plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

お誕生会

2006年01月22日 | 音楽
先日の仕事は、プライベートパーティーでのカクテルアワー用の演奏だった。ほんの1時間半ほどをピアノトリオで。このパーティーは60歳の実業家の誕生日パーティー。どうやらサプライズのようだった。画像は会場にあったボールドウィンの9フィートのグランドピアノ。かなり長い。会場はいわゆる会員制クラブ。セントラルパーク東側に住んでいた富豪のお屋敷だったそうで。

セントラルパーク東側というといつも思い出すこんな噂話がある。
ある日本人が住居を探していた。セントラルパークの東側に面したとある高級物件が気に入ったのだが、物件を扱っていたオーナーだかブローカーは頑に拒否した。日本人が言い値の家賃より多く払うとまで言っても、ダメ。ヤケ気味で訊いた「私が東洋人だからか?」への答えは、「Yes.」本当だろうか?

ニューヨークにはメディアや人の話には上がらない歴史が沢山ある。強調したいが、今回この仕事で何か不快な思いをしたわけでは無い。ただ、東60丁目の5番街とマディソン街の間という場所で、一人の大人のお誕生会に百人集まる図というのが、あまりにも僕の日常からかけ離れているなぁ、と思いながら、ドラムを叩いていた。

雪、いろいろ

2006年01月03日 | アメリカあれこれ
もう去年になってしまったけど、実はつい一昨日の12月31日は、目まぐるしく天気が変わった日だった。朝は雨、昼前は粉雪、昼過ぎにみぞれ、午後ちょっとだけ牡丹雪、夕方再びみぞれに…。で世界中が注目するタイムズスクエアでカウントダウンがされる頃には、何も降っていなかった。

そもそも大晦日に雪でなく雨というのが、日本の青森県と同じくらいの緯度にあるニューヨークではあり得ないことだったと思うけど…。これもやはり地球温暖化のせい?

謹賀新年

2006年01月02日 | ニューヨークあれこれ
明けましておめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願いします。

毎年の事だけど、ニューヨークの歳末には、11月末の感謝祭直後からクリスマスの気配が街中に溢れる。そして年を越しても数日は同じ気配が残る。日本の正月のように、後に控える行事が無いし、そもそもクリスマスという、キリストの誕生日を祝う期間は12/25~1/5くらいまでなので、年が明けてもまだクリスマスソングを目抜き通りで聴けたりする。

だからかどうか、年越しの大騒ぎは意外とあっさりとしている。大晦日以前に騒ぎだす人はまずいない。12/31の日が暮れてからカウントダウンまではしっかり盛上がるが、カウント後は「蛍の光」を歌って1時間もしないうちに大抵のパーティーはお開きになる。仕事を休むのも元旦だけ。(今年は日曜日なので振替休日)実にあっけない。

で、上の画像。言うまでもなく、アメリカ庶民がもっとも頻繁に食べるピザと、彼らがもっとも頻繁に飲むコカコーラ。一応僕は日本人なので、さすがにこれを大晦日や元旦に食べたりはしません。30日に部屋中を大掃除して疲れ、自炊する気になれなかったので近所のピザ屋でピックアップしました。勿論このラージパイ(ピザの単位は、丸ごとだとpie, pies、一切れずつだとslice, slices)、数回の食事に分けて食べました。友達にもあげました。

しかし、このピザパイの大きい事、上の画像だけでもお分かり頂けるだろうか。直径18インチ、45.72センチ…。ジャズで使うベースドラムの直径と同じだ。ベースドラムとは足で演奏するドラムで、要するにドラムセットの中で一番大きい太鼓です。画面右上のコーラ、正確にはチェリーコーク(ドクターペッパーに似た味)のサイズは1.5リットルです。500mlではありません。

これだけ大きいピザが11ドル。コーラはドラッグストアの冷えていないのを買ったので1ドル20セント。こう書くとアメリカは色々な意味でまだ凄いと思う。

でも、さすがに元旦の今日は雑煮を食べた。僕の実家に伝わるのは、鶏とネギに鰹節少々のシンプルなすまし汁風です。この調子で今年は低カロリー食で通したいものです。って前々日にこんなにカロリー高いものを食べていた人間が何を言うか、という感じですね……。以後気をつけます。一年の計は元旦に在り…。