保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

新盆、まずは盆提灯…

2012年07月12日 | 葬祭と相続の記録&自らの終活

人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことを新盆(にいぼん)
または初盆(はつぼん)と呼びますが、この付近では「あらぼん」と言うのが一般的です。

新盆には故人が仏になって初めて里帰りするということで
故人の近親者は盆提灯を贈り  初盆を迎える家では身内や親しい方を招いて
僧侶にお経をあげてもらい特に手厚く供養するものとされています。

今年2月に他界した義母は今年が「新盆」になるわけで
この四十九日以降初の大きな行事はまだ来月だと思って安気に構えていたら
先日、仏壇屋のSさんが我家を訪ねて来てそれそろ精霊棚(盆棚)を作るか仏壇を飾った上で
盆提灯を飾った方が良いのと言うのです。

“家紋入り”を作るには最低1週間は必要な上、関東地方は7月を盆にしているので
そちらに住む親戚は7月にお参りに来る方もいらっしゃる可能性があるから、だとか。

先祖の霊を迎え供養する「盆」は毎年7月13日~16日の地域と
ここ長野もそうですが、盆に限らず「月おくれ」と言って
1ヶ月遅れの8月13日~16日に行われる地域があることは知っていました。

でも、ご自分の住むその地域の風習に合わせておいでになる方がいることは知りませんでした。

本来は亡くなった方専用の提灯を用意するものだとか
ちょっと気の利いた提灯だと1個が3~5万円もするのは当たり前で、その上
正式には1対で飾るものなので10万円近い出費になるとか
さらには、菩提寺に盆期間中の法要を頼まなければいけないことも教えてもらい
急に気持ちが焦り出すことになってしまいました。

急遽、女房と相談し、結局、親戚でも贈ってくれるのであればイザ知らず
義父が亡くなった時にしか飾られているのを見たことがないうえ
4個の中には、新品の放送のまままで1度も飾ったことがない盆提灯さえあるのですから
これで済ませることにしました。

義母もこうした伝統を重んじた世間的な形式には、どちらかと言えば
こだわらない生き方を選んでいましたので、これはこれで叱られないと思うのです。

実の娘がそれで良いと言うのですし…。

また、どうもあの菩提寺のS寺(曹洞宗)の方丈さんに連絡を取ることには気おくれがするので
話し易い庵主さんに早速電話で法要の件を訊いてみると
本来、新盆にはお寺さんが1軒ずつ回ってお経を上げていただき
親戚・友人のご列席の下、会食を伴う法要を営むのですが
檀家数の多いS寺では回り切れないため、8月7日という
毎年決まった日に新盆を迎える家族が本堂に一堂に会して法要が営まれ
近いうちにその案内のはがきが届くのでもうしばらくお待ちくださいとのことです。

また、これとは別に自宅の仏壇にお経を上げて欲しい場合は庵主さんにお願いすれば
来て下さるとのことでしたが、これも女房は「いらないのでは」と言うのでしないことにしました。

「七夕」は元来お盆行事の一環で、精霊棚(盆棚)や幡(旗)を安置するのが
7日の夕方であることから「たなばた」」と発音するようになったとも言われています。

この話からもSさんの言うように、すでにお盆に入っているわけですが
今のところ仏壇にお参りに見える方の連絡はありません。

ところで、精霊棚とは葬儀から四十九日の納骨までの間、位牌・遺骨・遺影を安置しておいた3段の棚で
これは葬儀会社から段ボール製のものを購入したあったですが
四十九日法要が終わると不要なものと思いすでに焼却してしまっていました。

「ここでまた使うのか、しまったなぁ」と一瞬焦りましたが、地方によって差があり
ここ長野県北部では作らず直接仏壇にお盆のお供えをあげている、とSさんに教えてもらい
段ボールなのに数千円もする余計な出費をしないで済み、やれやれでした。

かように、冠婚葬祭に関しては、格式にこだわり伝統を重んじるのであれば
私の知らない地方毎、宗派毎の面倒な儀式や作法があることを改めて思い知り
新盆の行事を無事に終わらせることができますよう祈りつつ
今は7日の法要に持参する「お布施の額」でまた悩んでいます。

この“お気持ち”なるもの、なんとかならないのでしょうか…。

コメント
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