久々にマリノスネタ以外の日記じゃ。
医療保険財政が大ピンチと言われて久しいが、
まあ実質はもう破綻しとるのとおんなじじゃろ。
原因はいろいろあると思うが、
大きな括りで言えば、若い人が減って年寄りが増えている(儂もその一人じゃ)、
つまり、“入”が減って“出”が増えてるという極めて簡単なことじゃな。
とは言え、
そう簡単に“入”を増やすことは難しいじゃろうから、
まずは“出”の方を減らそうと、国も躍起になっているわけじゃな。
今回の
この件もそのうちの一つじゃな。
まあでも、
オプジーボに限った話じゃないと思うんじゃ。
今の儂の立場で、今更こんなことを言うのもかなり気が引けるが、
要するに、
薬は高すぎる
特に新薬の薬価を高くつけすぎなんじゃよ。
メーカは
『現行ルールを大きく逸脱したもので今後二度とあってはならない』とか
『薬価の引き下げは開発意欲をそぐ』とか
言っとるようじゃが、
今後二度とないように正式になルールにすれば良いだけじゃし、
開発意欲をそがれるなら作るのやめりゃいいだけじゃろ。
それを、
『開発やめたら患者さん困るでしょう~?ですよね~?』
って、
ほとんど脅迫のような感じさえする理屈でやっとるんじゃろうが、
もうそんなこと言ってられるようなイケイケの時代じゃないし、
もう少し互恵関係というものを考えなきゃいけないんじゃないかのう。
儂、メーカで作る立場だった時から
『薬って高いよな~』と思っとったんじゃ。
昔から“薬九層倍”と言われておるが、ま、その通りじゃ。
もちろん薬の値段だけが悪者じゃないことは百も承知しとるが、
やれることはなんでもやっていかないと
近い将来、取り返しのつかないことになりかねん。
薬を安くするなんていうことは、
メーカだけではなく提供する立場の諸兄からすれば
“とても賛同しかねる”話じゃと思うんじゃが、
もう少し
“人類の健康と幸福のために”
という看板の方に進路を変えても良いんじゃないかのう。