歳とってくると運動の後の身体の痛みとか遅れてやってくるんだけど、
これってエビデンスはないらしい。
でも、ホントにそうなんだから仕方ないよなー。
心の痛みもそうで、
最近は時間が経つとかえってムカッ腹がたってきたりする。
というわけで、
今回の戦力外の件、今の自分の立場とも重ね合わせて
少し別の角度から書いてみる。
私が思うに、
横浜マリノス株式会社という企業は
”アマチュアが経営しているプロサッカーチーム”。
そもそも、実体は中小企業のくせして常に大企業感覚で経営してると
ずーっと前から感じてた。
まあ、
日産という天下の大会社で”サラリーマン→取締役”っていう経歴の人が
いきなりやってくるわけだから仕方がないかもしれないけどさ。
でも、
妙な名門意識と邪魔になるだけのプライドを持ったそこそこ頭が良い人が
”代表取締役社長”っていう一見カッコいい肩書きで
単に”経営ゴッコ”をしてるとしか思えないんだよね。
すべてとは言わないけど、いろんな問題の原因の多くが
ここにあるような気がしてるわけ。
例えば、大企業では良くある何ヵ年計画とやらを立てるのも結構。
でも、今までその通り行ったためしがない。
『失敗すれば責任をとって辞めます』ですか?
そもそもそういう考え方自体が間違ってるんだよ。
中小企業の経営者は失敗しても辞めるなんてできないのよ。
失敗したらそこで一巻の終わりなわけですよ。
だからいつだって命がけ(そんなこと意識したことないけどw)。
マリノスの経営者の人達、ほんとに命がけでやってますか?
常に真剣勝負してますか?
とってもそうは思えないんだよね。
一企業にとって、事の良い悪いは別にしてお客様は神様です。
サポやファンっていうのは、
横浜マリノス株式会社にとって大事な顧客のはず。
(こういう書き方には抵抗がある人もいると思うけど今は許してね)
でも、その顧客を怒らせるどころか悲しませちゃうなんていうことは
まったくもって異常な状態。
フツー、どんなに酷くても怒らせるところまでだよなー。
それが、悲しい思いやら心が折れるような思いまでさせちゃうって
どういうことなの?
確かにサッカークラブという特殊な事情はある。
でも、そうであれば、本来は夢や希望を与えるのが仕事のはずでしょ。
それと正反対のことをやるっていうのは、
到底顧客のことを考えているとは思えないんだよね。
顧客を大事にしない会社には、間違いなく未来がないよ。
(もっとも、顧客はスポンサー様だけでサポやファンはグリコのオマケ
なんて思ってるかもれないけどね)
もちろんこれは社員に対しても同じ。
(私的には選手を社員に置き換えることは間違いだと思うんだけど、
今はそれには目をつぶる)
残念ながら選手を大事にしないっていうのは今に始まったことじゃない。
この時期になると毎年のように『マリノス大量流出か!?』なんて
マスゴミに書かれていないか?
『選手を大事にしていないことはない』と言ったらしいけど、
口ではなんとでも言える。
山瀬のブログを見るまでもなく、
今までの”実績”を考えれば、そんなのまったく口先だけでしょ。
今回、これだけの選手を戦力外にするって言い出したのが誰なのかはわからない。
でも、誰が言い出したかはそれ程問題じゃない。
例えば、監督が○○を戦力外にするって言い出したとしても、
その結果、何が起きるのか、どこにどういう影響が起きるのか
会社にとってメリットは何かデメリットは何かを十分に考えて、
それを認めるか認めないかを決めるのはすべて経営者の責任。
『マスコミに抜かれさえしなけばこんな騒ぎにならなかったのに…』
なんて思ってるのかもしれないけど、
このやり方だったらどういう形で世の中に出ても結果は同じだったでしょ。
極端な話、経営者がサッカーわかってなくてもいいんだよ。
でも、顧客としてのサポーターの心理とか嗜好とか
そういうことを”仕事としてでもいいから”理解していなければ
サッカークラブの経営なんてできるわけがない。
それに
選手だってプロスポーツ選手という前にやっぱり一人の人間だと思うから
『こういうことを言ったらどう感じるか』
ということを考慮するのは当たり前のことなんじゃないのかな。
バランスシートだけ眺めて経営してると思ったら大きな間違い。
(中小企業の経営者がそれやったら間違いなくすぐ潰れる)
人と人とのつながりや、人の気持ちを考えられないヤツに
中小企業の経営なんて絶対にできないんだから。
あと、どうしても一つ知りたいのが、
これだけの騒ぎになってるのを、
クラブにとって一大事だと本当に感じているのかなということ。
もしそう感じてるのなら、
日曜日の時点で途中からでも社長が直接話して当たり前じゃないのかと思うし、
今日だって練習場で何か一言あっても良いような気がするわけ。
『嵐が過ぎるのを待てばいい』とか
『騒いでるのはどうせ一部のサポ』とか
『新しいファンは次から次に出てくる』とかとかとか、、、
考えてるとしたら、ほんとにもう一巻の終わりなんですけど。。。
と、まあいろいろ偉そうに書いてみたけど、
自分の愛するマリノスのことを、
例え会社のこと(正確には”偉い人達”のことだけど)とは言え、
ブログという公のところでここまで批判して、
自分で自分にツバ吐くようなマネして良いものかどうか、
正直迷った。
チームとフロントは違うかもしれないけど、
やっぱりすべてひっくるめて横浜F・マリノスだから。
でも、もうそんなこと考えてるレベルじゃないような気もしたので
今回はあえて書いてみた。
(これと同じような内容のメールをクラブにも出しました。
それに、キーボード叩いてるだけでもしょうがないので
実際に何かしてみようとも思っています)
それと、
今回の件では、私自身もいろいろとっても勉強になりました。
文字通り、『人の振り見て我が振り直せ』ってね。
そういう意味では、あ・り・が・と・う、嘉悦社長。