1年に1度、今頃の季節に
女房の親友二人が泊まりがけでおしゃべりに、否、遊びに来ます。
昨年も今年も東京の彼女は都合がつかず名古屋のWさん一人でした。
会社をやっている頃はできませんでしたが
昨年からは時間が有り余っていますので“運転手”として駆り出されています。
オバサン二人のおしゃべりにはとてもじゃなく付き合い切れませんので
あくまで運転手としてのみです。
長野市ベースの日帰り旅行は東西南北どちらに向かっても
片道1時間半あれば名だたる観光地を訪れることができます。
ちなみに、東:志賀高原周辺、ちょっと足を延ばせば草津温泉
西:黒四ダム・白馬村周辺
南:軽井沢・野辺山・蓼科・諏訪湖・安曇野
北:上越近辺の日本海・野沢温泉・黒姫高原 などなど。
昨年は西の黒四ダムでしたので今年は南の安曇野に案内することになりました。
「安曇野」を知らない人がこれを「あずみの」と読むことは
東京お台場の「東雲」の「しののめ」と同じくらい困難で、まず不可能なことでしょう。
近い将来、長野道の豊科インターも安曇野インターと改名されるようで
近年観光地として積極的にPRされています。
「売り」は多分、ざっと数えただけで19はある美術館と記念館・博物館
そして名泉百選に指定されている湧水を利用したワサビと蕎麦なのでしょう。
もちろん、北アルプス連山を一望できる景観と
そのうちの一つである常念山脈を水源としたいくつかの川という環境あってのことです。
江戸時代とその名残が感じられる明治時代以外の美術や芸術・遺物・遺跡にはほとんど関心がない上
ワサビは別にして蕎麦も特に好物ではありませんし、高い山と綺麗な水が日常的な私には
この地域に特別な興味があったわけではないのですが
都会から見えるお客様、特に女性のご接待には格好の観光地と思ってのことです。
軽井沢はすでに行っているそうですし…。
「大王わさび農場」、そして「ちひろ美術館」と「碌山美術館」
昼食は蕎麦、お土産はワサビと、まさに定番処を楽しんでいただきました。
ちなみに私はと言うと、ちひろ美術館ではサッと目を通して帰りに備えて昼寝
昼食は本当に美味いものとはかけ離れた馬肉丼…。
それにしてもまあ、泊っていただいた自宅と言いクルマの中と言い
オバサン達の脈絡のないおしゃべりは正に安曇野の湧水の如く
こんこんと止めどなく湧き出てくるのでした