plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

鉛筆の蓋でペンシルに蓋をする

2022年05月19日 | その他
iPadに使うアップルペンシルの先は、指が刺さるほどではありませんがそれなりに尖っているので、柔らかいケースに入れるとそのうち内側から破けそうです。

先端をウレタンかなにかでできた短い筒で覆うかと思っていたら、ふいに9年前に小学一年生でドラムの生徒だった子からのプレゼントを思い出しました。

ホッケーのスティックを形どった鉛筆で、ボールあるいはパックを打つブレード部分が消しゴムのキャップです。ここにアップルペンシル先も収まります。これで移動でバッグに入れても他の携帯品を傷つけないでしょう。
オリくん、改めて役に立つプレゼントをありがとう!


テキスト打ち専用機になった2010年型MacBook Air とDAW専用機になりそうな2020年型Mac Mini

2022年04月03日 | その他
今年2022年2月にMac miniを購入しました。銀色で、上から見ると真四角で角が丸く、弁当箱のような形です。昨年まで最新だったM1チップを搭載したデスクトップマックで、メモリと容量が最小なら$600以下で買えます。これに伴い久〜しぶりにキーボードとマウスを購入。どちらも以前使った赤いシェル型iMacのキーボードとマウスを保存しておけば不要でしたが。

アップル社はbacklit付きキーボードを作らないので、Satechi社製にしました。これで暗い所でもキー文字が見え、有線でもBluetoothでも使えます。マウスは差し込みさえすれば問答無用で繋がる有線モデルを$10以下で買いました。元々トラックパッドは持っていてこれからマックミニにも使えますがBluetoothでしか繋がらないので、有線マウスは予備です。
2010年型MacBook Airを購入して直ぐに右肘の腱鞘炎になったので、ラップトップに付いているトラックパッドの単独品をわざわざ入手しました。当時とある整形外科医から「手を酷使するなら肘はなるべく伸ばしたほうが良い。」と教わったからです。



1999年から23年間でiMac, iBook, MacBook Airを使いました。マックブックエアーは、2005年からのiBookと比べて倍の10年間で全作業に使えました。それ以前にiMacを通算で14年使いましたが、インターネット関連で不自由なく使えたのは6年くらいで、あとは譜面と文書作成専用機でした。手元にあるマックブックエアーも今後は譜面と文書作成、そして印刷物のスキャン専用機になりそうで、またしばらくは我が家に薄型の銀色トレイが飾られます。



17年間はひたすらラップトップマックを使いました。最初の7年ほどは文字通りどこへ行くにも持参しました。白の半透明アイブックを鞄に入れて上り坂をしばらく歩くと結構良い運動になるほど重かったです。その次のエアーはだいぶ軽くなり、そのうちもっと軽いiPhoneやiPad miniも使いだします。でもそれだけではまだ全てのパソコン作業はできないので帰省時や、泊りがけの仕事や休暇にはアップル製品を何台か持ち歩いたものです。当時はまだiPodも現役でしたから3〜4台持っていたかもしれません。



当たり前ですがどのマックブックにも一長一短があります。以前はシンプルにプロかエアーかを選ぶ感じでした。ここ数年で機能的にも価格的にも両モデルで重なる製品が出ています。これでどれが自分に合うのかがよくわからなくなりました。

散々考えて今年から普段のメールやネット検索、外出先で譜面を他人と共有するのにアイパッドを、自宅でDAWや画像加工をするのにはマックミニを使っています。アイパッドはProでもAirでも無い9世代型を、そしてマックミニは前記通り、M1チップの力を信じてメモリと容量を最小にしました。

スティーブ・ジョブズ氏はかつてマックミニを初めて世に出した時、BYODKMなデバイスだと語ったそうです。私の場合はBYOKTになりました。Tのトラックパッドは古いながらもアップル製品ですが、キーボードは他社製、モニターはポータブルのものが欲しかったのにアップル製は無いので、台湾のAOC社製にしました。それでも今まで私が所持したアップル製品は周辺機器を入れて合計11個です。これだけあれば古株マックユーザーだと自分では思っていますが、ごく身近にタワーマックと呼ばれたモデルからのマックユーザーがいるので迂闊に口にするのは憚れます。

アイパッドは初代のミニだけを使いました。とにかく軽くて小さく、コートのポケットに入るので持ち運びにはもってこいなのですが、楽器のレッスンや演奏のリハーサルで楽譜を読むには画面が若干小さ過ぎます。その点10.2インチのアイパッドは楽譜は快適に読めます。サイズもミニでは無いものの、普段持ち歩く鞄に問題無く入り、持って坂道をいくら登っても重くはありません。それから些細なことですが、付属の電源チャージャーを使うとアイフォンが倍速で充電できます。これは便利。ちなみにアイパッドミニとアイフォン4は現在メトロノーム専用機です。

パンデミックが始まってから頻繁に自作音源を作成するため、自宅でドラム、電子ピアノ、エレキギター、エレキベースを交互に演奏しています。



入力チャンネルが2つあるインターフェイスに常時繋がれたエレキギターとベースギターは机の前で弾きます。ピアノとドラムを演奏する際は角にある高い棚にモニターを置き、ピアノは立ちながら右を向き、ドラムは座りながら左前方を見ながら弾いたり叩いたりします。譜面代わりにモニターに映し出される音の波形と演奏時間をチラ見して演奏し終え、音源を処理する際にモニターを机に戻します。キーボードやトラックパッドは常に手元にあります。16インチの薄型モニターは手軽に一日に何度もあちこちに移せます。何なら作業スペースのすぐそばにあるコーヒーテーブルにモニターを置き、カウチに座りながらBluetoothで繋がったキーボードを打てます。

このおかげで色々な姿勢で長時間作業ができます。長年使って当たり前だったラップトップからデスクトップに戻り、初心者向けタブレットを併用する事で得た、初老の身体には有り難い選択肢です。

50回目くらいの誕生日

2022年03月26日 | その他

数週間前のある日たまたまいつもより早く起床してコーヒーを飲んでいたら、東京の母から誕生日を祝う電話を貰いました。米国では3月中旬から夏時間に切り替わり、日本との時差は13時間になります。電話をもらったこの日はまだ冬時間で、時差は14時間でした。いずれにせよこの時間帯は私にとってはまだ早朝です。

電話を切ってから思い出したのは2年前の誕生日です。一週間後に帰省するのを諦め、特例で航空券をキャンセルしました。それから2週間後、ニューヨークでコロナ禍のロックダウンが始まりました。結果この3年間帰省していません。米国生活30年で最長です。あまり嬉しくはない記録になりました。

帰省すれば物心ついてから22歳で渡米するまで暮らした土地に戻れます。そしてありがたいことに年に一度、太平洋を渡って来るおっさんを迎えてくれる旧知の知り合いと思い出を含め沢山の事が話せます。今年になってこの機会を2度も失ったわけです。

近頃なんだか急に数年まとめて歳をとった気がします。たとえ2週間程度の帰省でも人生の節目を作る糧になっていたのでしょうか。過去にボストンやニューヨークで丸々1年を過ごし、帰省して初めて異国で暮らした1年間を振り返った覚えが何度もあります。

既に人生の半分を米国で暮らしたので、こちらなりの四季折々や大切な人たちとの出会いで形作られた節目もたくさん持っています。今の私には2カ国での「場」が必要なのです。節目は過去を過度に振り返らず暮らすために持ちます。ただ感傷に浸るためにではありません。

今年の夏までに帰省できれば私の連続日本不在記録は3年で止まりますが果たしてどうなるでしょうか。3月26日の時点でニューヨークの感染者数はかなり減ってマスク着用が義務では無くなりましたが、東京での感染者数がまだ高止まりといった様子です。
ちょうど1ヶ月前にはロシアとウクライナ間で戦争が始まってしまいました。