plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

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2007年04月25日 | 音楽
約3週間に渡る今回の東京滞在中、7本のライブに参加しました。そのうちの5本は、ジャズミュージシャン臼庭潤さんの計らいで実現したライブでした。

臼庭さんは僕と同学年でありながら、サックスプレイヤー/バンドリーダーとして20年を越すキャリアを持つベテランです。そんな彼が、日本ではまだまだ無名である僕との共演を楽しみにしてくれ、僕が帰国する度に一緒に演奏しようと誘ってくれます。今後日本での演奏活動の場を広げようとしている僕にとって、毎回ご自分の評価を賭けて都内の由緒あるライブハウスでの演奏日程を確保してくれる臼庭さんの存在はとても大きく、彼との付き合い無しでは、今こうして日本で演奏する足がかりを得ることはできなかったと言っても過言ではありません。

最後になりましたが、今回のライブに来て頂いた方はもちろん、いつも応援して下さっている皆さん、本当にありがとうございました。こうして演奏を続けられるのも皆さんの励ましがあってのことです。次回の日本滞在時もまた都内近郊で、そして東京以外の日本各地でも演奏できるよう頑張ります。

臼庭潤公式サイト

麺づくし、水の違いを言い訳に

2007年04月18日 | 食生活
普段僕が住んでいるニューヨークには言うまでもなく、世界中の美味しい食べ物がある。麺類だって数えきれないくらいある。しかし、ずばり日本のラーメンの味というは意外に種類が少ない。

というわけで以下は今回の東京滞在中、たとえ1日に4回食事することになってでも行って食べてきた数々のラーメンです。



最初は都内に数カ所ある郷土料理店[北海道]の味噌ラーメン。もちもちっとしたちぢれ麺にバターを落とした味噌ベースのスープで。別にラーメン専門店ではないけれどこのラーメンが旨いので、来店の度に必ず注文している。




2軒目。終電を逃したある晩、大久保通りをしばらく歩いてからこの小さいラーメン屋の暖簾をくぐった。デジカメで写真なんか撮っていると絡んできそうな酔客が狭い店内にいたので、1枚の画像も撮らずにさくっと醤油ラーメンをすすって出た。メニューの最初にある「ただの」ラーメンにもチャーシューやメンマや海苔はもちろん、もやしとネギと豚薄切り肉を炒めた具がたっぷり載っていて550円。夜食には充分すぎるくらい。



これも夜中に空いた小腹を満たすために入った[天下一品]の中華そば。ドロドロスープと固ゆでの麺は相変わらず食後満ち足りた気分にしてくれる。このスープとご飯もメチャメチャ旨いのだが、いつもスープだけであらかた飲んでしまうので、この晩もラーメン単品でおしまい。





時間が空いたある日の昼前、ネット検索上級者の連れからのメールで情報を得たので、店先で11時半からきっちり1時間10分待って食べたのがこの[六厘舎]のつけ麺。たしかにしっかりと旨かった。茹で上がり後に水で冷やされた黄色い麺はうどんか?というくらい太いのだが喉越しが滑らかで、後に残る固さはまるで無い。つけ汁は豚、鶏、かつお、煮干しなどの複合ダシに醤油ベースの味付け。これの麺との相性が抜群。画像左の汁碗中左に浮いているのは、海苔にこんもりと盛られたかつお粉末。そういえば並んで待っている間かつお節の匂いが立ちこめていた。1時間以上も待つのはイヤだけど、味は最高。狭い店内なので12人総入れ替えで座り、ほぼ同じタイミングで出された12の碗から存在感のある麺が、ずっずずっずずっという音と共に消滅していった。





都内で2軒あるとんこつラーメン[きらら]の黒柳ラーメン。黒ごまとイカ墨とニンニク入りのスープにとんこつラーメンでお馴染みの細麺がマッチして旨い。きくらげを追加したので、画像では麺が隠れてしまった。撮ってもいいですかか?と店員さんに尋ねたら、勿論OKで「写真に撮るならもっと綺麗に盛りつけしたんですけど、すみません。」とのこと。いえいえ、旨いのだからこのくらい全然気にならないです。



最後はラーメンではなく、名古屋[山本屋総本家]が今月最もお勧めする、名古屋コーチン入り山菜煮込みうどん。焦げ茶色をした味噌のスープは見た目に反してあっさりして食べやすい。個人的にはもう少し時間をかけてうどんを茹でて欲しかったけど。鍋の後ろに写っているのは、長さ50センチ強の竹筒で、真ん中で分かれている一方に七味唐辛子、もう一方に一味唐辛子が入っている。

さて、今日も昼飯は麺か?麺なのか?

リターンマッチその一 Live @Prison Tokyo

2007年04月17日 | 音楽
春らしく暖かった先週の土曜日夕方、東中野プリズン東京に会場入りした。この晩僕が参加したバンド名は"Jun Usuba's New York Hot Line".管楽器3本にエレキギターとエレキベース、ドラム、パーカッションという楽器編成で、アントニオ・カルロス・ジョビンやバーデン・パウエル作の曲や、R&Bっぽい曲を中心に演奏した。



バンドリーダーであるテナーサックスの臼庭潤さんが集めてくれたこの日のメンバーは、トロンボーンに河合わかばさん、アルトサックスにNaohさん、ギターに廣木光一さん、ベースにグレッグ・リーさん、パーカッションに小澤敏也さん。

1セット目はジョビンの"Chega de Saudade (No more Blues)"というボサノヴァの曲で始まり、パウエルの"Berimbau"というやはりブラジルの曲で終わった。その他にもスタンダードの"All or Nothing at All"をブラジル北部のバイヨンというリズムで演奏した。

2セット目は少しファンキーな曲を織り交ぜながら進行。曲毎のそれぞれのソロの長さが長くなり、盛り上がりながら終了した。アンコールを頂いた後の演奏は臼庭さん、小澤さん、僕で打楽器3重奏となり、汗だくになっていた。



2セット目全てをビデオで撮って下さった、河合さんのファンの方、そして写真を撮ってくださったYさん、ありがとうございました。

Jun Usuba quintet plus special guests

2007年04月11日 | 音楽
突発的な雷雨に数回見舞われたこの日、西荻窪アケタの店でのライブ。30年以上前から、オリジナル曲やアバンギャルドジャズのライブハウスとしては日本で屈指の老舗である。今回叩かせて頂いたハウスのドラムセットや譜面代、アンプなどは、確かに年期が入っているがただ古いというのではなく、燻し銀という言葉がぴったりの渋さと味わいが感じられ、ほんの少しだけだがこの店の歴史の一部を垣間見たような気がした。

バンドリーダーであるテナーサックスの臼庭潤さんが集めたこの日のメンバーは、ピアノに藤沢由二さん、ベースに畠山芳幸さん、パーカッションに小澤敏也さん。1セット目初めにテナーサックスを首から吊ったその瞬間に臼庭さんが吹き始めた「ブルー・ボッサ」から2セット目の最後の曲の一音まで、勢いに満ちたライブになった。

2セット目のステージ最初にマイクを持った臼庭さんが、ご自身と20年以上の付き合いになるドラマー本田珠也さんと、元マイルス・デイビスバンドのキーボード奏者であるピアニストKei Akagiさんをゲストとしてお招きした。15年程前、臼庭さんはAkagiさんのバンドのサックス奏者でした。

まさに15年振りの共演だったそうで、微笑ましいながらもスリリングなステージになった。ジャズミュージシャンとして長く輝かしいキャリアを持つAkagiさんからすれば、どこの馬の骨とも・・・と言う感じの僕にもとても親切に話しかけて下さった。そして彼のピアノプレイ。原曲のコードに対して代理的な音使いを巧みに組み合わせつつ、どんなアドリブをしても曲の特徴が失われないという素晴らしい演奏だった。




Yuichi Hirakawa session@Django, Sendagi

2007年04月11日 | 音楽
ようやく春らしくなってきた土曜日の晩。僕の帰国に合わせて千駄木ジャンゴのマスターが、お知り合いのミュージシャンを集めて下さったセッション形式でのステージになった。

メンバー5人のうち、以前に共演したのは二人のみという状況で、誰一人として我を通し過ぎず、事なかれ的雰囲気にもならず、程良い緊張感を持ったライブになった。

ただセッションではありがちなのだけど、この日各人が普段演奏している曲のレパートリーには多少ズレがあったので、事前に全員知っている曲を出来るだけ多くリストアップして本番に臨んだ。そして演奏曲順は、トークのマイクを持った僕が曲目を紹介するふりをして実はメンバーにも次の曲を伝えていた。

そういう独断的進行にも皆さん嫌な顔一つせず、真剣に演奏していた。

上の画像、右からギターの中藤孝二さん、マサ小浜さん、ピアノの加藤国夫さん、ベースの清水良憲さん、そしてなんちゃってリーダー兼ドラムの平川雄一でした。

ライブからライブへ

2007年04月09日 | 音楽
先日の千駄木ジャンゴでのライブ、楽しい雰囲気で終了しました。最後まで聴いて下さった方々、ありがとうございました。

今日は西荻窪で臼庭潤クインテットのメンバーとして演奏します。ストレートなジャズになると思いますので、月曜日の夜ではありますが、ぜひお誘い合わせの上、ご来場下さい!

東京ライブ開始

2007年04月04日 | 音楽
昨晩は帰国翌日ながらも早速ライブ第一弾へ。ジロキチでの臼庭潤さんのバンド、Jazz Rootsとの競演。ツインドラムという貴重で楽しい体験をしました。

今週金曜日と来週土曜日は中野のプリズン東京で臼庭潤さんが企画したバンドで出演しますので、ぜひ遊びに来てください。