり、どっちにしても注射されるんだ)
I 病院の整形外科は未だに、緊急を除く初診の予約は3カ月待ちだそうです。
私のこの病気は別名「加齢による半月板損傷」と呼ばれ、頭に“加齢による”と付く以上
私のような歳では、もはや死んでしまう以外に完治することはなく
同じように予約治療を受けているのはさらに高齢な年寄りばかりなのですから
患者数が増えることはあっても減ることはなく、これはこれでしょうがないのでしょう。
今後さらに我々団塊の世代がどんどん患者になって行くはずで、若い方はあまりご存じないでしょうが
整形外科と整骨院の混み具合は今よりさらにヒドイ状態になっていくことが大いに懸念されます。
おばちゃん看護師に「今日はお風呂には入らないでくださいね」といつも通りに言われても
今は朝9時、風呂に入るのは夜8時だから治療の11時間後、もし夜9時にこの注射をされても
明日の朝は入浴しないでくださいとは言わないはずだから大丈夫、などと勝手に解釈して
当日の夜には必ず入浴して6年間、何も不都合はありませんでしたので
“注射の穴”にバンドエード状の小さな止血用テープを貼られながら
今日もこのセリフを右から左に聞き流して診察室を後にしたのでした。