plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

Played with this trio for second time after 16 years

2014年01月30日 | 音楽
一昨日のYuichi Hirakawa Jazz Group at Arthur's Tavern はギターにHaruhiko Takauchiさん、ベースにGaku Takanashiさんをお迎えしてのトリオ。この3人で演奏するのは約16年ぶりだった。零下10℃近くの寒い夜に演奏したが、いつもの火曜日より多くの人がしっかり聴いてくれて、気持ち良く演奏することができた。同じ店で毎週火曜日に演奏し続けて今年で13年目。でも天候や年中行事でどれだけの客が聴いてくれるのかは未だにわからない。毎週ただひたすら演奏するしかないから、この事についてはどうしようもないけれど。Arthur's Tavern は今のところ集客に関しては僕にうるさくは言わない。もう諦めているのかも。

巷では多くの演奏者が主にソーシャルメディアを通じて自分で自分のライブを告知している。そして当日集客が悪いと店側が演奏者のせいにするのだと聞く。何か勘違いしているのだろうか。専門の演奏者がメールやフェイスブックでお知らせするのと、専門のマーケッターや広報の人がする「マーケティング」や「プロモーション」は違う。所詮ミュージシャンにとって畑違いのをやらせて上手くいく訳が無いのだから、店側は早くそのことを理解して対策を取れば良いのに。 -「餅は餅屋」-

1998年8月にベースのGakuさんからHaruさんと一緒の仕事(ギグ)を頂いたのが前回で、ミッドタウン東側にあった日系の店で演奏した。以後Gakuさんとは様々な仕事で一緒になり、また今でも頻繁に僕の火曜日ライブで演奏してもらっている。Haruさんにもこの火曜日ギグを今まで数回お願いした。その毎回が僕には印象的体験で、今回も今後まだ前向きになれるような体験をさせて頂いた。多分Haruさんがとびっきりの「餅屋」だからだろう。また近いうちにこのトリオで演奏できるのを楽しみにしている。

最近のNYC外食事情の一部と未来のスーパードラマー達

2014年01月24日 | ニューヨークあれこれ
随分久しぶりにマンハッタンのチェルシーで昼ご飯を食べた。氷点下の外から店に入った途端にメガネが曇りまくり、3回拭ってもまだ店員のお姉さんに紙ナプキンをもらう有り様。店内はお世辞にもイケて無いが、こんな寒い日に暖かい部屋で座って食事ができるのはありがたい。

注文したのは 'rice with chicken', ラテン系の味付けをしてある鶏飯$2。味はまあまあ、この値段で文句は言えない。でもこのロケーションでこの値段はどゆことだ?この店の売りは$1ピザ。ふと見るとキャスター付きの棚にジャストフィットされた直径18インチのホールパイが1段に1枚ずつ入って奥から次々と転がって来る。それはいいけどキャスター1台でフルサイズピザを1ダース持って来るので一番下のピザは床から25cm離れているかどうか。。。最下位のピザはあまり頻繁に食べない方が良いだろう。ちなみに18インチは約46cmで、ジャズドラムにおけるバスドラbass drumの標準的な口径と一緒。ロックドラムだと22インチ、約56cm。

ここは過去数年間でマンハッタンのミッドタウン西側を拠点に確実に店舗数を増やしてきた。全店舗に入った訳では無いけれど、おそらく居抜きで借り上げた店内はあまり内装に予算を掛けず、ひたすらに薄利多売に精を出しているのだろう。従業員は最低限しか居ないので椅子とかはてんでバラバラに放置されて綺麗では無い。あまり毎日ここで食べないほうが良さそう。客層はその辺を余り気にしない人達が多い。そのうち陽気に歌を歌いながら学生達が入って来た。近所にあるDrummers Collectiveというドラム専門学校の生徒か?ならばその中には将来凄いドラマーになる子がいるかも知れない。そう思うとなんでもかんでも物価が高いマンハッタンでこういう店があるのは、経済的には余裕が無いけれど夢を追いながら頑張っている人達の助けになっている。