冬でもビールを飲みたくなる。茶色いエールが旨い。なんて事を考えつつ最近仕事の行き帰りに見かけて気になっていた飲料品の卸売店へ立ち寄った。看板に"Beer Wholesale Soda"と書いてあり、出入りしている客の殆どは備え付けの巨大な台車に何ケースも載せていたので、単品はおろか6パックの単位ですら買えないのだろうか、あるいは会員制かも知れないなどと心配したが、そんなことは一切なく誰でも1本から卸売価格で買うことができる。
いつも飲んでいる銘柄を1ケース!とも考えたが、他の店ではあまり見かけないドイツビール6本と、ラベルにマイルス・デイビスのアルバム「Bitches Brew」のジャケットイメージが使われているデラウェア州産の企画モノビール1本を買う。
なぜビールとジャズ?ジャズに酒は欠かせないと言ったら身も蓋も無いが、おそらく醸造という意味の"brew"に引っ掛けたのだろうと想像してみた。がしかし、実は生産者の深い思いが込められていた。醸造元であるDogfish社のサイトによると、創業者で社長のCalagione氏が大学を卒業したばかりの17年前、起業を目指し日夜ビジネスプランをまとめながら聞いていたアルバムが、このジャズ界に大きな衝撃を与え今も尚影響を及ぼし続けているマイルスのBitches Brewだった。Calagione氏には、Dogfish社をデジタル時代のアナログビールを生み出す革新的で独創的なビール会社にしたいという野望があった。Dogfish社をビール界におけるBitches Brewのような存在にしたいというのが夢であったといっても過言ではなかった。創業から17年、アルバム発売40周年を記念して世に送り出したのがこのビールというわけらしい。
ラベルには「Ale brewed with honey and gesho」とある。"Gesho"って何だ?と調べてみると、エチオピアの蜂蜜酒タッジの発酵に用いられるアフリカ原産の植物とのことだ。グラスに注いでみると極めて黒に近い濃厚なスタウトで、焦げ系の香ばしさとほのかな甘味がある。アルコール度数は9%とビールにしてはやや高い。値段も750mlで約10ドルとなかなかだ。売上の何%がレコード会社への著作権料として支払われているのだろうか。レコード会社のアクドイ契約方針について1時間近くも喋り通したとある著名なベーシストのインタビューがあるらしいが、それはまた別の話。
いつも飲んでいる銘柄を1ケース!とも考えたが、他の店ではあまり見かけないドイツビール6本と、ラベルにマイルス・デイビスのアルバム「Bitches Brew」のジャケットイメージが使われているデラウェア州産の企画モノビール1本を買う。
なぜビールとジャズ?ジャズに酒は欠かせないと言ったら身も蓋も無いが、おそらく醸造という意味の"brew"に引っ掛けたのだろうと想像してみた。がしかし、実は生産者の深い思いが込められていた。醸造元であるDogfish社のサイトによると、創業者で社長のCalagione氏が大学を卒業したばかりの17年前、起業を目指し日夜ビジネスプランをまとめながら聞いていたアルバムが、このジャズ界に大きな衝撃を与え今も尚影響を及ぼし続けているマイルスのBitches Brewだった。Calagione氏には、Dogfish社をデジタル時代のアナログビールを生み出す革新的で独創的なビール会社にしたいという野望があった。Dogfish社をビール界におけるBitches Brewのような存在にしたいというのが夢であったといっても過言ではなかった。創業から17年、アルバム発売40周年を記念して世に送り出したのがこのビールというわけらしい。
ラベルには「Ale brewed with honey and gesho」とある。"Gesho"って何だ?と調べてみると、エチオピアの蜂蜜酒タッジの発酵に用いられるアフリカ原産の植物とのことだ。グラスに注いでみると極めて黒に近い濃厚なスタウトで、焦げ系の香ばしさとほのかな甘味がある。アルコール度数は9%とビールにしてはやや高い。値段も750mlで約10ドルとなかなかだ。売上の何%がレコード会社への著作権料として支払われているのだろうか。レコード会社のアクドイ契約方針について1時間近くも喋り通したとある著名なベーシストのインタビューがあるらしいが、それはまた別の話。