以前に"信者"について書いた時、「儂が仏教の何を正しいと思っているのかは追々」と書いた。
そこで、今日は儂がこれまで（と言っても、まだたかが５年くらいのもんだけど）仏教を勉強していて、正しいと思っていることを２つ、３つ書いてみようかなと思う。
いや、"正しい"というのは正確じゃないな。
正しいか正しくないかはわからないけど、「儂もそう思う」ということだな。
もっとも、「これってこういうことなんじゃね？」と儂が超～勝手に解釈してるものも少なくない（そういうのばっかりかもｗ）。
だから専門の方から見たら「へ？」みたいなこともあるだろう。
でも、そもそも仏教の教えなんて、結構大昔から人それぞれの解釈で出来上がってきてるようにも思うので、まあ大目に見てねｗ。
でももし「それは違うぞ」ということがあったら是非教えていただきたい。
"縁起"ということ
仏教書なんか読むと、まあいろいろ難しいことがいっぱい書いてあるけど、要するに「あらゆるものは関わり合って存在している」、「様々な因縁が絡みあって存在している」ということだと思ってる。
儂、仏教を勉強するずっーと前、そうだなあ、高校生の頃くらいからそういうふうに考えていた。
「この世の中に、生物でも無生物でもそれ単独で存在しているものは何一つないんじゃないかなあ」ってね。
これって、いろんな言い方があると思う。例えば儂が時々教えをいただいているご老師は「様々な条件の組み合わせ」と言われる。
いろんな表現があるけど、とにかく、「この世の中のありとあらゆるものは、すべて自己以外の何かと関連していて、単独なものは何一つない。」と思うわけ。
だから、まずは儂に関わるすべてのご縁をありがたいと思って大切に大切にしたい。例えそれが自分にとって良い事でも悪い事でもね。（これは
前に書いたかな）
そして、それらのご縁に関わる自分の周りのものを少しでも気にかけて生きていかなきゃいけないんじゃないのかな～とも思ってる。
ま、これ、儂のようなわがままな者にとっては口で言うほど簡単じゃないけどｗ。
"諸行無常"ということ
これは仏教を勉強し始めて、初めて「あーそうだよな～」と思ったこと。
実は前からわかってたことのはずなのに、あらたまって考えたことがなかった。
儂のかつてのちょい専門分野でいうところの、微生物の増殖曲線がまさにそれ。
細菌とかを培養してその数を時間を追って調べていくと、最初はちょっとずつ増え始めて、そのうち爆発的に増えて、だんだんと増え方が遅くなってきて、そのうち減り始めるっていうね、まさに「盛者必衰の理をあらはす」というのをグラフ化した感じｗ。（「微生物 増殖曲線」で検索してみて下さい）
まあこれは良い例えじゃないけど、とにかく、この世の中に永遠にそのまま同じ状態で続くなんてものなんてないでしょ。
もう少し言うと、「変化しないもの、変化できないものはどんなものでも必ず滅びる」とも思ってる。（シーラカンスはどうなんだ？ｗ）
これが仏教で言うところの「苦」かどうかはわからないけど、なんでもかんでも喜び過ぎることもなく悲しみ過ぎることもなく、心の振れ幅をなるべく小さくした方が自分自身が楽だなと思ってる。
でも、まあこれも至難の業ｗ。
"空"ということ
これこそは仏教を勉強するようになってから知ったこと。
それまで「色即是空」とかは聞いたことくらいあったけど、もちろん「なんのこっちゃ？」状態。
今だってよくわかってはいないけど、お蔭さまでおぼろげながら「こんなことかな？あんなことかな？」くらいは想像できるようになってきた。
とにかく、「あらゆるものに実体はない」というのはその通りだと思う。
特に「ふーん、そういうことか～」と思えるようになってきたのはこの本を読んでから。
儂にとってはずいぶんと勉強になったし、なによりおもしろかった。
また、前述したご老師は「空というのは変化性のこと」とよく言われる。もちろんこの前後にいろいろお話しして下さるのもあるけど、これも儂にとってはとてもわかりやすい。
そしてこれは余談だけど、実はちょっと前から「量子力学」がマイブーム。
マイブームになったきっかけは仏教とはまったく関係ないんだけど、「ものには実体がない」というのが量子力学的には正しい（らしいｗ）ということを知って、ちょっと驚いた。
量子論は学生時代にちょっとだけ勉強した？（させられた？）。確か教科書には「シュレディンガーの波動方程式」とか載ってたんじゃないかと思うんだけど、習ったのか習ってないのかさえ記憶にないレベル。なので、今、一から勉強しようと奮闘努力してる。
今のところは
わざわざ量子力学と仏教を結びつけなくてもいいと思ってるんだけど、いずれ量子力学自体がもっともっと明確になって、それで空の理論を説明できるようにでもなれば、それはものすごいことだと思う。
とりあえず仏教について「儂もそう思う」ということを３つほど挙げてみた。もちろんこれ以外にもたくさんある。
で、３つ別々に書いたんだけど、多分これらはみな関連してるし、これ以外のことも含め、すべて関連した一つのことだと思うんだよね。
上述したように仏教の教えを実践するのはなかなか難しいけど、だからこそやり続ける価値がある。
只管精進精進です。
