plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

音楽修士になったベーシスト

2007年03月27日 | 音楽
毎週火曜日に僕名義のトリオでベースを弾いている、ザック・ローバー君の大学院卒業リサイタルを聴きに、コロンビア大学のすぐ北にあるマンハッタン音楽院へ出かけた。

3つのバンド編成があり、サックス、ベース、ドラムのトリオ、ベースソロ、ベース3本にボーカル、そして最後にサックス2管にピアノトリオのクインテット。約80分休憩無しの長丁場だった。オリジナル曲が中心だったが、ポップスのピーター・ガブリエルの曲や、アイルランド民謡のような曲もあり、幅広いレパートリーだった。こういう予算だとか、知名度なんてまるで気にせず自己表現に没頭できる貴重な体験を、自分も数年前に経験していたことを想い出した。

このリサイタルではドラマーが二人、交代で叩いた。一人目はスティックの振り方が滑らかで音が澄み、テクニックもあるが、演奏そのものは耳を素通りしがちだった。二人目はお世辞にもテクがあるとは言えず、スティックを打面に押し付ける感じなので音は綺麗では無いが、ダイナミクスが豊かだった。出して良いところでドシャメシャっ!と叩いたりして面白かった。もう一回聴くなら二人目だろう。もちろん世の中には一人目が持っている良いもの全て+ダイナミクスバリバリっというドラマーもいる訳ですが。

ザック君とは去年の9月から殆ど毎週のようにビレッジで一緒に演奏してきた。もの凄く安いギャラにも拘らず、嫌な顔をするどころか毎週楽しんでくれている。これからもまた楽しく共演を続けたい。Congratulations for your M.A., Zack!


聴こえてくる歌詞

2007年03月21日 | 音楽
最近、初めて聴く英語の歌詞の一語一句が、すんなり耳に入ってくるようになったのが嬉しい。自慢できる話ではないけれど、昔から歌詞の聴き取りは大の苦手で、英会話に比べ歌詞を今ほど聞き取れるようになるには随分時間がかかった。

20年も前の話だが、その頃好きだったポリスの曲などは同じ節回しを何度も何度も根気よく繰り返し聴き、ようやく全ての歌詞を聴き取れるといった具合だった。イエスの「90125」というアルバムの曲は、歌詞カードを見ながら何度も聴いたので直ぐに口ずさめるようになったけれど、歌詞カード無しだとそれこそレコードの溝が擦り切れるぐらい繰り返し聴かなければ、そう簡単には判らなかった。これは高校生の頃のことだけれど、歌詞の聴き取り力に関して言えば、実のところちょっと前まで当時と大差が無かったような気がする。

そんな調子だったので、ドラムを叩く時、曲のアレンジによっては歌詞を頼りにすれば構成を簡単に覚えられるのに、所々聴き取れないが為に、CDやらリハーサルを録音したものを何度も聴いて自分用の譜面というか、チャートをこしらえた事が多々あった。(歌の伴奏でドラムを叩く時、大抵譜面なんてないし、事前にCDなりMP3なりで曲を聴ければ恩の字てなもんで。)

これからはその辺の作業時間をかなり短縮できそうだ。リハーサルではよく"2番目のサビから"などという説明まるっきり無しにいきなり、"Let's start at 'Obliterated profanity' part, two, three, four!"などど、歌詞を合図にして歌の途中から練習する時があるが、そういう時でも躊躇しなくて済むようになった。また聴いたことが無い歌をいきなり本番で演奏するなんて場合でも、以前と比べれば随分リラックスして臨めるようになった、ような気がする。

新しい楽器の買い方

2007年03月14日 | 音楽
今こうやって使っているマックも含め、オンライン・ショッピングは何回もしてきた。でもドラム関連品は、つい数日前に初めてオンラインで購入。この日買ったのはドラムの皮とスティックをそれぞれ数点ずつ。実際に手に取らないで済む、品質が安定したものだけにした。



以前このブログで、倒産して製造中止になったスティックを探したことを書いた時、オンラインでは買わなかった。それはそのスティックには残念ながら不良品が多かったから。

自宅から電車を使って30分以内で行けるドラムショップが数店ある。その中にはチェーン店でなくて個人経営の店もあるから、なるべくそういう店で買うようにしている。たまに欲しい品が無かったり、単価が高い場合があるけど、その代わりオンラインでは手に入らない品があるし、製品に関する話を店の人から聞ける。これからは買う品によって買い方を変えるということになりそう。

もう来た夏時間

2007年03月12日 | ニューヨークあれこれ
今までより4週間早まった夏時間が、昨晩から始まった。たまたま昨日から暖かくなったからそれほど違和感はないけれど、春分の日より早い夏時間とは・・・。そのうちお彼岸の日も早まるのでしょうか。

少し感心したのが、手持ちの携帯電話やマックの時間がしっかり修正されていたこと。両方とも別に最新機種ではないのだけれど、夏時間変更はすでに2005年に決まったらしいので、ギリギリ間に合ったということなのだろう。

今年の冬将軍と我が家の家計簿

2007年03月05日 | ニューヨークあれこれ
2007年の冬がもうすぐ終わろうとしている。ていうか終わって欲しいのですが。
この冬、雪のせいでキャンセルされたギグ=プチ失業の数は、今日の時点ですでに2005年の2回と同じなので、これ以上起こったら新記録を樹立してしまう。冬将軍にはさっさと大政奉還してもらいたい。

一昨年は、2回とも文字通りの大雪でドタキャンされた。
で今年のドタキャン、一回目はスーパーボウルと、それほどでもない雪でキャンセル。それはまぁいいとしても、2回目は、アカデミー賞の放送と、結局まるで大したことのない雪のせいでキャンセル。

2度目のドタキャンは天気予報で大雪だ大雪だと騒がれたから起こった。天気専門番組のWeather Channel を見たミュージシャン仲間によると、当日は昼前からBGMにワーグナーの大げさな曲(おそらくワルキューレ)をかけて、さもとてつもない大雪がニューヨーク近郊を襲う、みたいに報道していたらしい。・・・やめてくれ。こんなので食い扶持が減らせれてはたまらない。

パキスタンのご飯もの、日本のご飯もの

2007年03月03日 | 食生活
上の画像は、2006年のニューヨーク屋台ナンバーワンになったパキスタン屋のチキンカレーのようなもの。ニューヨーク市クイーンズ地区のジャクソンハイツで16年前から出店している。

一口大に切られた鶏肉と玉ねぎとピーマンの細切れが、独特のスパイスでうま~く味付けされている。一緒に付いてくるバスマティライスにもこれまたユニークで美味しい味付けが。このパキカレ(パキスターニカレーの略)、横22センチ、縦15センチ、深さ5センチ弱の容器に入って$4。これは吉野家ニューヨーク店の大盛りと同じボリュームです。



そして、これは日本のカレー。去年帰国中のある日の午後、用事の前に小腹が空いていた時に立ち寄った、五反田東急から道を挟んで反対側の山手線の高架下の飲み屋で。「オックステールをじっくり煮込んだ当店自慢のオリジナルカレー」とあったこの一品、具は肉の欠片数個のみだったけれど、コクがあってスパイスが効いていて美味しかった。

この店のご主人に断って携帯カメラで写真を撮っていたら、目玉焼きを頂いた。そんなに腹ペコに見えたのだろうか?いずれにしても、なんとも温かい気分にしてもらった。500円でたっぷりのご飯とそれに充分釣り合う量のルーにコールスローが付く。

どちらも庶民の味方。これからも末永く頑張って欲しい。